これまでのピーリングに比べて肌への刺激が抑えられており、多くの方が受けやすい施術として登場した「ララピール」。
今回はララピールの効果はもちろん、第五世代ピーリングとして脚光を浴びた「ララドクター」との違いについてもご紹介します。
ララピールの効果について
ララピールの主な美容効果
ララピールはピーリングの一種ですが、以下のように様々な美容効果が期待できます。
- シミ・くすみの改善
- 毛穴の引き締め・黒ずみ改善
- ニキビ・ニキビ跡の改善
- 肌のハリ・弾力アップ
一般的な医療用ピーリングで上記のような効果を感じられる場合もありますが、ララピールの場合は表皮だけでなく真皮層にもはたらきかけることができ、より効率的に悩みの改善ができる点がメリットといえます。
真皮層にはたらきかけるということは、すなわち真皮層に存在する神経芽細胞を刺激し、コラーゲンやエラスチンの生成を促進しやすいということです。
肌の土台が整い水分を十分に蓄えられるため、肌のターンオーバーが整い、健康的な細胞も作られやすくなるでしょう。
シミやニキビなどトラブルを抱えた細胞の排出が速まり、キメの整った肌に近づけます。
ララピールの効果を支える成分とその働き
一言で「ララピール」と呼んでいますが、その中には以下のような3種類の成分が含まれています。
これらの成分が組み合わさることによって、前述した肌の効果が期待できるのです。
- LHA(リポヒドロキシン酸/カプリロイルサリチル酸)
- H2Sol™(アルカリ天然発行製品複合体)
- リン脂質(Lipids)
LHAは「サリチル酸ピーリング」などでもおなじみの角質溶解作用が期待でき、肌の表面に溜まった古い角質の排出を速めてくれます。
弱酸性で非常に刺激の少ない成分であり、健康な肌へトラブルを起こすことなく角質のみを排出します。
また皮脂分泌の抑制効果もあり、ニキビ肌にも効果的です。
H2Sol™はアルカリ性の成分であり、肌の真皮層まで浸透して神経芽細胞を刺激し、コラーゲンやエラスチンの生成が可能です。
これらの成分を増やすことによって肌は土台が整い、トラブルの改善はもちろん、今後のトラブルを防ぐことにも繋がります。
リン脂質(Lipids)は損傷した皮膚の修復、保護をおこないます。
もともと肌に含まれている成分であり、細胞と細胞の間を埋めてバリア機能を高めます。
紫外線や乾燥・摩擦などのダメージから肌を守るため、一年を通して取り入れたい成分といえるでしょう。
ララピールの効果はいつから感じられる?持続期間は?
ララピールはたった1回の施術であっても効果を感じやすいといわれていますが、悩みをしっかりと改善するためには継続して施術を受けることが大切です。
肌状態によって、週1回~月1回などペースを決めていきましょう。
多くの場合、ララピールは施術を受けてから1ヶ月ほど効果が持続します。
この効果がなくなる前に次の予約を入れることで、より効率的にトラブルの改善が可能です。
関連記事:【ビフォーアフター画像掲載】毛穴ケアにおすすめのピーリング!いちご鼻にも効果あり!
