「ダイエットしても下腹の脂肪が落ちない」
「せっかく痩せてもすぐリバウンドする…」
そんな悩みを抱える方は少なくありません。
痩身治療といえば脂肪吸引が有名ですが、気になる部位の脂肪だけ落としたい時には「クールテック」という治療法もあります。
脂肪吸引と違ってメスを使わないため、外科手術に抵抗がある方にもおすすめの施術法です。
今回は部分痩せが期待できる「クールテック」の特徴や仕組みについて詳しくご説明します。
▶︎クールテックに関する料金を知りたい方はこちら
脂肪を凍らせて除去するクールテックとは？
クールテックとは、脂肪を凍らせて取り除く痩身治療法のことです。
当院では、スペイン製の脂肪吸引冷却機器「コクーン」使用しています。
まずは、脂肪を凍らせるだけで除去することができるメカニズムについて見てみましょう。
脂肪を減らすメカニズムを解説
人の体の約6割は水分といわれています。
水は冷やせば0℃で凍りますが、脂肪が凍る温度は4℃です。つまり、脂肪は水よりも高い温度で凍るのです。
この温度差を利用したのが「クールテック」です。
マシンを使って体の気になる部位をゆっくりと凍らせると、脂肪だけが凍るタイミングが訪れます。
脂肪細胞は凍ることで「アポトーシス」を引き起こします。
「アポトーシス」とは自然死滅のことです。死滅した脂肪は老廃物となり、汗や尿などと一緒に体外へと排出されます。
脂肪細胞は死滅すれば、再び復活することはありません。
脂肪細胞の数は、成長過程である程度決まってしまいます。思春期や出産前後に増えることはありますが、それ以外で変化することはありません。
つまり、一度増えた脂肪細胞が減ることもないのです。
脂肪細胞が多い人がダイエットをしたからといって、その数を減らせるわけではありません。ダイエットでできるのは、脂肪細胞を小さくすることです。
脂肪細胞の数自体を減らせるわけではないため、小さくなった脂肪細胞が再び大きくなればリバウンドが起こります。
「クールテック」は、ダイエットとは異なり、脂肪細胞を冷却し、老廃物として体外に排出させ、その数自体を減らします。
そのため、リバウンドの心配はほとんどありません。
施術部位にもよりますが、凍らせることで脂肪細胞の約10～30%にアポトーシスが起こります。施術後2週間ほど経つと、死滅した脂肪細胞は約2ヶ月かけて自然と体外に排出されていきます。
アポトーシスは健全な状態を維持するために細胞自ら死滅するプログラムに従って引き起こされるものです。そのため周囲組織への影響がなく、安全性の面でも安心して受けられる治療法です。
施術対象について
クールテックでは施術部位の脂肪をマシンで吸引して凍らせます。そのため、ある程度の厚みのある脂肪が施術対象となります。
つまり、下腹やお尻、二の腕や顎まわりなど、部分痩せしたい箇所の皮下脂肪が手でつまめるようであれば、施術対象といえます。
例えば、腹部や大腿部だと約20～35mm、下顎なら10mm以上の厚みが必要です。皮下脂肪が極端に少なく、脂肪の厚みが胴体で20mm未満、顔回りで10mm未満の場合は施術対象外となります。
判断がつかない場合は医師に診断してもらいましょう。
脂肪冷却がおすすめの方
さまざまな痩身治療がありますが、「クールテック」は脂肪冷却と呼ばれる施術法のひとつです。そんな脂肪冷却は以下のような方におすすめです。
- 外科手術に抵抗がある
- ダイエットしても落ちない部分がある
- すぐにリバウンドする
- 運動や食事制限をする時間がない/したくない
ひとつずつ詳しく説明していきますね！
- 外科手術に抵抗がある
- ダイエットしても落ちない部分がある
- すぐにリバウンドする
- 運動や食事制限をする時間がない/したくない
※暴飲暴食を行ってしまうと除去できなかった脂肪細胞が大きくなってしまい、痩身効果が薄れてしまう可能性があります。
部分痩せとして高い効果が期待できる脂肪冷却ですが、治療効果には個人差があります。また、医療行為である以上、副作用は100％ないとは言い切れません。
施術前に担当医師とよく相談した上で、本当に自分に合っているのか判断しましょう。
脂肪吸引手術との違い
