年齢を重ねるにつれて悩み始める人も多い「顔のたるみ」。

一朝一夕で改善することが難しいからこそ、メカニズムを正しく知り、自分に合った対策を行うことが大切です。

本記事では顔のたるみ改善に効果的だとされる具体的な美容施術も含め、気になる情報をまとめてご紹介します。

顔のたるみの原因とメカニズム

まったく悩まない人はいないといっても過言ではないほど、多くの人が気にしている顔のたるみ。

加齢とともに起こりやすいトラブルとしても知られていますが、具体的にどんな原因が隠されているのか、4つのポイントに分けてご紹介します。

加齢による皮膚の変化

通常私たちの肌はコラーゲンやエラスチンといった成分が土台となり、肌の表層を支えてくれています。

これらが失われると表皮や真皮が重力に負けて垂れ下がり、たるみが起こりやすくなるでしょう。

コラーゲンの量は20歳前後がピークといわれており、その後は年齢を重ねるにつれて減少していくため、年を取れば取るほどに肌がたるみやすくなるともいえます。

コラーゲンは真皮層の約70％程を占める成分であり、細胞同士の隙間を埋めて肌にハリ感をもたらしてくれます。

そんなコラーゲン同士を繋ぐ繊維状の成分がエラスチンで、両者のはたらきがあって初めて肌は健康な状態を保てるでしょう。

また、加齢によって肌が水分を失うと、同時にハリ感が失われて肌の表層部がたるみやすくなります。

私たちの肌は日々様々な変化が起きており、年齢や状態に合わせた適切なケアを行う必要があるのです。

皮下脂肪の減少

加齢によって、または急激な体重の減少などで皮下脂肪が失われると、余った皮膚が残されて顔がたるんで見える場合があります。

さらには年齢を重ねるにつれて皮下脂肪の位置が変わり、口元や頬などに脂肪が偏ることでたるんでいるように感じることもあるでしょう。

筋肉の衰え

加齢によって筋肉が衰えると、その部分の皮膚や皮下脂肪が支えを失って垂れ下がる場合があります。

筋肉は使わなければ衰えていく一方であるため、年齢を重ねれば重ねるほどに積極的なトレーニングが必要です。

顔のたるみだけでなく表情の作りにくさや話しにくさ・食べにくさなどにも直結するため、筋肉の衰えを甘く見てはいけません。

また、近年はマスクをして生活する時間が長かったり、リモートワークなどで人に会わない生活をしていたりするケースも多々見られます。

表情を意識することが減り、筋肉の衰えに繋がってしまうでしょう。20代や30代であっても顔のたるみが見られるという方は、一度筋肉の衰えを疑ってみることも大切です。

紫外線や生活習慣の影響

顔の皮膚は身体に比べてデリケートなため、紫外線はもちろん、摩擦や乾燥など生活習慣の影響を色濃く受けてしまいます。

特に紫外線は夏場以外でもしっかりと降り注いでいるため、一年を通してUVケアを行う必要があるでしょう。

汗をかきやすい時期や外にいる時間が長い日などは、こまめに塗り直しをすることも大切です。

また、スキンケアを怠りがちで肌が乾燥していたり、頬杖をつくなど顔に触れる癖があったりする場合も要注意です。

顔には極力触れず、保湿力の高いスキンケアで肌のバリア機能を高めましょう。

顔のたるみ改善グッズは効果ある？

顔のたるみを改善する方法として、自宅で手軽に試せる美顔器やマッサージローラーが気になっている方も多いのではないでしょうか。

クリニックへ行かずに好きなタイミングでケアができるとあって、既に多くの方が試していることでしょう。

とはいえ、美顔器やマッサージローラーといったグッズはたるみを根本的に改善することはできません。

むくみなどに対し一時的に変化が見られることもありますが、効果を得たいあまりに使いすぎて肌にダメージを与えてしまったり、力加減を間違えて左右差が出たりするリスクもゼロではないでしょう。