第五世代ピーリング「ララドクター」との違い
第四世代ピーリングと呼ばれるララピールに対し、近年新たに登場した施術が「ララドクター」です。
第五世代ピーリングと呼ばれており、ララピールの進化系として今後も広く使われていくことでしょう。
ララピールに比べて角質減少効果が39.2%、ツヤの発現に関しては58.6%、トーンアップ効果は115.7%と高く、様々な肌悩みに対応できる施術といえます。
角質減少効果39.2%アップ
ツヤ改善効果58.6%アップ
トーンアップ効果115.7%アップ
使用場所の違い
ララピールはエステサロンなど非医療機関であっても気軽に受けることができましたが、ララドクターは医療機関専用の薬剤です。
高い効果を得られる分、正しい知識を有する人のみが使用できる薬剤といえるでしょう。
世代の違い
第四世代ピーリングと呼ばれるララピールは、肌の角質層を「剥がす」といった従来のピーリング治療に加え、肌に必要な成分を「満たす」という要素が追加されていました。
これに対し第五世代ピーリングであるララドクターは、「QPT(炭素量子ドットCQD)技術」を組み合わせることにより、レーザー治療と併用する際の効果を底上げできるようになりました。
単体での施術はもちろん、悩みに合った治療と併用することにより、一層効率的に理想の状態を目指すことができます。
成分の違い
先ほどご紹介したララピールの成分に加え、ララドクターには以下の4種類が追加されています。
- INCUBE 501:炎症の鎮静や傷の治癒促進
- INCUBE 701 (PLLA):コラーゲン生成を促進し肌の土台を整える
- QPT:レーザーや光治療との併用で相乗効果を得られる
- カルシウム:炎症を鎮め肌のバリア機能を高める、しわ改善
計7種類の効果が期待できるララドクターならば、多様な肌トラブルに対応し、より多くの方の悩みを改善できるでしょう。
ララドクターに期待できる効果
ララピールに加えて様々な効果が期待できるようになったララドクター。
これからご紹介する4つのポイントを見ながら学んでいきましょう。
肌のターンオーバーの正常化
ララドクターは弱酸性の脂溶性物質(LHA)で古い角質を取り除いていきます。
古い角質を除去することによりターンオーバーを促進させます。
毛穴汚れやニキビの改善
ララピールは刺激の少ない角質除去ができる施術であり、肌表面の毛穴汚れや皮脂詰まりによるニキビの改善が期待できます。
クレンジングや洗顔で落としきれない汚れや、酸化して黒ずみになった皮脂なども、角質と共に排出できるでしょう。
これらの汚れは時間が経つにつれてどうしても溜まってしまうため、定期的にララドクターの施術を受けることがおすすめです。
肌のくすみ解消と明るさ向上
低刺激でありながら古い角質をしっかりと除去できるララドクターは、顔全体に塗布することで肌のトーンアップやくすみの解消が期待できます。
全体的なトーンアップによって顔色が明るく見えたり、メイクノリが良くなったりと様々な嬉しい効果が見られるでしょう。
コラーゲン生成に肌のハリツヤアップ
ララドクターは真皮層へもはたらきかける薬剤であり、コラーゲンやエラスチンの生成促進効果が期待できます。
肌の土台を整えて水分量を維持するため、たるみやシワの予防ができるほか、ハリやツヤもアップするでしょう。
炎症抑制効果で赤みの改善
肌の赤みは多くの場合、炎症反応に伴う血管拡張や皮膚の刺激が原因です。
ララドクターには抗炎症作用のある有効成分が含まれており、皮膚の炎症を引き起こす物質(炎症性サイトカインやプロスタグランジンなど)の生成を抑制することで、炎症を落ち着かせ、赤みを軽減します。
具体的には、以下のような流れで赤みが改善されます。
- 炎症物質の抑制:ララドクターに含まれる抗炎症成分が炎症誘発物質を抑えることで、皮膚の過剰な免疫反応を鎮める
- 皮膚の鎮静化:炎症状態の肌を鎮めることで、刺激を受けた肌の回復を促し、赤みの目立たない落ち着いた肌に導く
ララドクターのメリット
ララドクターには様々な嬉しい効果がありますが、従来のピーリングと比べてどのような点がメリットといえるのでしょうか。
続いては大きく分けて4つのポイントに着目し、数ある施術の中からララドクターを受けるメリットについてご紹介します。
低刺激で敏感肌の方も適応
ララドクターに含まれている「LHA」は、分子が大きいため、ゆっくり浸透されることで、刺激が少なく、敏感肌の方でも安心して治療を受けられます。
また、ララドクターはピーリングを安全に行うためにララオーレというベースコートをピーリングの前に塗布します。
ピーリング前にコーティングすることで赤みや炎症、刺激を抑えることができます。
過去に他のピーリング剤でトラブルが起きた経験のある方や、赤みや痛みが出やすく困っている方も挑戦しやすいでしょう。