痩身治療といえば「脂肪吸引」を思い浮かべる方が多いかもしれません。
脂肪吸引では、吸引管「カニューレ」を体内に注入するためにメスで切開する必要があります。
大きく切る必要はありませんが、脂肪を吸引した後は当然、縫合も必要で、大掛かりな外科手術となります。ダウンタイムも長く、術後の痛みや腫れといった身体的な負担もあります。
脂肪冷却の場合は切開の必要がなく、脂肪の排出も自然の代謝によって行われるため、脂肪を体外に取り出すためのカニューレも必要ありません。
クールテックはこれまでの施術法に比べ、より手近な痩身施術といえるでしょう。
また、最近ではエステサロンでも脂肪冷却施術を行えるようになりました。
では、美容外科で行う脂肪冷却とエステサロンで行う脂肪冷却とではどのような違いがあるのでしょうか？
次の章で詳しく説明していきいます。
エステサロンの脂肪冷却との違いは？
エステサロンでも脂肪冷却の施術を行っているところがあります。
美容外科や美容皮膚科などの医療機関で行う施術との決定的な違いは医療行為か否かという点です。両者の違いについて詳しく見てみましょう。
値段の違い
美容外科での施術は医療行為となるため、効果を実感しやすい分、エステサロンより高額になることが多いです。医療機関によっても異なりますが、美容外科の平均価格としては10万円前後です。
エステサロンによっては破格の価格設定をしているところもありますが、効果を実感するまでに複数回の通院が必要となるため、結果的に美容外科とあまり変わらないことが多いです。
当院では、より良い治療を多くの患者様にお届けしたいという想いから、どこのクリニックよりお安く適正価格にてご案内しております。
万が一、価格が他院よりも高値になっている場合、ご予約時にご指摘いただければお値段を変更致します。
効果の違い
効果の違いは扱う機材に比例するといってよいでしょう。
美容外科で使用されているものの多くは医療資格者のみが取り扱える医療機器です。安全性が高く、エステサロンと比べると高い性能が期待できます。
また、エステサロンでは何らかのトラブルが発生した場合、すぐに対応することが難しいことがあります。美容外科は医療機関のため、常駐の医療従事者にすぐに診てもらうことができます。
短期間で確実な効果を実感したい方は美容外科
施術するにあたり何を優先したいかは人によって異なります。
費用面を考慮すればエステサロンの価格帯は比較的安価です。
しかし、一度の施術で痩身効果を実感することは難しく、複数回の通院が必要な場合が多いです。
短期間で確実な効果を実感したいという方には美容外科での施術がおすすめです。
人によって優先順位は違いますので、よく考えた上で自分に合った選択をしましょう。
脂肪冷却のメリットデメリット
これまでの美容治療と比べ、手近になったといえる脂肪冷却ですが、リスクが全くないというわけではありません。
具体的にどのようなデメリットがあるのでしょうか。メリットとともに詳しく見てみましょう。
メリット
脂肪冷却のメリットとしてもっとも大きなものは以下の2点が挙げられます。
- 外科施術のリスクがない
- リバウンドのリスクを軽減
【外科手術のリスクがない】
メスも麻酔も不要なため、傷の痛みや腫れ、長いダウンタイムといった大きなデメリットはありません。
【リバウンドのリスクを軽減】
脂肪細胞自体を減少させるため、脂肪冷却でリバウンドが起きるリスクは極めて少ないといえます。
デメリット
脂肪冷却のデメリットとしては以下のようなものが挙げられます。
- 適応範囲が限られている
- 妊娠中や療養中は使用できないこともある
- 施術後の副作用が現れることがある
- 効果の実感までに時間がかかることがある
ではそれぞれ詳しく見ていきましょう。
【適応範囲が限られている】
高い痩身効果が期待できる脂肪冷却ですが、その適応範囲は限られています。
脂肪冷却では、ハンドピースの先に治療部位に合った専用カップを取り付け、その中に脂肪細胞を閉じ込めて冷却します。
そのため、カップに入らない部位には施術できず、全身の脂肪を一度に施術することはできません。ある程度の厚みがある柔らかい脂肪組織が対象で、部分痩せに適した治療法といえます。
