様々な薬剤を使用でき、肌トラブルや希望する仕上がりに合わせて行えるポテンツァ。
豊富な薬剤から自分に合うものを選ぶ必要がありますが、中でも毛穴の開きやニキビ跡などに高い効果を得られるとして人気の薬剤が「マックーム」です。
今回はそんなマックームの効果や、同じく人気の薬剤・ジュベルックとの違いについてご紹介します。
ポテンツァに使用するマックームとは?
ポテンツァを受ける際にオプションとして選択できる「マックーム」。ポテンツァ専用の薬剤であり、医療機関でのみ受けられる施術の一つです。
元々は「ポリ乳酸」と呼ばれる成分であり、スレッドリフトや手術用縫合糸・骨と骨を繋ぐためのネジなど様々なシーンで活用されています。
安全性が高く人体へ影響を及ぼしにくいため、安心して受けられる施術といって良いでしょう。
ドラッグデリバリーシステムで使う薬剤
ポテンツァには「ドラッグデリバリーシステム」が搭載されており、薬剤を肌の上から塗布する場合に比べて薬剤を均等に真皮層まで浸透させることが可能です。
マックームはこのドラッグデリバリーシステムで使われる薬剤で、肌の内部で効率的にはたらいてくれるでしょう。
ドラッグデリバリーシステムとは、ポテンツァに搭載されている極細の針が肌に穴を開ける際、針が抜けると同時に空気を押し出すことによって薬剤をより深くまで押し込むためのものです。
肌表面に塗布した薬剤は、一部が蒸発しながらゆっくりと浸透していきますが、ドラッグデリバリーシステムの場合は効果を失うことなく効率的に浸透するといったメリットがあります。
マックームの効果は肌の内部に到達して初めて役に立つものであるため、ポテンツァとの相性が良い薬剤といえるでしょう。
コラーゲンの生成を促進
ドラッグデリバリーシステムで肌の真皮層に到達したマックームは、同じく真皮層に存在する「繊維芽細胞」を刺激します。
線維芽細胞は肌の弾力を保つため、コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸などの成分を常に作り出しています。
これをマックームによって刺激してあげることにより、普段よりも線維芽細胞のはたらきが増し、コラーゲンなどの成分が生まれやすくなるでしょう。
私たちの肌はコラーゲンやエラスチンによって強固な土台が組まれ、ヒアルロン酸によって保湿力が保たれています。
これらが失われることによって肌は土台を失い、シワ・シミ・ニキビ・毛穴など様々な肌トラブルを生んでしまうのです。
マックームの使用は具体的な肌トラブルの改善に役立つだけでなく、今後の肌トラブル予防や全体的な若々しさアップにも繋がってくるでしょう。
関連記事:【専門医解説】ポテンツァとは? 効果・ダウンタイム・値段などについて徹底解説
ポテンツァのマックームに期待できる効果
肌の内部でコラーゲンやエラスチンの生成を促進するとご紹介したマックームですが、具体的にどんな肌トラブルへ効果を実感できるのでしょうか。
今回は代表的な5つの効果についてピックアップし、マックームの特徴を学んでいきましょう。
ニキビ跡・クレーター
マックームを使った施術を継続して受けることで、頑固なニキビ跡やクレーターの改善を目指すことができます。
そもそもニキビ跡とは、ニキビができた際に肌が炎症を起こし、治る過程で正しく組織の修復ができなかった状態を指します。
赤みのあるニキビ跡は今も炎症が続いている状態であり、正しいケアによって今後の改善が見込めますが、組織が失われて凸凹とクレーター状になってしまった場合、セルフケアでの改善は難しいでしょう。
マックームはそんなニキビ跡に対してもコラーゲンやエラスチンの生成を促進し、凹んだ部位を下から持ち上げるようにしてなだらかにしてくれます。
完全に凸凹を埋めるには複数回の施術が必要となるため、複数回コースの契約なども視野に入れておくと良いでしょう。
毛穴の開き
一見関係がないようにも思えるコラーゲン・エラスチンの生成促進と毛穴の開き。実は頑固な毛穴の開きに関しても、マックームでの対策が有効とされています。
そもそも毛穴がぽっかりと開いてしまうのは、肌にうるおいが足りず、乾燥を補うために皮脂が過剰に分泌されることが原因です。