非剥離性
従来のピーリングは肌の角質層を「剥がす」ことで不要な角質を排出していましたが、この方法は肌へのダメージが大きく、赤みや痛みといったダウンタイムの症状も現れやすいといった難点がありました。
一方のララドクターは非剥離性であり、不要なタンパク質を溶かしながら有効成分を深く浸透させるものです。
層を剥がすことなく、不要な成分にのみはたらきかけるため、ダメージを与えることなく効率的なピーリングが叶います。
ダウンタイムが短い
肌へのダメージが少ないということは、すなわちダウンタイムの症状が出にくいということです。
施術後の赤みや痛みなどもほとんどないことが多く、翌日に仕事を控えている方でも安心して受けられるでしょう。
他のスキンケア治療との併用で相乗効果
ララドクターには「QPT」と呼ばれる成分が光を受け止めやすい成分となるため、レーザー治療や光治療と併用した際に相乗効果を発揮し、より高い効果を得られる点がメリットといえます。
それぞれの施術を単体で受ける場合に比べて、スピーディに変化を実感できるでしょう。
関連記事:【ビフォーアフター画像掲載】ピーリングのメリット・デメリット、リスクとは?施術の流れについても解説
ララドクターとその他のピーリング施術を比較
効果 | 刺激 | ダウンタイム | 適応肌質 | |
ララドクター | 美白
角質除去 ターンオーバー ニキビ・ニキビ跡 赤み・炎症抑制 くすみ改善 肌のハリ・ツヤ |
低刺激 | ほぼなし | 全肌質 |
ララピール | 肌のハリ
シワ改善 保湿 |
やや低刺激 | 短時間 | 乾燥肌
敏感肌 エイジング肌 |
ケミカルピーリング | 角質除去
ターンオーバー ニキビ・ニキビ跡 肌のキメ改善 |
中程度 | 短時間 | 脂性肌
ニキビ肌 くすみ肌 |
マッサージピーリング | 肌の再生促進
シワ改善 美白効果 |
低刺激 | 短時間 | 敏感肌
乾燥肌 |
ハーブピーリング | 自然由来成分
での肌再生促進 |
中程度 | 数日 | 自然派スキンケアを好む肌
エイジング肌 |
ララドクターは、主に美白やハリアップ、炎症抑制、ターンオーバーの促進といった効果が期待できます。
低刺激のためダウンタイムはほぼなく、敏感肌を含めた全肌質に高い効果を発揮します。
ララドクターの症例画像を紹介
【Q&A】ララドクターに関するよくある質問
最後に、ララドクターの施術に関していただくことの多いご質問に回答します。
ララドクターの治療間隔はどれくらいですか?
ララドクターのみ行う場合は、週に1回の間隔で治療を受けることが可能です。
他のレーザー治療と併用する場合は、基本的にレーザー治療の頻度や間隔に合わせて行います。
レーザー治療の種類や肌の状態によって適切な頻度が異なるため、施術を受けるたびに医師としっかり相談していきましょう。
ララドクターのダウンタイムはどれくらいですか?
ララドクターは肌に刺激を与えにくい施術であり、ダウンタイムもほぼ見られません。
稀に赤みやひりつきといった症状が現れたとしても、数時間から数日程度で消失するでしょう。
万が一このような症状が長く続く場合や、耐えきれないほど強く出る場合は、すぐに医師へ相談することが大切です。
診察時間外のトラブル時はどうすべきなのか、あらかじめ確認しておきましょう。
ララドクターの副作用やリスクは何ですか?
ララドクターで起こりうる副作用やリスクには以下のようなものが挙げられます。
- 赤み
- 乾燥
- ひりつき
- かゆみ
- 色素沈着
いずれも強い症状が出る可能性は低いですが、上記でご紹介した通り、症状が長引く場合や強く出る場合は医師へ相談しましょう。
ララドクターを受ける上での注意点を教えてください
ララドクターと併用できる施術は、レーザー治療や光治療、ニードル系の治療も可能です。
他のピーリング剤やトレチノイン・高濃度ビタミンA製品・ハイドロキノンなどは併用できないため、施術の1週間前からは使用を控えましょう。
クリニックにて処方されたものを使わないだけでなく、これらの成分が含まれた化粧品も避けなければなりません。
ララドクターが禁忌となるのはどんな場合ですか?
敏感肌や乾燥肌でも受けられるララドクターですが、以下のような場合は禁忌となるため、施術を受けることができません。
- 皮膚に炎症がある方
- 感染症にかかっている方
- 重度の敏感肌の方
- アレルギー体質の方
- 日焼け直後の方
- 妊娠中、もしくは授乳中の方
- アートメイク施術1ヶ月以内の方
これらの方は、ララドクターだけでなく他の美容医療も受けられない場合があります。事前に医師への相談が必要となります。
まとめ
第五世代のピーリングとして注目を集めるララドクター。
肌に刺激を与えづらいため、これまでにピーリングを諦めてきた方も挑戦しやすいでしょう。