【妊娠中や療養中は使用できないことも】
体の状態によっては使用できない場合があります。
以下にあてはまる方は施術を控えましょう。
判断に迷う場合は医師に相談してください。
【施術後の副作用】
施術後の経過には個人差があり、効果を実感しやすい方もいれば実感しにくい方もいます。
また、稀に筋肉痛のような痛みなどの副作用が現れることがあります。
施術前に副作用について十分に説明を受けるようにしましょう。
【効果の実感までに時間がかかる】
脂肪冷却は自然な代謝によって脂肪が排出されるため、効果を実感できるまでに2ヶ月程度の時間がかかります。即効性がほしい人にとっては、それもデメリットとなるでしょう。
施術料金
クールテックの料金は施術部位によって異なります。
施術部位を収納するカップは大小2サイズあり、「小」サイズの対応部位は「顎下」「二の腕」などで、「大」サイズの対応部位は「腹部」「背中」「ふくらはぎ」などです。
施術を希望する部位と料金のバランスを考慮した上で治療計画を立てましょう。
【クールテックの施術料金】
| 部位 | 金額 |
| クールテック 小部位 1部位 | 39,800円 (税込43,780円) |
| クールテック 小部位 2部位 | 52,000円 (税込57,200円) |
| クールテック 大部位 1部位 | 49,800円 (税込54,780円) |
| クールテック 大部位 2部位 | 76,000円 (税込83,600円) |
※自由診療には本国における未承認医薬品・医療機器が含まれます。
治療に使用する機器は当院医師の判断の元、個人輸入にて手続きを行っております。
よくある質問
体に関わることですので、不安や疑問を抱えたまま施術を受けるのは避けましょう。納得した上で施術するようにしてくださいね。ここでは脂肪冷却に関して、よくある質問をまとめてみました。
傷跡が残る心配はありませんか？
脂肪冷却では脂肪細胞を老廃物として体外に排出するため、切開する必要がありません。
冷却の際も脂肪の凍る温度が高いため、他の組織がダメージを受けることはありません。施術後に見られる赤みは一両日中に治まります。
ごくまれに内出血を起こすこともありますが、1～2週間程度で消えます。
リバウンドの心配はありませんか？
ダイエットは脂肪細胞を小さくすることで痩身を目指すため、小さくなった細胞が再び大きくなればリバウンドが起こります。
脂肪冷却の場合、脂肪細胞自体の数を減らすため、リバウンドの心配はほとんどありません。
痛みはありますか？
脂肪冷却は切開の必要がないため、外科手術に伴うような痛みはありません。
もっとも術後の体調には個人差があります。
ごくまれに赤みや内出血、鈍痛が起こるという報告がありますが、ほとんどの場合、施術中は痛みがないか、あっても軽度に留まります。
術後に行うマッサージでは、若干の痛みが生じることがあります。
施術時間はどれくらいですか？
施術時間は部位によって異なりますが、だいたい45分～70分程度です。
※カウンセリングや術後のマッサージにより所要時間は多少前後します
1回の施術で効果は得られますか？
1回の施術でも十分な効果が期待できますが、実際に体外に排出されるまでには2ヶ月前後かかります。
より高い効果を望むなら6週間開けて3回ほど継続した方がよいでしょう。
個人差もありますので、継続を希望する場合は術後の経過を見ながら医師と相談してください。
まとめ
落としにくい部位の脂肪のせいで、綺麗なボディラインが保てないと悩む声は少なくありません。
脂肪を取り除きたくても、外科手術は怖いという方も多いことでしょう。
そんな時には、切らずに部分痩せが期待できる「脂肪冷却」を検討してみてはいかがでしょうか。
脂肪細胞を凍らせて体外に排出するため、いままでどうしても落とせなかった部位への効果が期待できます。
切開しないのでダウンタイムもほとんどなく、これまで多忙で施術を諦めていた方にもおすすめです。
脂肪冷却、クールテックで「痩せない悩み」の解消を目指しましょう。
▶︎クールテックに関する料金を知りたい方はこちら
