二重整形の中でも「埋没法」は非常に人気の高い施術です。
ダウンタイムが短く、手術料金も手軽なことから最近では学生さんも多く相談にいらっしゃいます。
しかし、一方で埋没法は瞼手術の中でも「戻りやすい」施術であるとも言われています。
今回の記事では埋没法が取れてしまう原因や対処法について詳しく解説していきます。
埋没法が取れる可能性はあるの?確率は?
埋没法は切らずにできる二重整形のため、比較的手軽に受けやすい重瞼術です。
多くの美容整形外科や美容整形クリニックが採用している、非常にメジャーな手術でもあります。
しかし、糸で固定するという方法ゆえに切開式と比べ永続的な効果は期待できないという特徴があります。
特にまぶたの厚い人や幅広の二重を作った人の方が後戻りする傾向が強いです。
ただし、術後の経過に関しては生活習慣(目元をかく癖など)などの影響もあるため一概には言えません。
人によって、永続的に効果が継続するケースもありますが、やはり埋没法は永久的な効果が保障されるまぶた手術ではないことをよく理解してから手術を受けたほうが良いでしょう。
糸が取れる前兆ってあるの?取れかけのサイン
二重が消失する、とはいってもほとんどの場合、突然糸が切れるわけではありません。
埋没法に使用された糸は、時間とともに徐々に緩んでいくことが多いです。
取れかけのサインを知っておけば、早めに対処することができます。
- 二重の食い込みが浅い
- 三重になる
- 二重の幅が狭くなってきた
以上のような特徴があれば、埋没法の糸が取れかけているサインです。
こうした症状は、糸が緩み皮膚を引っ張り上げる力が弱くなっているために起こります。
しかし、糸がとれかけていることをリカバーするために、アイプチなどをすることはおすすめできません。
まぶたの皮膚を引っ張ることで、たるみが出たり皮膚トラブルを招く危険もあります。自己判断で対処するのではなく、施術を行った美容外科に相談するといいでしょう。
埋没法が取れる原因
埋没法が取れてしまう原因は以下の通りです。
- 糸留めの数が少ない
- 瞼の脂肪が厚い
- 幅広のデザインにしている
- 目をこする習慣がある
- 手術後の体重変化
- 年齢によるもの
埋没法を長持ちさせるためにも、ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
糸留めの数が少ない
埋没法は、まぶたに通した糸を結ぶことで二重を作ります。
この結び目の数は選ぶことができ、もっとも少ないのが2か所でとめる「2点止め」、さらに3点、4点止めまであります。
この糸留めの数は少ないほど術後の腫れを抑えられますが、その分取れやすくなるというリスクがあります。
一方、必要以上に糸止めの箇所を増やすことは、ダウンタイムを長引かせたり、違和感を生じさせてしまいます。
糸留めの数が少ないと後戻りの原因となる可能性はありますが、まぶたの状態に合った適切な留め数にすることがもっとも大切です。
瞼の脂肪が厚い
瞼の脂肪が多く厚みのあるタイプの方の場合、埋没法では強度が足りずに取れてしまう可能性が高いです。
だからといって、瞼をしっかり留めようと糸をきつくしてしまうと、不自然な仕上がりになってしまうのでおすすめできません。
また、まぶたの状態によっては、埋没法が適さないこともあります。
このように、眼瞼の厚い方は二重切開の方が効果的なことが多いです。
眼瞼下垂など、たるみの症状がある場合も、眼瞼挙筋の持ち上げが可能な二重切開が適しています。
また、先ほど埋没法は適さないと言いましたが、埋没の中でも上眼瞼の脂肪を取る方法であれば適応できます。
さらに、目の幅を変えたいなど希望のデザインに対応するためには、目尻切開や目頭切開などの部分切開を同時に行うことで、理想的な目もとに近づけることが可能です。
幅広のデザインにしている
幅広の二重デザインにすると、糸の固定力が足りずに戻ってしまうことがあります。
埋没法の効果が持続しやすいのは、目を閉じた状態で7ミリ以下の瞼線です。
それ以上幅広の二重を希望する場合は、埋没法以外での施術を検討することをおすすめします。
目をこする習慣がある
目をこする習慣は、埋没法の糸をとれやすくします。
スキンケアやマッサージはなるべく目の周辺に刺激を与えないようにやさしく行う必要があります。
花粉症やアレルギーで目が痒くなってしまう人も注意しましょう。
手術後の体重変化
埋没法の手術後に、大幅な体重変化があった場合も後戻りしやすい原因になります。
特に10キロ以上体重が増えてしまうと、上瞼にも脂肪が増えてしまうため、糸が切れたり食い込みやすくなってしまいます。
年齢によるもの
まだ成長期の方が埋没法を行った場合も、後戻りしやすいです。
まだ体が成長している最中に埋没法を行うと、骨格や筋肉の変化のせいで二重のラインにも変化が起こりやすくなります。
成長期や思春期の間は、まだまだ体も顔も変化している最中です。
その整形が必要かどうかを見極めるのは、大人になってからでも遅くはありません。
埋没法に限らず美容外科手術を受けるなら、きちんと体が大人になってから行うことをおすすめします。
二重埋没法のやり直しで多いケース
埋没法はやり直しがきく施術であるため、患者様の理想と異なる場合は再手術が可能です。
ただし、まぶたの脂肪が厚い、たるみが出ている…という状態のときは、埋没法の再施術では解決できない場合もありますので、医師に確認するようにしてください。
