誰しもが一度は肌トラブルに悩み、どうしたら改善できるのか頭を抱えた経験があるのではないでしょうか。
肌トラブルといってもその種類は様々であり、改善しやすいものもあれば難しいものまで多種多様です。
今回はセルフケアでの改善が難しい肌トラブルの中から、「クレーター」についてご紹介します。原因と正しい対策を知り、症状の改善を目指しましょう。
肌のクレーターができる原因
肌の表面が凸凹としてしまい、メイクでカバーすることが難しいクレーター肌。
知らないうちに目立つようになっていたという方も多く、適切なケアができないうちに症状が悪化してしまうケースが少なくありません。
まずは肌がどうしてクレーターになってしまうのか、その原因と仕組みをご紹介します。
自分の症状がどれに当てはまるのか、イメージしながらご覧ください。
ニキビを潰したり放置する
クレーター肌の原因としてもっとも多くみられるのが、ニキビの炎症によって起こるものです。
元々ニキビは毛穴にアクネ菌が増殖したり、アクネ菌のエサとなる皮脂が過剰分泌したりすることで起こりますが、正しいケアを行えば跡が残らず綺麗に治る可能性が高まります。
患部を清潔にしたり、保湿をしっかりと行ったりすることで、ニキビができるリスクが下がるでしょう。
一方、ニキビの膿が気になるからといって潰してしまったり、できたニキビに対し何も対策をせずに放置したりすると、雑菌が繁殖しさらなる症状の悪化に繋がります。
炎症が肌の奥深くへ進むと、細胞が破壊され、陥没したままとなってしまうでしょう。
乾燥や紫外線
私たちの肌は常に紫外線や摩擦によるダメージに晒されている状態ですが、このようなダメージから肌を守るためには、肌の土台がしっかりと整っている必要があります。
コラーゲンやエラスチンといった肌を支える成分に加え、水分がしっかりと補給されていることで、ダメージに負けない強い肌が作られるのです。
これに対し肌が乾燥していると、バリア機能が低下し、通常であれば問題がないはずの摩擦や紫外線により大きなダメージを受ける可能性があります。
土台が整っていない肌が紫外線や摩擦によるダメージを受けると、表皮だけでなく真皮にまで影響が及び、肌の組織が正常に作られなくなってしまうでしょう。
紫外線や摩擦により直接的にクレーターができるだけでなく、ニキビやたるみができやすい環境となる点にも注意が必要です。
肌のターンオーバーの乱れ
私たちの肌が健康でいられるのは、決まった周期で新たな細胞が生まれ、古い細胞が角質となって剥がれ落ちる「ターンオーバー」のおかげです。
20代であれば基本的に28日周期、30代では40日周期と年齢が上がるにつれて周期が長くなりやすいため、その分古い角質が溜まりやすく、肌トラブルが長引く傾向にあります。
加齢だけでなく睡眠不足やストレスなど様々な要因によってターンオーバーが乱れるため、まずは規則正しい生活を送るところから始めましょう。
関連記事:ひどい毛穴の開きは改善方法できる?原因やスキンケア方法について解説
肌のクレーターを自力で治すことはできる?
肌のクレーター肌は自力でのケアが難しく、どんな方法を用いても完全に改善を目指すことはできないでしょう。
凹凸のない肌を目指すためには、美容医療を選択し自分に合った施術を受ける必要があります。
一言でクレーター治療といっても様々な施術があるため、まずは自分に合った施術を知るためにも、カウンセリングに挑戦してみることをおすすめします。
肌のクレーターがひどい場合に治す方法は?
