「年齢とともに額のシワが目立つようになってきた…」
「まだ若いのに、おでこだけシワがある…」など、多くの人が悩みがちなシワ問題。
特に、額のしわはフェイスラインや髪型以上にその人の印象を左右する場合があるため、一刻も早く解消したいと考えている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、そうしたおでこのシワに有効な治療方法のひとつである「ボトックス注射」のメリット・デメリットについて解説していきます。
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おでこ(額)のしわがあるとどうなるの?
まずは、おでこのしわによって引き起こされるデメリットについて解説します。
老けてみえてしまう
お年寄りのイラストに、額に何本ものしわが描かれているのを見たことがある方は多いと思います。
実際、額にシワがあると年齢より老けて見えがちです。額は顔の中でも目に入りやすい分、ここにシワがあると肌が衰えているような印象を与えるためです。
たとえ少しのシワであっても、おでこのシワは印象が強いため、思っている以上に「老化」した印象を与えてしまいます。
メイクのノリが悪くなる
メイクをしているとシワや毛穴にファンデーションが溜まってしまう、という経験をしたことはありませんか?
特におでこのシワの場合はムラになりやすく、思ったようなメイクができないという悩みを引き起こしがちです。
おでこのシワがあるだけでメイクのノリが悪くなるのは、大きなデメリットです。
放っておくと深くなる可能性も?
おでこのしわに限った話ではありませんが、最初は小じわ程度でも放っておくことでどんどんシワが深くなってしまう可能性が高いです。
また、時間が経って深くなってしまったシワは改善も難しくなります。
シワを何とかしたいと考えているなら、早めの対策をとることが大切です。
ボトックス注射は表情ジワに効果的
「ボトックス注射」という言葉を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。
ボトックス注射とは、ボツリヌス菌から抽出できるタンパク質の一種である「ボツリヌストキシン」を使った施術です。
ボツリヌス毒素には神経から筋肉への神経伝達物質の放出を阻害し、一時的に神経麻痺を起こす作用があるため、注射部位の筋肉の緊張を緩和することが可能な治療法です。
そのため、顔面痙攣や痙縮など、筋肉の動きに関連するさまざまな症例に対して利用されてきました。
美容医療の分野において、主に筋肉の動きが原因である「表情ジワ」の治療に使われることが多いです。
眉間や目尻のシワ、あご・鼻の横ジワはもちろん、気になるおでこのシワの改善効果も期待できます。さらに、ボツリヌス注射は筋肉の発達が原因であるエラの縮小や、多汗症の治療などにも応用されています。
▶関連記事:【医師解説】ボトックス注射のメリットや部位ごとの効果を紹介
おでこ(額)ボトックス治療のポイント
続いて、おでこのシワのボトックス治療におけるポイントについて見ていきましょう。
おでこ(額)のシワは早めの予防がおすすめ
当院ではボトックスによるシワ治療は、早めに行うことを推奨しています。
特におでこのシワは表情のせいで癖になっていることが多く、時間が経つほど深くなってしまうからです。
深くなってからでも治療は可能ですが、治療に時間がかかったり思うような効果が得られない可能性もあります。
シワ治療は、早期に治療した方が、その後のシワ予防にもつながります。
もしも「シワは気になるけれど、治療していいものかどうか…」と悩んでいるなら、まずは専門医に相談してみることをおすすめします。
経験と技術に富んだ医師の元で治療をおこなう
ボトックスはしわ治療に利用されてきた歴史も長い安全性の高い治療法です。
しかし、打つ頻度や量が過剰であったり注射部位が適切でないと、筋肉が動かしづらくなるなどの違和感が生じる可能性があります。
こうした治療リスクを避けるには、表情筋の動きを見つつその人に合った適切な量を注入できる技術が必要です。
そのためにも、ボトックス治療は経験と知識に富んだ、信頼できる医師のもとで受けるようにしましょう。
おでこ(額)のボトックス治療のメリットデメリット
おでこへのボトックス治療には、以下のようなメリットとデメリットがあります。
メリット
ボトックス注射のメリットとしてまず挙げることができるのが、効果が実感できるまでの期間が比較的早いということです。
早い方で3~4日、一般的には1週間から10日程度で効果が出始めることが多いです。
施術も注射のみなので、麻酔やメスも必要なくダウンタイムがほとんどないこともメリットと言えるでしょう。
さらには、薬剤の量や注入範囲を調節することで仕上がりをコントロールしやすい、ほかの治療方法に比べ価格が安いというメリットもあります。
デメリット
ボトックス治療のデメリットとしては以下の3つが挙げられます。
- 医師の技術によって効果や仕上がりに差が出やすい
- 注入量や注射部位が適切でないと、副作用の危険がある
- 施術後4~6か月で効果は消失する
ボトックス治療は施術者の技術が非常に重要です。
そのため、クリニックによって仕上がりや副作用のリスクに差が出やすいというデメリットがあります。
また、永続的な効果が期待できる施術ではないため、効果を持続させたい場合は定期的にボトックス注射を受ける必要があります。
副作用はあるの?
