目の下にクマがあることで、疲れた印象や暗い印象を与えてしまうことがあり、クリニックでのクマ取り施術を検討されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、クマには種類があり、それぞれ原因が異なります。クマの種類に合わせた適切な施術を選ばなければ、改善しないどころか悪化してしまうことも。
本記事ではクマ取り施術のデメリットや、クマの種類に合わせた施術の選び方を解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
クマ取り施術のデメリットとは?
クマ取りのデメリットは主に3つあります。
- 医師のスキルによっては悪化することも
- 適切な施術を選択しないと効果がない
- 場所が場所なので目立ちやすい
医師のスキルによっては悪化することも
クマ取り施術に限ったことではありませんが、美容治療の結果は医師のスキルに大きく左右されます。
クマの原因は色素沈着だけでなく、脂肪のふくらみや血行不良など、複数の要素があります。
状態を正確に診断し、適切な施術を選択するためには、スキルや実績が十分な医師やクリニックを見つけることが大切です。
本来1回で済む治療でも、医師のスキルが不足している場合は治療が複数回にわたるケースがあります。
このようなリスクを避けるためにも、医師の経歴や治療実績、実際に手掛けた事例などを確認することが大切です。
適切な施術を選択しないと効果がない
先述したとおり、クマにはいくつか種類があるため、それぞれに合わせた施術をしなければ根本的な解決は望めません。
これも医師のスキルが試されるところで、そもそもどのクマの種類なのかを正確に見抜き、患者自身の体質やニーズまで踏まえて治療プランを提案できるのが良い医師の条件といえるでしょう。
また、実際にはクマの種類を見抜いていても、適切でないより高額な治療を勧める医師もいるので注意が必要です。
場所が場所なので目立ちやすい
株式会社マンダムの調査によると、人間は初対面の相手の顔を見る時、約85%もの人が相手の目を見ているというデータが出ています。
クマは目の下にできるものなので、当然のことながらすぐに目に付く場所であるといえます。
最近では傷が目立ちにくい施術も開発されてきていますが、それでも「施術直後から全く目立たないようにする」というのはきわめて難しいでしょう。
参考:株式会社マンダム〈視線と恋愛に関する調査〉
関連記事:【目の下のクマ治療】その方法と効果について医師が解説
そもそもなぜクマができるのか
クマには大きく分けて青クマ、茶クマ、黒クマの3種類があり、それぞれ下記が原因となります。
- 青クマ=血行不良
- 茶クマ=メラニン色素の沈着
- 黒クマ=眼窩脂肪の突出などの構造的な問題
青クマ=血行不良
目の下に青い筋が浮いてくるようなクマは血行不良が原因です。
冷えやストレス、目の酷使などが原因で目の周りの血行が滞ることが多い方に見られます。
また、加齢によって皮膚が薄くなることで血管が目立つようになることも原因のひとつであるとされます。
まずは生活習慣の見直しなどによって血行を改善するアプローチが必要です。それでも改善が見られない場合には注入治療の適応となることがあります。
茶クマ=メラニン色素の沈着
紫外線を浴びることでメラニンが生成され、蓄積されるとシミなどと同じように皮膚に残ります。
紫外線以外にも色素沈着が起こるケースがあり、例えば摩擦や刺激などもそのひとつです。目の周りをこする癖のある方はリスクが高いといえるでしょう。
また、特に女性に多いのが、ホルモンバランスの乱れによってメラニンの生成が増加してしまうことです。妊娠や生理、ストレスなどが原因とされます。
原因はメラニン色素であるため、メラニン色素そのものを破壊するレーザー治療や、予防策としてはメラニンの生成を抑える外用薬や内服薬の使用も選択肢となります。
黒クマ=眼窩脂肪の突出などの構造的な問題
黒クマは実際に黒くなっているというよりは、目元のたるみなどで影ができることによって目の下が黒く見えてしまっている状態です。
よく見られる原因としては「眼窩脂肪」という目のまわりについている脂肪が出っ張り、それによって影になった部分が黒クマとなっているケースです。
生まれつきの骨格が原因で影ができてしまうケースもあり、この眼窩脂肪を取り出すためには外科的な処置が必要となりますが、どの施術が適応となるのか十分な検討が求められます。
