一つできるだけでも、鏡を見るたびに憂鬱な気持ちになる方が多い「ニキビ」。思春期だけでなく大人になってからも、多くの方が悩む肌トラブルの一種です。
本記事では、ニキビを治すために自分でできる対策を始め、美容外科や美容皮膚科で受けられる治療方法までを詳しくご紹介します。
ニキビを治す方法
通常、ニキビは放置していてもいずれ治るものです。
しかし少しでも早く元の状態に戻したい場合や、跡を残さず綺麗にしたい場合は、これからご紹介するケア方法を試してみると良いでしょう。
自分でできる方法
ニキビに関するセルフケアは、下記のように基本的な対策をいかに毎日欠かさず行うかが重要です。
- ニキビを触らない・潰さない
- 清潔な状態を保つ
- 抗炎症薬やニキビパッチを活用する
- ビタミンC配合のスキンケア製品を選ぶ
美容外科・美容皮膚科で治療を受ける
セルフケアでは改善しないニキビや、繰り返しできてしまうような症状がある場合は、医療機関での治療を検討することが大切です。
自己流のケアを続けていると、かえってニキビが悪化し、治りにくくなったりニキビ跡が残ったりする可能性があるでしょう。
美容外科や美容皮膚科では、専門的な機器や薬剤を用い、より効果的かつ根本的な治療が受けられます。
医師からのアドバイスを忠実に守ることで、今後のニキビ予防にも効果を実感できるでしょう。
ニキビで美容外科・美容皮膚科にかかる判断基準
自身のニキビがセルフケアで改善できるのか、医療機関でなければ治らないのか、明確に判断することは難しいでしょう。
これからご紹介する5つのポイントを参考に、当てはまる場合は美容外科・美容皮膚科の受診を検討することをおすすめします。
- ニキビができている部分に痛みや強い炎症がある
- ニキビが広範囲にできている
- ニキビが同じ箇所に繰り返しできる
- ニキビそのものの他に色素沈着や凸凹が気になる
- ニキビを治すだけでなく総合的に肌質を改善したい場合
それぞれの基準について詳しくご紹介します。
ニキビができている部分に痛みや強い炎症がある
赤く腫れて痛みを伴うニキビがある場合、皮膚の深い部分に炎症が起きている可能性があります。
この場合はセルフケアでの改善が難しく、抗生物質の内服や医療的治療が必要となるでしょう。
どの治療が適しているかは医師の判断にゆだねられるため、まずはなるべく早い段階で医師へ相談することが大切です。
ニキビが広範囲にできている
顔全体や背中・胸など広範囲にニキビが及んでいる場合は、ホルモンバランスや生活習慣といった体質的な問題が影響している可能性があります。
症状をただちに鎮める対策を取るほか、根本的な原因を探り、今後のニキビを予防していく必要があるでしょう。
ニキビが同じ箇所に繰り返しできる
同じ場所に繰り返しできるニキビは、毛穴の詰まりや慢性的な炎症が起こっているサインです。
繰り返せば繰り返すほど跡が残りやすくなるため、専門医の診断を仰ぎ、自身に合った対策を行う必要があります。
ニキビそのものの他に色素沈着や凸凹が気になる
ニキビそのものが治っていても、赤や茶色の色素沈着が残ってしまったり、ニキビ跡の凹みができたりする場合があります。
こうしたニキビ跡が残ってしまった場合、通常のスキンケアでは改善が難しいでしょう。
肌のターンオーバーを促して新たな細胞を増やし、徐々に症状の改善を図らなければなりません。
ニキビを治すだけでなく総合的に肌質を改善したい場合
ニキビそのものを改善するだけでなく、毛穴の引き締めや肌のキメ細かい肌を目指したい場合や、今後ニキビができないように健康的な肌を作りたい場合もあるでしょう。
こうした方は美容皮膚科を受診し、継続的なスキンケア指導や治療を受ける必要があります。
ニキビを治すおすすめの施術
続いて、炎症中のニキビを効率的に治すため、
セレクトクリニックで受けていただける4種類の施術をご紹介します。
- アドバテックスレーザー
- イソトロイン内服
- サリチル酸ピーリング
- ララドクター
それぞれの施術について詳しく見ていきましょう。
アドバテックスレーザー
アドバテックスレーザーは、589nmと1319nmと2種類の波長を搭載しており、さまざまな肌の悩みに対応できるレーザー機器です。
