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【医師監修】サブシジョンはニキビ跡の治療に効果的である?治療効果や副作用、特徴などをご紹介

これまで過去になかなか治らないニキビに、ストレスを感じた事はないでしょうか?

しかし、最もストレスに感じる時はニキビが傷跡になり残ってしまった”ニキビ跡”かもしれません。

範囲の広く、浅いニキビ跡にはダーマペンが適していますが、深く局所的なニキビ跡の凹み(クレーター)はダーマペンだけで治すのは難しいことがあります。

そのときに活躍するのがサブシジョンです。

聞き慣れない単語かもしれませんが、英語でsubscisionもしくはsubcutaneous incisional surgeryと呼ばれ、世界中でニキビ跡の治療として20年以上行われている治療法となります。

サブシジョンとは

ニキビ跡には凹み、盛り上がり、赤み、黒みと大まかに分けて4種類ありますが、サブシジョンは凹み(クレーター)の治療になります。

ローリングタイプの凹み(クレーター)は、凹みの下に瘢痕組織があり、皮下と癒着しています。このため、皮膚が緩やかに下に引っ張られた状態になっています。

サブシジョンとは、この癒着を特殊な針で剥がし、下に引っ張られる状態を改善します。
また、癒着を剥がした部分が再度癒着しないように、切断後、患部にヒアルロン酸注入などを併用して行うことで、凹みを持ち上げて再癒着を軽減させ、陥没した患部を隆起させます。

1ヵ月に1回、それを複数回行うことでより高い治療効果が期待できます。

凹み(クレーターニキビ)になる原因

ニキビは、睡眠不足・ストレス・乱れた食生活・誤ったスキンケアなど、さまざまな原因によってできてしまいます。
ニキビは放置すれば自然に治る場合が多いですが、ひどく炎症を起こしたり、ご自身で無理やりニキビを潰してしまったりすると、肌の深い部分(真皮層)にまで傷つき、これがニキビ跡(クレーター)として肌に残ります。
真皮層は表皮層のようにターンオーバーが行われないため、一度真皮が傷ついてクレーターができると、自然治癒することはほとんどありません。
また、セルフケアでクレーターを治すこともほぼ不可能です。

ニキビ跡の凹み(クレーター)の種類

ニキビ跡のクレーターは、大きく以下の3種類に分類されます。

  • アイスピックタイプ‥真皮より深い凹み
  • ボックスタイプ‥凹みの底が平坦
  • ローリングタイプ‥緩やかな凹み

中でもサブシジョンは「ローリングタイプ」に効果を発揮します。

ローリングタイプ

ローリング型のニキビ跡は、開口部が4mm以上のもので、緩やかにくぼんでいるのが特徴です。
真皮が筋膜に癒着していて、皮膚が線維によって内側に引っ張られている状態です。
ニキビ跡(クレーター)は、ピコフラクショナル(ピコレーザー)で治療することも多いですが、ピコフラクショナルは皮膚に対して垂直方向に穴を開けるため、真皮と筋膜をつなげている線維をうまく断ち切れません。
しかし、サブシジョンであれば皮膚に対して斜め横方向から針を刺せるうえ、針の向きを変えられるので、効果的に線維を断ち切ることができます。

アイスピックタイプ

アイスピック型のニキビ跡は、開口部が2mm以下のもので、真皮よりも深い部分までくぼんでいます。真皮の下に瘢痕(傷跡)ができてしまっており、サブシジョンで治すことが難しいタイプのニキビ跡です。
アイスピック型のニキビ跡の場合、ピコフラクショナル(ピコレーザー)・ダーマペンでの治療がおすすめです。
ピコフラクショナル・ダーマペンによって瘢痕を除去する事で、皮下の組織を再構築し、クレーターが改善されます。