クマ取りにおすすめの施術とそれぞれのメリット
セレクトクリニックで提供しているクマ取りにおすすめな施術法は下記の6つです。
- 下眼瞼(かがんけん)脱脂
- 下眼瞼(かがんけん)除皮
- 裏ハムラ法
- 表ハムラ法
- ピコレーザートーニング
- 注入治療
下眼瞼(かがんけん)脱脂→黒クマ
下眼瞼脱脂は、目の下の脂肪を取り除くことでクマを改善する施術方法です。この施術の最大の特徴は、脂肪を取る際に表面に傷ができないことです。
内側から脂肪を取り除くため、外からの見た目では何も変わらないというメリットがあります。
そのためダウンタイムが少なく、日常生活に早く戻ることが可能です。
下眼瞼(かがんけん)除皮→黒クマ
下眼瞼除皮は、目の下の脂肪を取り除き、さらに皮膚を切除することでクマを改善する施術法です。
特に、皮膚のたるみやシワが目立つタイプのクマに対しては大きな効果が期待できます。
目の下の皮膚が引き締まることで、クマの解消だけでなく若々しい印象を手に入れられる点もメリットといえるでしょう。
表ハムラ法→黒クマ
表ハムラ法は、脂肪を必要な部分に移動し、余った皮膚を切除することで目の下の凹凸を改善する施術法です。
目の下のゴルゴラインやくぼみが強い方に対して、非常におすすめの選択肢となります。
たるみが強い方は脂肪を取り除いた後に皮膚が余り、それがたるみとして残ってしまうこともあるため、表ハムラ法が適応となります。
裏ハムラ法→黒クマ
裏ハムラ法は、目の下の脂肪を膨らんでいる部分から凹んでいる部分へ移動させる施術法です。
裏ハムラ法の特徴は脂肪を取り除くのではなく、移動させることで自然な形状を保ちつつクマを改善する点です。
また、裏側からのアプローチとなるため、より自然な仕上がりを求める方におすすめの方法といえるでしょう。
ピコレーザートーニング→茶クマ
ピコレーザートーニングはピンポイントで肌にレーザーを照射し、熱ではなく衝撃波によってメラニン色素を破壊する施術です。
そのため、メラニン色素が生成されて蓄積してしまった茶クマに対して効果的な施術ということになります。
照射時の痛みやダウンタイムもほとんどないため、安全面や適応といって観点からも、茶クマの場合はこれが第一の選択肢となるでしょう。
注入治療→青クマ・黒クマ
クマの種類や状態によっては、脂肪やヒアルロン酸などの注入治療が選択肢となることも。
注入治療のみを行う場合もあれば、他の施術と併せて行う場合もあります。
脂肪注入
もし、皮膚の凹みが影を作る原因となっているのであれば脂肪注入が適応となります。もともとの骨格の凹みが気になる方や、顔に高さを出したい方にもおすすめです。
半永久的な効果が期待できる上に色味の調整もでき、ダウンタイムが長くて1週間ほどと短いのもメリット。
ヒアルロン酸
一方で、手軽に凹凸を改善したい場合には、ヒアルロン酸が選択肢となります
ダウンタイムがほとんどなく、すぐに日常生活に戻れる点が魅力です。また、効果の期間も1年半〜2年程度と長く持続します。
ベビーコラーゲン
※画像はいずれもベビーコラーゲンと下眼瞼脱脂の併用
ベビーコラーゲンは、細かなしわが気になる方や、肌のハリやわずかな色味の改善を希望する方におすすめです。
凹凸の改善には限界がありますが、ヒアルロン酸との併用も可能です。
リジュラン
リジュランは、目の下にあるシワや肌のハリ感を出したい方に向いている施術です。
こちらもヒアルロン酸と組み合わせることができます。
いずれの注入治療も、医師の専門的な判断に基づいて、個々の状態に最も合った治療法を選ぶことが大切です。
安全かつ効果的な結果を得るために、医師と相談しながら治療を進めましょう。
クマ取り施術を行うことによるメリット
クマ取り施術には、クマの改善ができることはもちろん下記のメリットがあります。
- 顔全体の印象が改善される
- 大掛かりな施術が少ない
- 効果が持続する
顔全体の印象が改善される
クマ取りをすることで、顔全体の印象が改善されるのが大きなメリットです。
目元は人の印象を大きく左右する部分であり、前半でも紹介したように人は相手の目元をよく見ています。
クマは見る相手に疲れた印象や老けた印象を与えてしまうため、これが改善されることで顔全体が明るくなり、若々しく見えます。
大掛かりな施術が少ない
目元の施術というと、どうしてもバレバレになってしまうのではないか、傷跡が目立つのではないかということが心配になる方も多いでしょう。
