「ハイフ」と一言に言ってもさまざまな機器があり、肌のお悩みに合わせて適切なものを使用することで、より高い効果が期待できます。

本記事ではハイフの効果がいつからいつまで持続するのか、ハイフの効果が出やすい人の特徴などについて、医師の目線から解説します。

一部で囁かれる「ハイフは効果がない」と言われることの真実にも迫っていくので、ぜひ参考にしてみてください。

ハイフの効果

ハイフ（HIFU）とは「High Intensity Focused Ultrasound」の頭文字をとった略称で、日本語で高密度焦点式超音波という意味です。

高密度の超音波を肌奥の特定の層にのみ照射することで、表面の皮膚を傷つけることなく強い熱エネルギーを与えることが可能です。

小顔効果・リフトアップ効果

高密度焦点式超音波を用いて皮膚の深層にあるSMAS層（※）にアプローチし、熱エネルギーを与えることでコラーゲンの生成を促進します。

局所で熱が発生し、細胞に微細なダメージを与えることで自己修復反応が促されます。この過程で新たなコラーゲンやエラスチンが生成され、皮膚の弾力性が向上することで引き締め効果が起こるというメカニズム。

たるみが解消されることで自然なリフトアップ効果が得られ、顔全体の輪郭がくっきりすることが特徴の施術です。

※SMAS層：表在性筋膜（Superficial Musculo-Aponeurotic System）のことで、表情筋や皮下組織を支える重要な構造です。

肌質改善

小顔・リフトアップ効果のところでも説明したように、コラーゲンやエラスチンといった美容物質の生成を促進することで、肌のハリや弾力が向上し、キメが整います。

また、熱を加えるため血流を改善することで新陳代謝も活発になります。これにより、くすみの解消や肌のターンオーバーが促進されることで古い角質が除去され、新しい健康的な肌細胞の生成が加速。

肌のトーンが改善し、透明感のある肌質へ導くこともメリットといえるでしょう。

ハイフの効果はいつからいつまで？

ここでは、ハイフの効果がいつから始まりいつまで続くのか、一般的な持続期間について確認しておきましょう。

何日後から効果が出てくる？

ハイフの効果は、多くの場合施術直後から実感することができます。これは、超音波エネルギーがSMAS層と呼ばれる筋膜を収縮させ、即時的なリフトアップ効果をもたらすためです。

しかし、最大の効果は徐々に現れます。施術後3〜4日程度で施術直後以上のリフトアップ効果を感じることが多いようです。その後、効果は段階的に増していき、1〜3ヶ月後にピークを迎えます。これは、コラーゲンやエラスチンの生成が促進され、肌のハリや弾力が向上するためです。

また、効果の持続期間はおよそ半年から長くても1年ほどとなっています。

効果の実感には個人差があり、すぐに効果を感じる人もいれば1ヶ月程度経ってから効果を実感する人もいらっしゃいます。また、治療部位や個人の肌質によって効果の現れ方が異なる場合がある点には注意しましょう。

効果を最大化させるには何回受ければ良い？

ハイフの効果を最大化させるためには複数回の施術を受けることが重要です。一般的な目安として、初期施術後は3〜6ヶ月に1回のペースでメンテナンス施術を受けていただくと良いでしょう。