また、再び糸が取れてしまったり、状態によっては再手術料金がかかってしまったりする可能性もあります。
3回目の埋没法手術となると、まぶたの状態が悪い場合に受けられないケースもあります。そのためにも、手術をやり直したいと思った場合は、1回目の手術時以上に専門医とのカウンセリングが重要となります。
二重のラインが取れた
二重埋没法は二重全切開法のように半永久的に持続するものではなく、将来的に糸がゆるんだり糸がはずれる可能性があります。
前述したように、まぶたの厚み等が原因の場合は埋没法よりも切開法の方が適している場合もございます。
当院ではカウンセリング時に患者様のまぶたの厚みを考慮し、適切なアドバイスを行うよう心がけております。さまざまな方法からもっとも自分に合うものを選ぶようにしましょう。
二重の幅が理想と違う
術後の二重の幅が「広すぎた」や「狭すぎた」など、理想通りではなかったとの理由から再手術をする方も多くいらっしゃいます。
1回目の術後は腫れがあるため、本来の二重の幅になっていない可能性があります。
半年〜1年ほど様子を見て、それでも理想の幅にならなかった場合にやり直しを検討するようにしましょう。
左右の幅がイメージと違う
術後半年ほど経過しないと、まぶたの腫れにより二重の幅に左右差がでてしまうこともあります。
すぐに再手術をするのではなく、まずはしっかり腫れがひくまで様子をみてから検討してください。
また、二重の幅を広げる場合は1回目に埋没した糸を抜糸してから行いますが、1〜2mm程度幅を広くしたいという場合は、最初の手術で埋没した糸を抜糸することなく行える場合もあります。
患者様のお目元の状態によっても異なってくるので、カウンセリング等で医師に確認するようにしてください。
糸が取れた時の適切な対応
糸が取れてしまった場合の、適切な対応は以下の通りです。
- 糸を確認する
- アイプチなどを使うときは要注意
- 手術したクリニックに確認する
決して自己流で対応せず、違和感があれば早めにクリニックで相談することをおすすめします。
糸を確認する
二重が薄くなり糸が取れてきた場合、まずは上まぶたから糸が飛び出していないかを確認しましょう。
埋没法に使用される糸は医療用の安全なものですが、体外に飛び出たままだと炎症や腫れを引き起こす可能性があります。
特に瞼の外側ではなく、眼球側に糸が出てしまった場合は早急に対処することが必要です。
目元がチクチクするなどの違和感があれば、早めに医師に相談しましょう。
アイプチなどを使うときは要注意
前述したとおり、糸が取れかけた状態でのアイプチの使用は、基本的にはおすすめできません。皮膚を引っ張ることで、余計に糸が取れやすくなってしまう可能性もあるからです。
ただし、緊急の対処としてどうしてもアイプチを使用するという場合は、以下の2点に気をつける必要があります。
- できるだけ使用時間を短くする
- 肌に優しい成分を使ったアイプチを使用する
二重線が取れかかったまぶたには、できるだけ負担をかけないことが大切です。
そのためには、長時間の使用は避け肌に優しいタイプのアイプチを利用しましょう。
ただし、これはあくまでも緊急での対処法です。アイプチは使わない方がベターです。
手術したクリニックに確認する
糸が取れてしまったら、状態を確認するためにも必ず手術したクリニックに確認しましょう。
場合によっては、埋没法の効果に保証期間を設けている美容外科クリニックもあります。
保証期間内であれば、無料や低価格で再手術してもらえるケースも多いです。
しかし再手術は別のクリニックが良い、と思う方も多いと思います。
そうした場合は、再手術であることを伝えた上で新たなクリニックのカウンセリングを受けるという選択肢もあります。
当院でも他院の再手術を行なっております。カウンセリングは無料ですので、お気軽にご相談ください。
よくある質問
埋没法の再手術に関して、よくある質問にお答えしていきます。
セレクトクリニックには糸が取れたときの保証はありますか?
当院では保証期間を1年間設けておりますのでご安心ください。
患者様のお目元の状態に合わせて適切に対応させていただきます。
他院の埋没法の修正はしてくれますか?
もちろん他院で受けられた施術の修正にも対応いたします。
まずは一度カウンセリングでご相談ください。
糸が取れる時に痛みはありますか?
基本的には痛みはありません。
ただし、炎症が起こっていたり、眼球側に糸が出てしまった場合などは違和感や痛みを感じることがあります。
瞼や目に違和感があれば、速やかにクリニックを受診しましょう。
埋没法は期間でいうとどのくらいもちますか?
埋没法の持続期間は個人差が大きいです。
平均では、7割程度の方が3年以上の効果があるようです。
ただし、あくまでこれは平均値の話です。施術デザインやその方の体質によってはもっと短いケースもあれば、10年以上もつ場合もあります。
まとめ
目元はその人の印象を決める重要なパーツです。
それゆえに、目元はコンプレックスになりやすいパーツでもあります。
埋没法は、メスが必要がなく、ダウンタイムが比較的短いため、二重になる方法のひとつとして検討される方が多くいらっしゃいます。
しかし、埋没法は手軽な分、人によっては持続期間に限りがあるというリスクをしっかり理解しておくことが大切です。
また、まぶたの状態や希望するデザインによっては、埋没法が適さない場合もあります。
満足いく二重まぶたを叶えるためには、医師とよく相談し、自分に最も合った治療法を選ぶことが重要です。