表情ジワの中でも特に目立つのが「眉間」の縦ジワです。
「怒っているように見える」「不機嫌に見える」などのネガティブなイメージを与えることから、何とか改善したいと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、眉間のシワに有効な治療法のひとつである「ボトックス注射」の特徴や効果、治療のポイントについてご紹介します。
眉間のシワがあるとどうなるの?
イライラしている時や心配事がある時など、つい眉間に力が入ってしまうものです。
また、目が悪い場合も眉根を寄せる動作をしてしまうことから、眉間は顔の中でも特に頻繁に動かされる部分と言えるでしょう。
そのため、普段でも眉間の縦ジワが取れないという方は多くいらっしゃいます。
眉間のシワは周囲にどのような印象を与えてしまうのかを、まずは見ていきましょう。
老けてみえる
眉間にシワがあると年齢よりも老けて見られてしまいます。
不機嫌そうな表情は、人をより老けた印象にさせます。最近はパソコン操作やスマホの影響で、若い方でも眉間にシワを寄せることが癖になっていることが多いです。
深いシワになってしまう前に、何らかの対策をとることをおすすめします。
マイナスのイメージになる
怒っていないのに怒って見える、不満があるように感じる、不機嫌に思われるなど、眉間のシワはマイナスのイメージを周囲に与えます。
普通にしているだけなのに「あの人はいつも怒っている」と思われるのは損です。
また、そうしたマイナスイメージのせいで「怖い人」というレッテルを貼られてしまう可能性もあります。
気難しそうにみえる
第一印象において表情は非常に大切。
しかし、眉間にシワがあると「気難しい性格の人」に見えてしまうかもしれません。
笑顔が印象的な人は、親しみやすく話しかけやすいと思われますが、逆に眉間にシワのある気難しい印象の人は取っつきにくく話しかけづらいと思われてしまいます。
眉間のボトックス注射とは?
眉間のシワなどの表情ジワに使用される「ボトックス注射」とは、ボツリヌス菌から抽出されたタンパク質の一種であるボツリヌストキシンを利用した治療法です。
ボツリヌストキシンには神経伝達物質である「アセチルコリン」の分泌を阻害する働きがあるため、これによって注入部位の筋肉を一時的に麻痺させることができます。
注射のみの治療のため、患者様に与える痛みやダウンタイムが少ないことから、美容医療の分野では、眉間や額、目尻などにできる「表情ジワ」の改善治療に使われています。
その中でも眉間のシワは、表情筋の動きが原因である「表情ジワ」の代表格。
他のシワと比べても深くなりやすいことから、コンプレックスになっている方も多くいらっしゃいます。
▶関連記事:【医師解説】ボトックス注射のメリットや部位ごとの効果を紹介
眉間のボトックス治療のポイント
眉間のシワに関係している筋肉は、皺眉筋(しゅうびきん)です。
ボトックス注射で治療を行う場合は、この皺眉筋に直接注射することでシワの改善を目指します。また、シワがそれほど深くない段階で施術すれば縦ジワ予防にもつながります。
眉間の縦ジワが改善されれば、老けて見られたり不機嫌そうに見られることもなくなるでしょう。さらにはコンプレックスが解消されることで、自然と表情も明るくなり、より若々しい印象へとイメージチェンジできるかもしれません。
眉間のボトックス治療を行う際のポイントをご紹介します。
早期治療がおすすめ
眉間のシワだけに限った話ではありませんが、シワ治療は早期の段階で行うことが大切です。
表情シワは放っておくことで、どんどん深くなってしまいます。すでに深く刻まれているシワであっても治療することはできますが、改善には時間がかかる可能性が高いです。
また、症状によっては思ったような効果が出にくい場合もあります。しかし、早いうちに治療を行えばより効果も出やすく、シワの進行予防にもつながるというメリットがあります。シワ治療には早すぎるということはありません。
ぜひ一度専門のクリニックで相談することをおすすめいたします。
経験豊富な医師の元で治療を行う