明らかな顔のたるみや二重あごの改善を目指す場合は、全部で5回以上の施術が必要とされています。

後述する機器の違いによって効果の持続期間が異なる場合があるため、お悩みや施術部位の状況等に合わせて最適な機器を提案してくれるクリニックを選びましょう。

ハイフの効果が出やすい人の特徴

同じお肌の悩みでも一人ひとり原因が異なることも珍しくありません。そのため、小顔を目指したい場合でもハイフが適応とはならない場合もあるでしょう。

ここでは、比較的ハイフの効果が出やすい方の特徴をご紹介します。

なお、以下の特徴に当てはまるからといって、必ずハイフの効果を得られるというわけではありません。

30代以降の方

ハイフは30代以降で年齢によるたるみが気になり始めた方に特に効果的です。

この年齢層ではコラーゲンやエラスチンの減少により肌のたるみが目立ち始めるため、ハイフによるリフトアップ効果を実感しやすくなります。

肌のハリや弾力が低下してきた方

年齢に関係なく肌のハリや弾力が失われてきた方は、ハイフの効果を感じやすい傾向にあります。

ハイフは皮膚内部に熱を加えることでコラーゲンやエラスチンの生成を促進するため、ハリや弾力の改善に効果が期待できるのです。

たるみや小じわが気になる方

顔のたるみやほうれい線、二重あごなどが気になり始めた方もハイフの効果を実感しやすいでしょう。

また、効果が出やすい方の特徴というわけではありませんが、下記に当てはまる方はハイフがおすすめです。

• あくまで自然なリフトアップを求める方
• ダウンタイムの少ない施術希望する方
• メスを使わない施術を希望する方

ハイフは「効果ない」の真実

Googleなどの検索エンジンで「ハイフ」と検索しようとすると「効果ない」といったサジェストが表示されることがあります。

そういった方々の意見を見ていると、どうやら適応でないにも関わらずハイフを受け、思うような効果が得られず失敗したと感じるようです。

ここでは、一般的にハイフの効果が得られづらいとされる人の特徴を見ていきましょう。

• 若年層（10代～20代前半）の方
• 元々顔の脂肪が少ない方
• たるみが重度な方
• 骨格が大きい方

ハイフはSMAS筋膜の緩みを引き締める施術ですので、緩みが始まっていない若年層は効果を実感しにくいでしょう。

また、ハイフには熱による脂肪燃焼作用があり、脂肪が少ない方が施術を受けると頬がこけて、かえって老けた印象になってしまうことも。

反対に、たるみが重度な方もハイフの引き締め効果だけでは不十分な可能性があります。

そもそも骨格が大きい方はハイフよりも骨切りなど、本質的な他の施術が優先されます。

▼セレクトクリニックが提供するたるみ・小顔治療▼

• インモードVリフト：脂肪の破壊と引き締めが同時に叶う「切らない小顔治療」
• ボトックス注射：咬筋が発達してエラが張っている場合はこちら
• 頬骨 骨切り：そもそも骨格が大きい方※大阪院限定
• 輪郭3点（頬骨・エラ・オトガイ）：根本的に骨格から小顔になりたい場合※大阪院限定

セレクトクリニックで使用しているハイフの種類

それではここで、当院で使用しているハイフの機器をご紹介します。

ウルトラセル2

ウルトラセル2はバイポーラーRF（高周波）、モノポーラーRF（高周波）、 高密度焦点式超音波（HIFU）のテクノロジーを1台の機器に搭載した最新のたるみ・しわ治療器です。

人間の肌は表皮、真皮、皮下組織、SMAS筋膜など、いくつもの層によって構成されており、ウルトラセル2は、そのすべての皮膚層に効率的に熱を加えることで、しわ・たるみの原因を改善します。

【高密度焦点式超音波（HIFU）】

【高周波RF（GRF）】

【レーザー（SRR）】

痛みやダウンタイムを最小にし、肌のリフトアップに必要なエネルギーを効率的に奥深くまで届けることができます。

手術や糸による治療などのダウンタイムのある治療は受けられない方におすすめの治療法です。

ウルトラフォーマーⅢ

ウルトラフォーマーⅢは、2.0mm・3.0mm・4.5mm・6.0mmの4つのカートリッジを使い分けた治療が可能で、焦点の深さを調節することで下記の3層それぞれにピンポイントに照射できます。

• 真皮上層
• 真皮深層
• SMAS筋膜

特に真皮上層への照射を「ハイフシャワー」と呼んでおり、肌表面にシャワーの照射することで、毛穴の縮小やハリ感のアップといったような肌質改善の効果も期待できます。

通常のハイフよりも肌への負担を減らして施術を受けられるため、痛みやダウンタイムが心配な方にもおすすめです。

当クリニックでは、この熱エネルギーによってあご下の脂肪細胞を破壊し、すっきりとしたフェイスラインへ導く「顎下ディープシャワー」も人気です。

破壊された脂肪細胞は自然な代謝によって体外へと排出されます。 脂肪細胞の数自体を減らすため、リバウンドの心配が少ないことがメリットです。

下記に当クリニックで扱っているハイフ機器の違いをまとめました。

施術の流れ

1. カウンセリング
   当院の医師及びカウンセラーがカウンセリングをいたします。その際に気になるご不明点などがございましたら、お気軽にご相談ください。
2. 施術
   洗顔をしていただき、肌を清潔にした状態で施術を行います。施術時間は施術部位や内容により15分から60分ほどとなります。
3. アフターケア
   施術後はすぐにお化粧していただくことも可能です。パウダールームがございますので、ぜひご利用ください。

無料カウンセリングを受けてみる

料金

【Q＆A】ハイフの効果に関するよくある質問

こちらでは、ハイフの効果に関してお寄せいただくご質問にお答えしていきます。

Q1.脂肪溶解ハイフの効果は？

脂肪溶解ハイフは、高密度焦点式超音波を脂肪層に対して照射することで、脂肪の溶解を目的とする施術です。

脂肪が多く、通常のハイフの引き締め効果では小顔効果が得られにくい方が適応となります。

Q2.ほうれい線の改善に効果はある？

ハイフは、ほうれい線そのものに働きかけることを目的とした施術ではありませんが、顔のたるみによってほうれい線が深く刻まれてしまっている場合に、ハイフによってたるみが改善されることで、ほうれい線が目立たなくなるという副次的な効果を得ることもできます。

Q3.目周りのたるみにも効果はある？

ハイフは目の下のたるみを解消する目的で使用されるケースもあります。

ただし目周りは皮膚が薄く、痛みを感じやすいです。また、赤みや腫れが出た場合に目立ちやすい部位でもあるので、出力を落とすなど、慎重に施術を行うことが求められるでしょう。

Q4.ハイフは1回でも効果ある？

ハイフは1回の施術でも効果を実感できます。しかし永続的な効果があるわけではないため、持続させるには定期的に複数回の施術が必要です。

一般的な効果の持続期間は半年から1年程、ピークは施術後1～2ヶ月あたりですので、当クリニックでは3～6ヶ月おきに5回前後のメンテナンス施術を推奨しております。

まとめ

ハイフ機器を使用した施術は医療行為に該当するため、医師の医学的知識や技能が求められます。

エステサロンで使用されるハイフ機器は、医療ハイフに比べて出力が弱いにも関わらず、健康被害を受けた事例が多数報告されています。

そのため令和6年6月7日付けの厚生労働省の発表により、ハイフに対して医師法が適用され、医師の管理のもとのみ使用が許可されました。

セレクトクリニックでは、医師法に基づいた適切なハイフ治療をご提供しています。医療ハイフをご希望の方はお気軽にセレクトクリニックにご相談ください。