顔のたるみを改善する美容施術

続いて、顔のたるみを改善したい人に向け、セレクトクリニックでおすすめしている12種類の美容施術についてご紹介します。

※掲載料金は全て税込です。

HIFU（ハイフ）

ウルトラセル2

レーザー・高周波・HIFUと3種類の技術を搭載した注目の美容機器です。

たるみに関しては高周波やHIFUを使いながら施術を行いますが、希望や症状に合わせて内容を調整できる点もメリットといえるでしょう。

高周波は真皮層を刺激することでコラーゲンの生成を促してくれるため、内側からハリ感のある肌を目指せます。

土台が整うことで表皮をしっかりと支えられるようになり、シワやたるみの改善に繋がるでしょう。

HIFU機能を使う場合、真皮層よりも深い場所にある「SMAS筋膜」に熱を加えて引き締め、肌全体のたるみ改善が期待できます。

施術後から数ヶ月にかけてゆっくりと効果が現れていくほか、同時にコラーゲン・エラスチンの生成促進効果も期待できるため、効率的に効果を求めたい方におすすめです。

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ウルトラフォーマーⅢ

従来の「ウルトラフォーマーⅡ」に比べ、より深い場所にあるSMAS筋膜へ効率的にはたらきかけることで、肌全体のリフトアップを叶えられる施術です。

筋膜の引き締めはもちろん、脂肪層の溶解やコラーゲン・エラスチンの生成促進などの効果が期待でき、様々な原因が積み重なってできたたるみを改善しやすいでしょう。

ウルトラフォーマーⅢをはじめとするHIFU機器は、施術時に痛みを感じにくく、気軽に受けられるといったメリットがあります。

従来機器に比べて効果の実感スピードも速いため、即効性の高さを重視したい方におすすめです。

関連記事：たるみ改善治療ならウルトラフォーマー3（HIFU）が最適な理由について解説

ボトックス注射（広頚筋）

エラの出っ張りが気になっている方や、フェイスライン・首周辺のたるみに悩んでいる方には、広頚筋へのボトックス注射が検討されます。

ボツリヌストキシンによって過剰な筋肉の発達が抑制されるため、スッキリとしたフェイスラインを目指せるでしょう。

ボトックス注射に用いられる製剤は大きく分けて2種類があり、セレクトクリニックではいずれにも対応しています。

施術から1ヶ月後を目安にゆっくりと効果が現れていくため、変化を楽しみやすい点も魅力的です。

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インモードVリフト

肌の真皮層に対して高周波を照射する「FORMA」と、施術部位を吸引しながらRF波を照射する「ミニFX」を組み合わせた最新のたるみ治療機器です。

FORMAは火傷のリスクを最小限に抑える安全装置付きでトラブルが起こりにくいだけでなく、コラーゲンやエラスチンの生成促進効果も期待できるでしょう。

ミニFXは組織を吸引することでより深部へと働きかけ、高電圧のRF波によって脂肪細胞を破壊します。

破壊された脂肪細胞は時間をかけて体外へと排出されるため、効果が分かりやすいだけでなく、リバウンドのリスクも減らせるでしょう。

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フェイスリフト（切開）

機器を使った施術では足りないほどのたるみがある場合や、施術後すぐに効果を得たい方の場合は、切開を伴うフェイスリフトを検討すると良いでしょう。

多くの場合は耳の周辺を切開して皮膚やSMAS筋膜を引き上げ、物理的なリフトアップを目指します。

顔だけでなく首や顎下のリフトアップが同時に叶うため、顔全体に悩みを抱えている方にもおすすめです。

切開を行うとはいえ、傷跡は髪の毛で隠しやすいため、工夫することで日常生活に影響を及ぼしにくくなります。

関連記事：【シワやたるみができる原因とは】フェイスリフト治療の特徴について解説

ミニリフト（切開）

フェイスリフトに比べて狭い範囲を切開することで、傷跡が目立ちにくく、特定の部位を効率的にリフトアップできる施術です。

主に頬から顎周辺のたるみが気になる方や、ダウンタイムを最小限に抑えたい方におすすめです。

ミニリフトは切開すると同時に余分な皮膚の切除も可能なため、皮膚が余ることなくスッキリとした印象に仕上がります。

こめかみリフト

髪で隠れたこめかみ部分を数センチ切開し、皮膚を持ち上げることでたるみ改善を目指す施術です。

髪を結う際に皮膚が持ち上げられるようなイメージで、自然な仕上がりを目指せるでしょう。

切開部分が耳よりも上になるため、目元や頬周辺のたるみが気になる方におすすめです。

こめかみリフトは傷跡がほとんど目立たないため、施術後何日も仕事を休むことが難しい方や、美容整形を受けたことを知られたくない方にも向いています。

関連記事：【2024年版】こめかみリフトの効果は？対象部位や効果の持続期間など専門医が徹底解説！

スレッドリフト

テスリフト

