「抗生物質や塗り薬を試してもニキビが繰り返してしまう」「イソトロインという薬が効くと聞いたけれど、自分にも合うのか分からない」と悩んでいませんか?
イソトロインは重症・難治性のニキビに高い効果が期待できる一方、誰にでも使える薬ではなく、症状や体質、健康状態によって適応となるかどうかが変わってきます。
そこで本記事では、イソトロインの適応となる症状の特徴や服用できないケース、注意点までをわかりやすく解説します。
イソトロインとは?
イソトロインは、海外では重症ニキビの治療に用いられており、一般的な外用薬や抗菌薬などで十分な改善が得られない場合に選択肢となる内服薬です。
まずは、有効成分の作用の仕組みと従来のニキビ治療との違いについて解説します。
有効成分と作用の仕組み
イソトロインの有効成分は、ビタミンA誘導体の一種であるイソトレチノインです。
ニキビは、皮脂の過剰分泌や毛穴の詰まり、アクネ菌の増殖、炎症といった複数の要因が重なって生じますが、イソトレチノインはこれらの要因に対して、次のような作用をあわせ持っています。
【イソトレチノインの主な作用】
- 皮脂腺のはたらきを抑え、皮脂分泌を減らす
- 毛穴の角化異常(詰まりの原因となる角質の乱れ)を整える
- アクネ菌に対する抗菌作用
- 炎症を抑える作用
こうした複数の作用を1つの薬でカバーできる点が、イソトロインの特徴です。
従来のニキビ治療との違い
一般的なニキビ治療で用いられる抗生物質や外用薬は、アクネ菌の増殖を抑える、炎症を鎮める、角質の詰まりを緩やかに整えるなど、ニキビに関わる一部の要因に対してアプローチする治療です。
そのため、原因が複数重なっている重症のニキビや長期間にわたって繰り返しているニキビでは、1つの原因にアプローチするだけでは十分な改善につながりにくい場合があります。
これに対しイソトロインは、皮脂・毛穴・アクネ菌・炎症という複数の原因に同時に働きかけられるため、抗生物質や外用薬を続けても改善が見られなかった方に対する選択肢として、医師の判断のもとで検討されることがあります。
イソトロインの適応となる主な症状
イソトロインは、すべてのニキビに対して使用する薬ではなく、重症・難治性のニキビや、一般的な治療で十分な改善が得られない場合などに検討されます。
ニキビの種類や範囲だけでなく、これまでに受けた治療やニキビ跡が残るリスクなども含めて、医師が総合的に適応を判断します。
抗生物質や外用薬で改善しない重症のニキビ
イソトロインの適応となる主なケースは、抗生物質や外用薬による一般的な治療を一定期間続けても、十分な改善が見られない、いわゆる難治性のニキビです。
軽度のニキビであれば外用薬などで改善が見込めることも多いですが、治療を続けても症状が落ち着かない場合や範囲が広がっている場合には、イソトロインが選択肢として検討されることがあります。
【イソトロインが検討される症状】
- 抗生物質や外用薬を使用してもニキビが改善しない
- 炎症の強いニキビが顔や身体に広範囲にできている
- ニキビの数が多く、長期間にわたって症状が続いている
- 炎症が強く、ニキビ跡が残るリスクが高い
繰り返す炎症性ニキビや集簇性のニキビ
赤みや腫れを伴う炎症性ニキビを繰り返している場合や結節や嚢腫など大きく硬いニキビが多発している場合も、イソトロインの適応が検討されます。
こうしたタイプのニキビは、皮膚の深い部分に炎症が生じている場合があり、治った後もニキビ跡が残ることがあるため、炎症そのものを早期に抑えることが重要になります。
【イソトロインが検討される症状】
- 赤く腫れたニキビが何度もできる
- 膿を伴うニキビが顔や身体に多発している
- 硬く大きなしこりのようなニキビができる
- 複数のニキビが集まるようにできている
- 炎症が治まっても別の場所にニキビができる
ニキビ以外の肌悩みで適応となるケース
イソトロインは、すでに生じているニキビ跡の赤みや凹凸そのものを直接治療する薬ではありません。
一方で、皮脂分泌を抑える作用があることから毛穴の黒ずみなど、皮脂分泌が関係する肌悩みに対しても検討される場合があります。
イソトロインを受けられない方の特徴と注意点