前述したとおり、ボトックス治療は医師の技術や知識によって副作用の発生リスクが大きく左右されるしわ治療です。
そのため、信頼できる医師のもとで治療を受けるのはもちろんですが、場合によっては以下のような副作用が起こる可能性もあります。
- 表情が出にくくなる
- 左右非対称な表情になる
- 頭の痛み
- 眉が吊り上がったように見える
- 眼瞼下垂
ただし、これらは一時的な症状であり、時間とともに消失していくことがほとんどです。
また、おでこや目尻、眉間など、注入部位が目の周りに近い施術は特に「眼瞼下垂」や「頭痛」などの副作用が出やすいので注意が必要です。
▶関連記事:ボトックス注射とは?ボトックス注射の効果や持続期間について医師が解説
料金
ボトックス治療にかかる料金は単位制で料金が決まっております。
*注射器1本の量で20単位
- Botox Vista 10単位
(部位:額、眉間、目尻、目の下、バニーライン、ガミー、口角、顎)14,300円 [税込15,730円]
- ボツラックス 10単位
(部位:額、眉間、目尻、目の下、バニーライン、ガミー、口角、顎) 6,300円 [税込6,930円]
※自由診療には本国における未承認医薬品・医療機器が含まれます。
治療に使用する機器は当院医師の判断の元、個人輸入にて手続きを行っております。
よくある質問
ボトックス治療に関する、よくある質問についてお答えいたします。
ボトックスという薬剤が怖いのですが…
ボトックスはボツリヌス菌が原料であることから、何となく怖い、と思われるかもしれません。
しかし、ボトックス注射に使われている「ボツリヌストキシン」はボツリヌス菌より取り出したタンパク質を分解・精製したもので、毒性となる成分は含まれていません。
また、当院のボツリヌストキシン治療に使用しているボトックス製剤はいずれも、信頼できる機関から認定を受けたものを採用しております。
厳格な基準や治験によって安全性を確認されており、美容医療以外でも治療に使用されている信頼性の高い薬剤です。
表情が無くなったりしないですか?
「ボトックス治療を行うと表情がなくなるのでは?」という心配の声は大変多いです。
しかし、適切な方法で治療を行えば、そのような治療リスクが起こる可能性はきわめて低いです。
そうした副作用を引き起こさないためには、確かな技術を持った医師のもとで施術を受けることが大切です。
痛みはありますか?
注射による注入治療なので、針の痛みはありますが我慢できる程度ものです。
当院では基本的に麻酔は使わず、患部を冷却することで痛みを抑えています。
すぐに効果は出ますか?
早い方で3~4日、その後1~2週間程度で効果が安定してきます。
効果の持続期間は個人差もありますが、3ヶ月~6か月程度続きます。
傷は残りませんか?
針を刺した跡が赤くなることもありますが、ほとんど傷は残りません。
また、施術部位に赤みや腫れ、内出血が起こることがありますが、赤みや腫れは2~3日で、内出血も1週間程度で自然消失することがほとんどです。
また、施術当日からメイクをしていただくことが可能です。
ヒアルロン酸注射との違いは何ですか?
ヒアルロン酸注入はすでに表情ジワよりも刻みこまれてしまったシワに効果的です。
皮膚にくっきりとシワが入っている方はヒアルロン酸、笑った時などにできる表情ジワが気になる方にはボトックスがおすすめです。
▶関連記事:【しわ治療・シワ予防】眉間のボトックス注射で強張った表情をやわらかく!
まとめ
自分自身でも目につきやすい部位なだけに、おでこのしわがコンプレックスになっているという方は多いと思います。
そうした方には、おでこの横ジワをはじめとする「表情ジワ」に有効であるボトックス注射がおすすめです。
「表情がこわばる」などの副作用のイメージから、これまでボトックス治療は避けてきたという人もいるのではないでしょうか。
ボトックス治療は適切に行うことで、そうした治療リスクを下げることができます。
そのためには、料金や知名度だけに惑わされず、豊富な知識と経験をもったドクターのもとで治療を行うことが大切です。
また、シワ治療に関しては「早すぎる」ということはありません。もしもボトックスによるシワ治療を迷っているのなら、まずは美容皮膚科や美容外科で相談してみることをおすすめいたします。
▶︎ボトックスに関する料金表を確認したい方はこちら
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