特殊なトゲの付いた糸の周りを3Dメッシュが覆っており、皮下組織に絡みやすくリフトアップ効果を得やすい施術です。

細かなトゲが皮下組織に引っかかると同時に、3Dメッシュが組織と癒着するため、施術から長期間効果が持続するでしょう。

皮膚を物理的に持ち上げるはたらきだけでなく、真皮層を刺激することでコラーゲンやエラスチンの生成促進効果も期待できます。

さらにテスリフトに使われているPDOという素材には、脂肪細胞を委縮するはたらきがあります。

これにより脂肪の多い部分にテスリフトを使うことで、引き締め効果も得られるでしょう。

関連記事：テスリフト（TESSリフト）のダウンタイムについて解説

セレクトリフト

セレクトリフトはテスリフト同様にコラーゲン・エラスチンの生成促進効果や脂肪細胞の萎縮効果が期待できるものです。

体内に自然と吸収されていくほか、手術の縫合糸としても使われている安全性の高い素材のため、初めて受ける方でも安心して挑戦できるでしょう。

テスリフトに比べて安価なため、多くの本数を入れたい方や予算を抑えたい方にもおすすめです。

関連記事：頬の脂肪吸引とテスリフト【糸リフト】の同時施術 セレクトスモールリフトとは

ショッピングリフト

糸にトゲが付いているスレッドリフトに対し、ショッピングリフトにはトゲがありません。

肌の浅い層に対して挿入することで、コラーゲンやエラスチンの生成を促し、肌質改善効果が期待できるでしょう。

非常に細い糸を使用するため傷跡が目立たず、挿入したことを周囲に知られたくない方におすすめです。

ショッピングリフトは軽度のたるみに悩んでいる方や、同時に乾燥肌などの肌質を変え、トラブルを防ぎたい方に向いています。

症状に合わせて本数や深さを調整でき、より一人ひとりの理想に合わせやすいでしょう。

関連記事：【ビフォーアフター画像掲載】医師解説｜ショッピングリフトの引き上げ効果は本当なのか

脂肪注入

顔のたるみに関しては、たるんでいる部分を切除したり引き上げたりするだけでなく、別の部位をふっくらとして見せることで改善できる場合があります。

脂肪注入は頬がコケている場合やほうれい線が目立つ場合などに効果的であり、顔全体を丸く優しい印象に近づけられるでしょう。

脂肪注入に使う脂肪は自身の身体から採取するため、別の製剤を使う場合に比べて拒否反応が起こりにくく、肌になじみやすいといったメリットがあります。

さらには脂肪細胞に含まれる幹細胞が新たな細胞を次々に生み出すため、若々しい肌へと近づけます。

関連記事：お顔の脂肪注入における治療の特徴や副作用、ダウンタイムとは

バッカルファット除去

バッカルファットとは、頬の中心部に位置する脂肪の塊です。

どんな方にも存在するものですが、その位置によっては頬がたるんで見える原因になるでしょう。

若い頃は高い位置にあったバッカルファットが加齢によって垂れ下がることで、出っ張りが下がりたるみに繋がってしまいます。

そんなバッカルファットを切除することで、たるみの改善はもちろん小顔効果も目指せます。

口腔内からの切除となりますが傷口は非常に小さく目立たないため、外からはもちろん話すときや食べるときにも影響を及ぼしにくいでしょう。

関連記事：【ビフォーアフター画像掲載】すぐに小顔になる方法はある？本気で顔を小さくしたい方におすすめの美容施術とは

ヒアルロン酸注入

シワや凹みに対して注入するといったイメージの強いヒアルロン酸ですが、内側から皮膚を持ち上げることで、頬や目の下などのたるみ改善を目指すことができます。

切開を伴う施術に比べて変化の度合いがマイルドなため、たるみが軽度な方や、周りに分かるような変化を望まない方に向いています。

セレクトクリニックでは全部で6種類のヒアルロン酸を完備しており、改善したい症状や部位に合わせて対応が可能です。

一人ひとりに対し念入りなカウンセリングを行った上で最適な施術を決定するため、初めての方でも安心して受けられます。

関連記事：【ビフォーアフター画像掲載】医師解説｜ヒアルロン酸注射の部位ごとの効果やメリットをご紹介

ポテンツァ（ダイアモンドチップ）

数々のチップを完備していることでも知られるポテンツァですが、中でも「ダイアモンドチップ」はたるみ専用として使われています。

通常のポテンツァのように針が付いておらず、肌に高周波を照射してコラーゲンやエラスチンの生成を促すため、痛みを伴いにくい点もメリットと言えるでしょう。

また、脂肪細胞の萎縮効果も期待できるため、広範囲のたるみが気になる方や、脂肪を減らして小顔に見せたい方にもおすすめです。

関連記事：【ビフォーアフター画像掲載】ポテンツァの効果はいつごろから感じられる？主な美容効果や効果の持続期間について解説

まとめ

たるみの改善には様々な方法があり、経験豊富な医師の元で自分に合う施術を選ぶ必要があります。

まずはたるみ改善に関する施術を豊富に揃えたクリニックを選び、実際にカウンセリングを受けてみると良いでしょう。

同時に症例の多さや対応の手厚さなどを加味し、長期間安心して通えるクリニックを見つけることが大切です。