イソトロインは、重症・難治性のニキビなどに対して有効な選択肢となる一方で、体質や健康状態によっては服用できない場合や慎重な判断が必要な場合があります。
そこで、「服用できないケース」「服用に注意が必要なケース」「服用中に気をつけたいこと」の3つに分けて解説します。
服用ができない方
イソトロインは重症・難治性のニキビなどに対して検討される薬ですが、すべての方が服用できるわけではありません。
妊娠や授乳への影響、アレルギー、持病、併用薬など、心身に重大な影響を及ぼす可能性があるケースでは、服用そのものができない場合があります。
【服用できないケース】
- 妊娠中の方
- 妊娠している可能性がある方
- 授乳中の方
- イソトレチノインやビタミンA誘導体にアレルギーがある方
- テトラサイクリン系抗生物質など、併用禁忌とされる薬を使用している方
- 15歳未満の方
- ピーナッツ・大豆・パラベンにアレルギーがある方
- フェニトインを服用している方
- 精神疾患または心疾患がある方
- 肝機能障害がある方
- 中性脂肪またはコレステロール値が高い方
- ビタミンA過剰症の方
該当する項目がある方は、イソトロインでの治療は選択肢に入らないため、医師の診察を受けたうえで、別の治療方針を検討していくことになります。
服用に注意が必要な方
持病がある方やほかの薬を服用している方は、イソトロインを使用できるかどうか、医師による確認が必要です。
持病の程度や服用している薬の種類によっては、服用が可能な場合とできない場合があり、一律に「服用できない」というわけではないため、自己判断で諦めてしまう前に、まずは相談してみることが大切です。
【事前に確認が必要なケース】
- ビタミンAを含む薬やサプリメントを使用している方
- テトラサイクリン系抗生物質を服用している方
- ステロイド内服薬を服用している方
ビタミンAを含むサプリメントは、ビタミンAを含まないものへ切り替え、1週間程度空けてから服用を開始します。
テトラサイクリン系抗生物質とステロイド内服薬は、服用を中止してから2〜3週間程度空ける必要があります。ステロイドの外用薬と吸入薬は、この制限には含まれません。
ただし、服用中の薬を自己判断で中止してはいけません。休薬の可否や期間について、処方元の医師とイソトロインを処方する医師の双方へ確認してください。
服用中に気をつけること
禁忌や事前確認が必要な事項とは別に、服用が始まったあとも副作用が起きる可能性があり、医師の管理のもとで経過を見ていく必要があります。
【注意したい症状】
- 肌や唇、鼻などの乾燥
- 肌が敏感になったり、紫外線の影響を受けやすくなったりする
- 頭痛やめまいなどの体調変化
- 視覚の異常
- 強い腹痛などの消化器症状
これらに加えて、女性の方は服用中および服用終了後1ヶ月間、妊娠・授乳・献血を控える必要があり、男性の方も服用中および服用終了後1ヶ月間は献血を控える必要があります。
気になる症状が現れた場合は、自己判断で服用を続けたり中止したりせず、必ず医師に相談することが大切です。
イソトロインの適応が判断されるポイント
イソトロインを実際に使用できるかどうかは、医師がニキビの状態や治療歴などを総合的に確認したうえで判断します。
ここでは、どのような基準で適応が判断されているのかを整理しますが、あくまで一般的な目安であり、最終的な判断は医師の診察・指示に基づく点にご留意ください。
ニキビの重症度や範囲による判断
イソトロインの適応を判断する際には、ニキビの重症度や範囲が重要な判断材料となります。
軽度のニキビであれば、外用薬や生活指導による対応で改善が見込めることが多いため、まずはこうした一般的な治療が優先される傾向にあります。
一方、炎症性の結節や嚢腫が顔や身体の広い範囲に及んでいるような重症例では、皮膚への負担やニキビ跡が残るリスクも大きくなるため、イソトロインが治療の選択肢となる場合があります。
これまでの治療歴による判断
抗生物質の内服や外用薬など、一般的なニキビ治療を一定期間続けてきたにもかかわらず十分な改善が見られなかったかどうかが、イソトロインを検討する際の目安の一つになります。
そのため、ニキビの症状に加えて、これまでの治療内容や期間についても診察の際に伝えると、適応を判断する際の参考になります。