しかし、そういった懸念を考慮し、いかに目立たないようにクマ取りを行えるかが研究されてきました。その結果、どの種類のクマに対しても傷跡を目立たせずに改善する施術が開発されています。
本記事を読んで、「意外と大掛かりな施術は少ないんだな」ということを知っていただけましたら幸いです。
効果が持続する
クマ取り施術の多くは効果が長期間持続します。
血行不良、皮膚の薄さ、脂肪の減少、メラニン色素の沈着、眼窩脂肪の突出といったクマの原因に直接アプローチすることで、根本からの改善が期待できるためです。
その結果、治療後は長期にわたってクマが目立たなくなり、一度の治療で満足のいく結果を得ることが可能です。
なお、施術後は医師の指示にしたがって適切なアフターケアを行うことで、より効果を持続させることにつながるでしょう。
関連記事:目のクマの種類や原因は?改善方法やクマ取り治療について解説
クマ取り施術で失敗しないためのポイント
クマ取りで失敗しないためのポイントを2つほど紹介します。
- クマのタイプに合った施術を選ぶ
- 実績のあるクリニックを選ぶ
クマのタイプに合った施術を選ぶ
クマ取りに失敗しないためには、まず自分のクマのタイプに合った施術を選ぶことが大切です。
クマの種類には、青クマ、茶クマ、黒クマがあり、各タイプに適応となる施術は下記のとおりです。
- 青クマ→注入治療
- 茶クマ→ピコレーザートーニング
- 黒クマ→下眼瞼脱脂/ハムラ法
自分のクマがどのタイプか分からない場合は自己判断せず、専門家の意見をしっかりと聞き、より効果的な施術を選択しましょう。
実績のあるクリニックを選ぶ
クマ取りの効果を最大限に引き出すためには、実績豊富なクリニックで確かなスキルを持った医師のもと施術を受けることが重要です。
そもそも経験やスキルのない医師ではどの種類のクマなのか判別できず、それゆえ適切な施術を提案することも不可能でしょう。
また、施術後のアフターケアや対応もクリニックによって異なります。
セレクトクリニックでは、豊富な経験を持つ医師が在籍しており、多くの実績があるため安心して施術をお受けいただけます。
一人ひとりの状態に合わせた最適な施術を提供し、施術後のトラブルや不安にも迅速に対応しておりますので、ぜひ一度ご相談ください。
関連記事:【2024年版】クマ取り(下眼瞼脱脂)の種類とメリット・デメリット・リスクとは?専門医が徹底解説
セレクトクリニックのクマ取りの料金
セレクトクリニックのクマ取りの料金は以下のとおりです。
施術名 | 料金 |
下眼瞼脱脂術 | 200,000円
(税込220,000円) |
下眼瞼除皺 | 398,000円
(税込437,800円) |
表ハムラ法 | 550,000円
(税込605,000円) |
裏ハムラ法 | 400,000円
(税込440,000円) |
ピコレーザートーニング(瞼)※医師施術(1回) | ¥10,000円 (税込¥11,000円) (+コンタクトシェル代 ¥11,000円) |
ピコレーザートーニング(瞼 全顔セット価格)※医師施術(1回) | ¥10,000円 (税込¥11,000円) (+コンタクトシェル代 ¥11,000円) |
脂肪注入(コンデンスリッチ) 目の下 | 400,000円
(税込440,000円) |
ヒアルロン酸注入 | 1cc:60,000円
(税込66,000円) |
ベビーコラーゲン | 1cc:98,000円
(税込107,800円) |
リジュランi 目元 | 1cc:45,000円
(税込49,500円) |
※自由診療には本国における未承認医薬品・医療機器が含まれます。
治療に使用する機器は当院医師の判断の元、個人輸入にて手続きを行っております。
なお、上記は基本的な料金となっており、実際は施術の範囲や内容により異なるため、具体的な金額はカウンセリングの際にご提案させていただきます。
まとめ
クマ取り施術によって顔全体の若々しさを取り戻すことができ、顔の印象を大きく改善します。
それに加え、所要時間も短く傷跡も目立たない施術が多く、日常生活にも影響を与えにくいというメリットがあります。
ただし、クマの原因やタイプによって適した施術法が異なるため、肌の状態に適した施術を選ぶことが大切です。
それぞれの施術にはデメリットも存在するため、適切な施術を選択しなければデメリットばかりが目立ってしまうことも。
また、治療の結果は医師やクリニックのスキルに大きく左右されます。失敗を避けるためには経験豊富で症例数の多いクリニックで施術を受けるようにしましょう。