多すぎる皮脂は毛穴に詰まったり、酸化して黒ずんだりするほか、蓄積すればするほど落としにくくなるでしょう。
こうした肌にマックームを取り入れることで、肌の内部でコラーゲンやエラスチンが増えてうるおいが保たれ、皮脂が分泌されにくくなるのです。
小ジワ・たるみ
加齢や紫外線による影響などで肌がコラーゲンやエラスチンを失うと、まっすぐに整っていたはずの土台が失われ、小ジワやたるみが起こりやすくなります。
この状態を放置してしまうと、さらに深いシワが刻まれたり、たるみがひどくなりブルドッグのように垂れ下がったりする原因になるでしょう。
こうした初期段階の小ジワやたるみに対しても、マックームによるコラーゲンやエラスチンの生成促進効果が利用できます。
肌のハリ
年齢を重ねるにつれてハリを実感できなくなったり、乾燥した状態が長く続いたりしている方は、ポテンツァとマックームを併用して受けることをおすすめします。
肌のハリ感をアップさせるためには、保湿メインのスキンケアを行うと同時に、肌内部で水分を保持してくれるヒアルロン酸などの成分が必要不可欠です。
マックームによって肌内部の状態を整えた後、さらに保湿メインのスキンケアを続けることで、ハリ感のある若々しい肌を目指せるでしょう。
赤ら顔改善
ポテンツァは毛細血管がある真皮層に直接高周波エネルギーを照射できる施術です。
赤みの原因と関係する血管新生を抑制する効果に加え、マックームによる肌のバリア機能の向上さが期待できます。
毛細血管が新たに生まれる数を減らすことで、肌の表面から血管の赤みが透けて見えてしまうことを防ぐことができます。
ここにマックームによるコラーゲン・エラスチンの生成促進効果をプラスし、乾燥や摩擦・紫外線による刺激で起こる肌の赤みを抑えましょう。
バリア機能が高まった肌は様々な肌トラブルを防ぐことにも繋がるため、赤みが改善された後も継続することをおすすめします。
関連記事:ポテンツァの効果はいつごろから感じられる?主な美容効果や効果の持続期間について解説
ポテンツァのマックームを併用するメリット
様々な薬剤があり、単体でも複数の効果が得られるポテンツァですが、その中でもマックームを併用する際はどんなメリットがあるのでしょうか。
先ほど触れたドラッグデリバリーシステム以外に、考えられる3つのメリットをご紹介しましょう。
ニキビ跡へ高い効果がある
マックームは凸凹としたクレーター状のニキビ跡など、美容医療の中でも改善が難しいとされる肌トラブルに効果が期待できます。
ポテンツァの針が肌に傷を付けることによる創傷治癒効果、針の先端から放出される高周波による真皮層への刺激、そしてマックームによるコラーゲン・エラスチンの生成促進と3つのはたらきが合わさり、より効率的な改善を目指せるでしょう。
シンプルに肌へ穴を開けるダーマペンと比べても、よりスピーディに変化を得ることができ、すぐにでも改善を目指したい方におすすめです。
アレルギー反応が出にくい
美容医療として多くの方が受けているとはいえ、肌の内部に異物を入れることに不安を覚える方もいるのではないでしょうか。
マックームはアメリカの食品医薬品局「FDA」や、韓国の食品医薬品安全庁「KFDA」などが安全だと承認している成分であり、時間をかけて肌の内部に吸収されていきます。
吸収される過程では水と二酸化炭素へ分解されるため、拒否反応が起こりにくく、アレルギー反応が出にくいでしょう。
もちろん、どんな方でも必ずアレルギー症状が出ないわけではありません。薬剤による拒否反応が心配な方は、事前に医師と相談をしてから行いましょう。
全国的に取り扱いが多い
マックームはポテンツァ専用の薬剤であるため、自宅や職場の最寄りでも取り扱いのある院を探しやすいでしょう。
マックームを始めとするポテンツァの施術は、理想とする仕上がりに近づくまで複数回受ける必要があり、クリニックへの通いやすさも重要なポイントといえます。
なるべく通いやすい立地の院を選び、通院の負担を軽減しましょう。
関連記事:ポテンツァの毛穴治療の効果は?おすすめ薬剤と効果実感までの期間を解説
ポテンツァのマックームのダウンタイム経過