ニキビ・赤み・毛細血管拡張・酒さ・毛穴の開き・小じわ・肌の引き締めなどに効果を得られるほか、肌質改善にも役立つでしょう。
それぞれの疾患に対してFDAの承認も取得しており、安全性と効果の高さを誇ります。
589nmの波長は赤い色素に反応するといった特徴があり、赤ら顔など毛細血管の拡張による症状に効果があります。
同時にアクネ菌を殺菌するはたらきがあり、ニキビそのものの根本的な改善効果も期待できるでしょう。
1319nmの波長はコラーゲンやエラスチンの生成促進効果が期待できるため、皮脂の過剰分泌を防ぎ、毛穴の引き締め、肌のハリツヤ感を引き出します。
以下、症例です。
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イソトロイン内服
イソトロインは主にビタミンA誘導体でできており、皮脂の過剰分泌抑制やアクネ菌の殺菌作用が期待できます。
内服治療のため通院時は診察のみで対応でき、時間に限りのある方でも気軽に受けられるでしょう。
服用中は皮膚・粘膜が乾燥しやすくなるため、同時に保湿力の高いスキンケアアイテムでケアすることが大切です。
以下、症例です。
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サリチル酸ピーリング
サリチル酸ピーリングとは、サリチル酸をマクロゴールに溶解した薬液を肌に塗布することにより、古い角質層を溶解し新たな細胞の生成を助ける施術です。
角質肥厚などで古く汚れた細胞が肌に積み重なっていると、ニキビや毛穴の開きが起こりやすくなるだけでなく、スキンケア製品や薬剤の浸透も妨げてしまうでしょう。
サリチル酸ピーリングによって肌の表面の不要な角質を除去することにより、肌質改善やコラーゲン産生の促進・メラニン排出などさまざまなメリットが得られます。
セレクトクリニックで使用しているピーリング剤は、いずれも肌にダメージを与えにくいものを厳選しております。
施術後すぐにメイクができるほか、ダウンタイムの症状もほとんどないため、日常生活に影響を与えたくない方にもおすすめです。
ララドクター
ララドクターは「第5世代ピーリング」とも呼ばれており、従来のように角質層を剥離させるものではなく、神経芽細胞を刺激しコラーゲンの生成を促進する施術です。
従来のものに比べて肌へのダメージがほとんどないほか、角質をやさしく溶かして除去したり、皮脂分泌を抑制したりとニキビの改善・予防にもなります。
また、ララドクターには抗炎症成分が豊富に含まれており、皮膚の過剰な免疫反応を鎮めることで、肌の赤みを改善します。
以下、症例です。
関連記事:ララピールの効果|第五世代ピーリング「ララドクター」との違いとは
【Q&A】ニキビを治す方法に関するよくある質問
最後に、ニキビを治す方法について、いただくことの多いご質問に回答します。
1日でニキビを治す方法はありますか?
残念ながら、ニキビを1日で完全に治す方法はありません。
気になるからといって過剰に触れたり潰したりすることがないように注意して生活しましょう。
ニキビを治すのに効果的な食べ物はありますか?
以下のような栄養素を含む食べ物は、ニキビの予防や回復に効果的です。
【ビタミンB群(皮脂分泌のコントロール、肌の代謝促進)】
- レバー(鶏・豚)
- 納豆
- 豆腐
- まぐろ
- かつお
- 卵黄
【ビタミンC(炎症抑制、肌の回復力を高める)】
- ブロッコリー
- パプリカ
- キウイ
- イチゴ
- レモン
- 芋類
【食物繊維、発酵食品(腸内環境改善)】
- ごぼう
- きのこ
- 海藻類
- 玄米
- オートミール
- ヨーグルト
- 味噌
- キムチ
【オメガ3系脂肪酸(炎症性赤ニキビを鎮める)】
- さば
- いわし
- さんま
- 亜麻仁油
- えごま油
- クルミ
まとめ
ニキビを早く治すには、原因に合った適切な対処が必要不可欠です。
軽度であればセルフケアでも改善が見込めますが、繰り返すニキビや重度の炎症がある場合は、美容外科・美容皮膚科で専門的な治療を受けましょう。