ボックスタイプ

ボックス型のニキビ跡は、表面がほぼ直角にくぼみ、ニキビ跡の底面が平たくなっているものです。
ボックス型は、浅い凹凸・深い凹凸に分けられますが、深い凹凸の場合、サブシジョンが効果を発揮します。
一方、浅い凹凸は、ピーリング・ピコフラクショナル・ダーマペンなどで治療するのが有効です。

 

サブシジョンの適応範囲

  • ニキビ跡のクレーターのうち「ローリングタイプ」
  • 肌が深くボコボコしている部分
  • 陥没しているところを軽く引っ張ると、改善する部分

 

治療が適応している方

  • 広範囲のクレーター・凸凹肌に悩んでいる方
  • ニキビ跡(クレーター)を治したい方
  • セルフケアでは肌の凸凹が改善されなかった方
  • エステサロンの施術・一般皮膚科の治療ではニキビ跡(クレーター)が改善されなかった方
  • フラクショナルレーザー・ダーマペン・ピーリングなどではクレーターが改善されなかった方

サブシジョン治療の料金

料金体系は下記となります。

施術名 料金
サブシジョン(1回) 100,000円 (税込 110,000円)

※自由診療には本国における未承認医薬品・医療機器が含まれます。
治療に使用する機器は当院医師の判断の元、個人輸入にて手続きを行っております。

サブシジョン治療の流れ

サブシジョン治療のおおまかな施術の流れは、以下の通りです。

【1.カウンセリング】

まず、医師が症状を拝見し、サブシジョンの適応かどうか確認いたします。

【2.同意書の記入】

同意書を記入いただきます。

【3.写真を撮影を行います】

写真を撮影させていただきます。

【4.局所麻酔を行います】
局所麻酔を行います。

【5.サブシジョンを行います】 ※1
治療を行います。

【6.圧迫止血を行い治療終了】
圧迫止血を行い、治療終了となります。

※1【サブシジョンのみの場合】

治療部位にサブシジョン用の針を刺し、皮膚を引っ張っている線維を切断します。針で線維を切断したら、圧迫止血して治療終了です。

【サブシジョン+ヒアルロン酸の場合】

治療部位にサブシジョン用の針を刺し、皮膚を引っ張っている線維を切断します。
脂肪萎縮型のクレーターの場合は、治療部位にヒアルロン酸を注入して、皮膚と筋膜が癒着するのを防ぎます。
最後に、圧迫止血して治療終了です。

 

サブシジョン治療後の注意事項

施術当日から洗顔・入浴が可能です。
術後数日は、擦り洗いなど施術部位への刺激を避けてください。
メイクは翌日から可能です。
治療後は紫外線対策をしっかりと行ってください。

 

ダウンタイム

内出血・赤み・腫れが起こる場合がありますが、1~2週間で症状が治まります。
赤み・腫れが起きた場合、治療当日は十分に治療部位を冷やすことで、早く症状が改善されます。

 

禁忌

下記の項目に該当する方への治療はお断りしております。

  • 妊娠中又は妊娠の可能性のある方
  • 出血傾向、抗血小板薬、抗凝固薬などの投与中の方
  • アレルギー、特異体質の方
  • 免疫機能異常及び免疫抑制剤投与中の方
  • 連鎖球菌性疾患(再発性の咽頭痛、リウマチ熱の既往等)
  • 治療部位に皮膚疾患がある方
  • リドカインアレルギー及び、心刺激伝導障害、重篤な肝障害、ポルフィリン症の方

 

まとめ

 

サブシジョン治療は、深く局所的なニキビ跡の凹み(クレーター)にとても効果的な治療方法となり、医療用の針を皮膚の表面から刺し、針で皮膚深部の固い線維をほぐし、皮膚のくぼみを改善します。
長年に渡り広範囲のクレーター・凸凹肌に悩んでいる方やセルフケアで肌の凸凹が改善されなかった方など、幅広い患者さまへも対応できる治療となります。

当院では、患者さまごとの症状に合わせて最適な治療法をご提案いたしますので、ニキビ跡にお悩みの方はお気軽にご相談ください。

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