ポテンツァは専用の極細針で肌に穴を開ける施術のため、施術後はダウンタイムの症状が現れます。日を追うごとに症状に変化が見られるため、施術前に確認しておくと良いでしょう。
施術直後
施術直後から当日中は、傷口を中心にピリピリとした痛みを感じたり、施術部位が腫れたりすることがあります。
肌が非常にデリケートな状態となっているため、必要以上に肌へ触れることなく、入念な保湿ケアを行いましょう。
当日はメイクを控える必要があり、クリニックからの帰宅時はマスクをすることをおすすめします。
2~3日後
施術直後に見られていた赤みや痛みが徐々に落ち着いていきます。
傷が治る際の目安となりますが、かゆみが出る可能性があり、引き続き肌を労りながら過ごしましょう。
かゆみがあるからといって肌を掻いたりすることがないように注意が必要です。
4~7日後
施術から1週間ほど経つと、ほとんどのかさぶたが綺麗に剥がれ落ちるでしょう。
この頃から徐々に美肌の効果が現れ始め、施術後1ヶ月頃にピークを迎えます。
針の傷によって内出血が起こってしまった場合も、1週間から2週間程度で目立たなくなるため、不安に感じる必要はありません。
赤みが全く引かなかったり、日を追うごとに症状が増していったりする場合は、すぐに担当の医師へ相談しましょう。
関連記事:ポテンツァのダウンタイムとは? ダーマペンとの違いについても解説
ポテンツァのマックームとジュベルックの違い
マックームと同じくポテンツァで頻繁に使用される薬剤が「ジュベルック」です。
どちらかのみ対応しているクリニックもあれば、患者様が自身で選択できるクリニックもあるため、両者の違いをおさえておくと便利です。
まずマックームとジュベルックは、いずれもポリ乳酸をメインとした成分です。
マックームはポテンツァで使用することを前提として作られた専用の薬剤であるため、他の施術で使うことはできません。
先ほどご紹介したようにコラーゲンやエラスチンの生成を速める効果があり、主にクレーター状のニキビ跡などに使用されます。
これに対しジュベルックは、ポリDL乳酸(PDLLA)が主成分の製剤です。
マックームと異なり粒子の形が丸く、周囲の細胞に対する過度な刺激がなく、肉芽形成やしこりといった副作用のリスクが少なくなりました。
ポテンツァだけでなく手打ちの注射で注入することも可能です。ピンポイントでアプローチしたい部位がある方や、肌質改善も同時に行いたい方におすすめです。
米国食品医薬局(FDA)や韓国食品医薬局(KFDA)といった公的機関からも承認を受けている成分です。
関連記事:ジュベルックの効果はいつからいつまで?持続期間やメリットについて詳しく解説!
セレクトクリニックのポテンツァのマックームについて
セレクトクリニックのポテンツァは、マックームを始め様々な薬剤・方法に対応しています。
マックームをご希望の方に対しても入念なカウンセリングを受けていただき、患者様にもっとも良い方法での施術をご提案します。
カウンセリングは全て医師が直接対応するため、不明な点だけでなく不安な気持ちなどもお気軽にご相談ください。
ポテンツァにマックームを追加して受けていただく場合、施術のみで1時間程度、カウンセリング込みで2時間程度を要します。
完全予約制であり待ち時間がかからないほか、院内でもリラックスして過ごしていただけるでしょう。
施術 | 内容 | 料金 |
ポテンツァ
ニキビ跡・クレーター・毛穴 |
ドラッグデリバリー
×マックーム |
88,000円
初回料金:39,800円 麻酔代:3,300円 |
ポテンツァ
ニキビ跡・クレーター・毛穴 |
ドラッグデリバリー
×ジュベルック |
99,000円
初回料金:66,000円 麻酔代:3,300円 |
実際にセレクトクリニックでポテンツァの施術を受けた方の症例をご紹介します。
まとめ
セレクトクリニックでは、凸凹としたクレーター状のニキビ跡や毛穴の開き・小ジワなどが気になる患者様に向け、ポテンツァのマックームをおすすめしています。
1回でも効果が期待できますが、3回程度継続して受けていいただくと、より変化が分かりやすいでしょう。
こうした回数や受けるタイミング・予算なども含め、まずは医師とのカウンセリングをご検討ください。