眉間のシワを改善するためには「皺眉筋」に薬剤を注入する必要がありますが、この部位への施術は非常に繊細な技術が求められます。
皺眉筋の近くには、眉を動かす「前頭筋」や瞼を動かす「上眼瞼挙筋」があります。そのためきちんと適切な部位に注射しないと、関係ないこれらの筋肉にまでボトックスが作用してしまい、眉毛下垂や眼瞼下垂の症状を引き起こす治療リスクがあるのです。
このような思わぬトラブルを引き起こさないためには、患者様一人ひとりの筋肉の付き方や症状に合わせて、適切な注射部位を判断する必要があります。
そのためにも、眉間のシワを治療する際はボトックス注射に関する知識や経験が豊富な、信頼できる医師のもとで注入治療を受けることが大切です。
▶関連記事:【表情ジワ】おでこ(額)のボトックス注射のメリットデメリットをご紹介
当院で扱っているボトックス注射について
セレクトクリニックで取り扱いのあるボトックス注射の特徴について解説します。
値段
各ボトックス注射の注入部位および料金は以下の通りです。
- Botox Vista(ボトックスビスタ) 10単位
(部位:額、眉間、目尻、目の下、バニーライン、ガミー、口角、あご) 14,300円 [税込15,730円]
- ボツラックス 10単位
(部位:額、眉間、目尻、目の下、バニーライン、ガミー、口角、あご)6,300円 [税込6,930円]
※自由診療には本国における未承認医薬品・医療機器が含まれます。
治療に使用する機器は当院医師の判断の元、個人輸入にて手続きを行っております。
種類と特徴
当院で使用しているボトックス注射は2種類です。
それぞれの価格や効果の継続時間に違いがあるため、患者様のご希望に合わせて選んでいただいております。
Botox Vista(ボトックスビスタ)
ボツラックス
ボツラックスは厚⽣労働省認可で著名なボトックスと同様のA型ボツリヌストキシン製剤で、韓国ヒューゲル社製の製剤です。KFDA(韓国⾷品医薬品安全庁)に医薬承認されており、効果と安全性を認められています。
量
眉間のシワ治療に使用される薬剤の量は、10単位でカウントしています。
10単位とは注射針1本の半分に当たる量です(※注射針1本=20単位)。また、患者様の症状や筋肉の付き方によっては、必ずしも10単位分全て使用しない場合もあります。
薬剤を注入しすぎると「目頭が重くなる」などのリスクが発生する可能性があるため、少量ずつの施術を推奨しています。
持続期間と通院頻度
当院で使用している薬剤の持続時間は、Botox Vista(ボトックスビスタ)で4か月から6か月、リジェノックスで3ヶ月程度です。※これらの持続時間には個人差があります。
通院の頻度に関しては、基本的に効果が切れたら通っていただく形になります。繰り返し施術を受けることで、効果を持続させることが可能です。
施術後の経過
ボトックス注射の施術後は、早い方で3~4日後、一般的には1週間から10日経ったあたりから効果を実感できるようになります。
施術後はそのまま帰宅できます。ダウンタイムもほとんど必要ありません。
しかし、場合によっては施術部位に赤みや腫れ、内出血などの症状が出ることもあります。
個人差はありますが、赤みや腫れは2~3日で、内出血も1週間程度で消失することがほとんどです。また、軽く引っ張られる感じやこわばりを感じることもありますが、こうした症状も3週間以内にほぼ自然消失します。
万が一、施術後に気になる症状があればその都度対応致しますので遠慮なくご相談ください。
▶関連記事:【医師が解説】しわ治療に効果的なボトックス治療とは?効果や治療のポイントを徹底解説
まとめ
眉間のシワはその人の印象を強く左右するため、治療を希望する方の多い部位です。
しかし、目の周りというデリケートな場所ゆえに眼瞼下垂などの副作用に気を付けなければならない場所でもあります。
そうしたトラブルを避けるためにも、ボトックス治療を受ける際はしっかりとした知識を持った医師のいるクリニックを選びましょう。
ボトックス治療で眉間のシワが改善できれば、顔の印象を大きく変えることも可能です。
シワが深くなってしまう前に、早めの施術を検討することをおすすめいたします。