続いて、肌のクレーターがひどい場合や、悪化する前に対策を行いたい場合におすすめの美容医療についてご紹介します。
トライフィルプロ
トライフィルプロとは、肌に負担の少ないCO2ガスを用い、ニキビ跡やクレーターなどによる肌の凹みを改善する施術です。
ニキビ跡やクレーターなどは肌の組織が陥没してしまっているため、早く改善させるためには肌を内側から持ち上げる必要があります。
トライフィルプロは患部に針を刺してCO2ガスを注入し、肌の内部に空洞を作ることができるため、施術後すぐに変化を実感できるでしょう。
また、単に空洞を作っただけでは再び肌が凹んでしまう可能性があります。
トライフィルプロでは患者様一人ひとりに合った薬剤を用意し、これを0.01㏄単位で調整しながら注入することで、クレーターの再発を防ぎます。
コラーゲンの生成を促進する「ジュベルック」など、自分に合った薬剤を選べるのも魅力です。
トライフィルプロは、これまでに様々な美容医療を受けてきたにも関わらず、思ったような効果を実感できなかった方にもおすすめです。
ポテンツァ
ポテンツァの機械には極細の針が付いており、先端から高周波が出る仕組みになっています。
これにより肌の内部のみに熱を加えることができ、創傷治癒効果によってコラーゲンやエラスチンの生成を促進できます。
同時に自分の悩みに合った薬剤を注入することで、肌の表面に薬剤を塗布するのに比べ、より効率的に効果を実感できるでしょう。
クレーター肌に悩む方がポテンツァを受ける場合は、「マックーム」や「ジュベルック」と呼ばれる薬剤をプラスすることがおすすめです。
マックームは肌に注入した薬剤がコラーゲンの生成を促進し、クレーターとなった部位を内側からしっかりとケアしてくれます。
ジュベルックは若返りや毛穴に効果的な薬剤であり、繊維芽細胞そのものを増殖し、より効率的にコラーゲンの生成を目指せます。
ダーマペン
肌に穴を開けて高周波を照射するポテンツァに対し、ダーマペンはシンプルにマイクロニードルによる創傷治癒効果を狙う施術です。
ポテンツァに比べて実施しているクリニックが多いことや、費用を抑えられるといったメリットがあります。
ポテンツァ同様、自分に合った薬剤を組み合わせることで、肌に塗布するのに比べより効果を実感しやすいでしょう。
従来使われていた「ダーマローラー」から一転、ペンタイプとなり細かい部位にアプローチしやすくなったのもダーマペンの特徴です。
気になるクレーターが広範囲にある場合はもちろん、小さく点在している場合などにもおすすめです。
マッサージピール
マッサージピールは専用のピーリング剤を肌に塗布し、熟練の手技によって肌の内部に浸透させていく施術です。
ピーリング剤の中身は肌の新陳代謝を促進する「高濃度トリクロロ酢酸」、炎症反応を抑える「低濃度過酸化水素」、美白効果の高い「コウジ酸」などが含まれており、ニキビ跡はもちろん、毛穴の引き締めやハリ・ツヤ感のアップなどが期待できます。
マッサージピールは針やメスを使わない施術であり、痛みをほとんど感じることがないため、気軽に受けられるのがポイントです。
顔のニキビ跡はもちろん、背中や二の腕の症状に対してもおすすめです。
ミックスピール・サリチル酸ピール
ミックスピールやサリチル酸ピールは、いずれも古くなった角質を柔らかくし、排出されやすくするといったはたらきが期待できます。
ピーリング剤に含まれる成分は皮膚だけに作用するようにできており、体内に移行することなく安全に受けられるといったメリットがあります。
表皮では毛穴の引き締めやニキビの予防ができる一方、真皮ではコラーゲンやエラスチンの生成を促進するため、様々な肌トラブルに対応できるでしょう。
痛みがほとんどなく肌に優しいピーリング剤を使っている一方、クレーターのような症状を改善するには時間と回数がかかります。
多くの場合、2~4週に1回のペースで施術を継続し、定期的なメンテナンスとして通うことが推奨されています。
TCAピーリング
「トリクロロ酢酸」の頭文字をとって呼ばれるTCAピーリングは、一般的なピーリング剤に含まれるAHAやBHAと比べても高い効果が期待できる施術です。