ニキビ以外の肌悩みで適応となるケース
イソトロインには皮脂分泌を抑える作用があるため、ニキビそのものの症状に加えて、皮脂による毛穴の黒ずみなど、皮脂分泌が関係する肌悩みの有無も、適応を判断する際にあわせて考慮されることがあります。
ただし、イソトロインはすでに生じているニキビ跡の赤みや凹凸そのものを直接治療する薬ではないため、その点は誤解のないよう理解しておくことが大切です。
セレクトクリニックのイソトロイン治療
イソトロインが適応になるかどうかは、ニキビの状態やこれまでの治療歴、健康状態などを踏まえて、医師が総合的に判断します。
セレクトクリニックでは、一般的なニキビ治療で改善しにくい方などに向けて、イソトロインを用いた治療をご提案しております。
経験豊富な医師が診察のうえで、服用の可否や適切な用量、経過観察の進め方まで丁寧に説明しながら治療を進めていく体制を整えております。
| 施術名 | 容量 | 料金(税込) |
| イソトロイン内服薬 | 30日分
(20mg/1錠当たり) | 27,500円
(4箱以上ご購入で1箱22,000円) |
「抗生物質や外用薬を試してもニキビが改善しない」「ニキビが繰り返してしまう」などお悩みの方は、まずはカウンセリングでお気軽にご相談ください。
参考までに、当クリニックの症例写真をご覧ください。

- 施術の説明:サブシジョン+ヒアルロン酸3cc 1回+Re2O /ブナジュ1回+イソトロイン1ヶ月内服
- 副作用:むくみ、鈍痛、内出血、形成、感染など
- 費用:238,500円〜 ※麻酔代別途

- 施術の説明:ミックスピーリング9回、ピコレーザートーニング12回、排膿(全顔)3回、イソトロイン8ヶ月内服
- 副作用:赤み・腫れ・痛み・ヒリつき・乾燥・内出血・感染・色素沈着・色素脱失・瘢痕(稀)・アレルギー反応・肝機能異常・脂質異常・催奇形性
- 費用:¥53,680〜¥640,420 ※当時の施術金額
【FAQ】イソトロインの適応でよくある質問
最後に、イソトロインの適応に関して多くの方から寄せられる質問を、回答とともにご紹介します。
軽症のニキビでもイソトロインは適応になりますか?
イソトロインは、一般的なニキビ治療で十分な効果が得られない重症・難治性のニキビなどに対して検討される治療のため、軽症のニキビでは、まず外用薬など一般的な治療が選択されることが多いです。
ただし、ニキビの見た目だけで治療方針が決まるわけではなく、炎症の程度やこれまでの治療歴、ニキビ跡のリスクなどを踏まえて、医師が総合的に判断します。
イソトロインはニキビ跡の治療にも使えますか?
イソトロインは、すでにできているニキビ跡や肌の凹凸そのものを直接治療する薬ではありません。
ただし、炎症性ニキビを繰り返している場合には、新たなニキビや炎症の発生を抑える目的で使用が検討されることがあり、結果として、新たなニキビ跡につながる炎症を抑えることにつながる場合があります。
イソトロインは何か月くらい服用すればいいですか?
イソトロインは、数か月単位で継続して服用することが多い治療ですが、効果が現れる時期や必要な服用期間には個人差があるため、ニキビの状態や治療の経過を確認しながら医師が判断します。
イソトロインは日本で保険適用されますか?
イソトロインは、日本国内で製造販売承認を受けていない医薬品です。そのため、健康保険が適用されない自由診療です。
費用面が気になる場合は、事前に料金プランを確認したうえで、治療を検討することをおすすめします。
まとめ
イソトロインは、ビタミンA誘導体の一種であるイソトレチノインを有効成分とする内服薬です。
皮脂分泌を抑える作用や毛穴の角化異常、炎症などに作用する点が特徴で、重症・難治性のニキビに対して治療の選択肢となることがあり、ニキビの重症度や範囲、これまでの治療歴などを踏まえて、医師が総合的に適応を判断します。
セレクトクリニックでは、ニキビの状態や治療歴、健康状態を踏まえたうえで、医師がイソトロインの適応を丁寧に判断し、患者様一人ひとりに合った治療方針をご提案させていただきます。
抗生物質や外用薬を試してもニキビが繰り返してしまう方、イソトロインがご自身に合うか知りたい方は、まずはお気軽に当院までご相談ください。