AHAやBHAが表皮層を中心に作用するのに対し、TCAピーリングは真皮層にアプローチでき、酸による創傷治癒効果でコラーゲンの生成を促進します。
TCAピーリングは効果が高いため、ダウンタイムとしてかさぶたが発生する場合があります。
かさぶたができた場合は決して触らず、普段よりも入念に肌を労わってすごさなければなりません。
真皮層で刺激を受けた細胞はターンオーバーが促進されるため、クレーターだけでなくあらゆる肌悩みにアプローチできるでしょう。
サブシジョン
クレーター状に陥没した皮膚は、目で見ても分かるようにしっかりと凹みがある状態です。
これを周りの皮膚同様に持ち上げるためには、内側からコラーゲンの生成や細胞の生まれ変わりを促進するか、もしくはサブシジョンで物理的に膨らませるかの2択といって良いでしょう。
サブシジョンは施術後からすぐに効果が分かるため、満足度の高い施術としても人気です。
サブシジョンの施術はクレーターになった部位に針を刺し、その周囲の固まった繊維を切断します。
クレーターの範囲が広い場合や深い場合などは、ヒアルロン酸を注入して膨らみを出します。
ヒアルロン酸は次第に体内へと吸収される安全性の高いものですが、吸収されていくにつれ周りの組織が修復され、完全になくなるころにはクレーターの凹みも目立たなくなるでしょう。
関連記事:肌の赤みを消す方法はある?おすすめのスキンケア方法を紹介
肌のクレーターを予防する方法
できてしまったクレーターに正しい対処を行うのは大切なことですが、そもそもクレーターを作らないことも重要です。セルフケアではなかなか改善できないため、予防策を講じて肌を守りましょう。
これはクレーターだけでなくあらゆる肌トラブルの予防にも繋がるため、覚えておいて損はありません。
紫外線対策
ありとあらゆる肌トラブルの元になるといっても過言ではないのが「紫外線」です。
肌の表面だけでなく奥深くにもダメージを与えるため、例え短時間であってもUVケアは欠かせません。
紫外線にはUV-AとUV-Bと呼ばれる2種類の波長があります。このうち肌を黒く日焼けさせ、シミなどメラニン色素の生成を促進させるのがUV-Bです。
UV-Aはさらに奥深くの真皮へと到達し、コラーゲンを変性させ、肌の土台を崩してしわやたるみ・クレーターを引き起こします。
日差しの強い夏場はもちろん、冬場や雨の日なども紫外線対策を怠らないようにしましょう。
適切なスキンケア
クレーターの多くはニキビが元となっており、その際のケアが間違っているとニキビ跡として残ってしまいます。ニキビ跡を防ぐためには、肌のターンオーバーを整え、古い角質をしっかりと排出しなければなりません。
保湿メインのスキンケアを続け、皮脂の過剰分泌を防ぐのも大切です。
また、良質な睡眠や栄養バランスの整った食事も広い意味では「スキンケア」の一種です。
ストレスや疲れを溜めずに伸び伸びと過ごすことで、ターンオーバーが正常化し、健康な細胞がどんどんと生まれるでしょう。
ニキビをいじらない・潰さない
クレーターのもっとも大きな原因といえるニキビは、どんなに気になっても決して潰してはいけません。
爪などに雑菌がついたままニキビを潰してしまうと、そこからさらに悪化し、治りが遅くなってしまいます。
炎症が真皮など奥深くまで到達すれば、クレーター状のニキビ跡として残ってしまうでしょう。
ニキビができたときは、患部を保護して必要以上に触らないことが大切です。
関連記事:【2024年最新】ニキビ跡の治療におすすめの方法を紹介
クレーターをはじめとする肌トラブルならセレクトクリニックまでご相談ください
セレクトクリニックは都内を中心に全国4店舗を展開しており、今回ご紹介したクレーターのようなセルフケアで改善しない症状への施術を幅広く取り揃えています。
各院には多数の医師が在籍しており、話しやすい医師やより希望する施術が得意な医師などを選択できるのもポイントです。
トラファイルプロやポテンツァなどの機器も多数取り揃えており、業界内でも最先端の施術が受けられます。
まとめ
一度できてしまうと簡単には治せないクレーター肌。今回ご紹介した美容医療は、最短当日から変化が分かるものもあり、手軽さやスピード感を求めている方にもおすすめです。
適切な美容医療を受け、今後の予防にも努めましょう。