可愛らしさや女性らしさの象徴として近年、『涙袋』が注目されています。
ぷっくりとふくらんだ目元が可愛らしい雰囲気を演出できるため、涙袋を強調したメイクやアイテムも人気です。
涙袋が全くない、あるいはメイクテクニックに自信がない場合は、美容整形による施術で涙袋を演出するのもひとつの方法。
ここでは多くの美容外科クリニックや美容皮膚科が採用している、もっともオーソドックスな方法であるヒアルロン酸を使った涙袋形成について解説していきます。
ヒアルロン酸注入とは
ヒアルロン酸はもともと人間の皮膚や関節に存在しているものです。
化粧品などにも配合されることが多く、肌の保湿やハリを助ける作用のある成分としても知られています。
ヒアルロン酸注入とは、整形外科などで施術箇所に直接ヒアルロン酸を注射することで、シワを目立たなくしたり、肌をふっくら見せる効果が期待できる施術法です。
ほうれい線や目じりのシワ、あるいは鼻やあご先、唇のボリュームアップなどにも使用されます。
これらの施術は、ヒアルロン酸というそもそも人間のもっている成分を使用するため、安全性が高く、メスも必要ないので傷跡もほとんど気にならないというメリットがあります。
回復のためのダウンタイムもほぼ必要なく、激しい運動や入浴・飲酒を避ければ当日から普段どおり過ごすことが可能です。
ただしヒアルロン酸は時間が経つと体内に徐々に吸収されていくため、期待できるのは一定期間の効果のみです。効果を継続させたい場合は、施術を定期的に行う必要があります。
ヒアルロン酸・涙袋形成とは
ヒアルロン酸による涙袋形成とは、目元にヒアルロン酸を注入することで涙堂(涙袋部分)をふっくらさせる目元整形の治療法です。
立体的な涙袋を形成することで、目元はもちろん顔全体の印象を変えることが期待できます。
注射による注入のみでメスなどを使用した大掛かりな手術は必要ないため、治療リスクが少なく施術にかかる時間も短いです。
注入するヒアルロン酸の量や箇所によって、仕上がりの印象が変わるため、事前カウンセリングの際にはしっかりと自分の希望をクリニックの先生に伝えることが大切です。
期待できる効果
ヒアルロン酸での涙袋形成によって期待できる効果は以下の通りです。
- 涙袋をふっくらさせることで、優しい印象の目元を演出できる
- 目の印象をアップさせ大きくみせる
- 色っぽい雰囲気になる
- 目元が華やかになるため、メイク時間を短縮できる
- 目の下の小じわが目立たなくなるため、若々しい印象になる
涙袋のある人の目の下を隠すと、かなり印象が変わるのがわかると思います。涙袋のあるなしは、その人の印象自体を左右すると言っても過言ではありません。
涙袋があることで目元が強調されるため、目の印象を強めたい方、優しい印象にしたい方におすすめです。
また、目元自体をふっくらさせハリのある状態に導くため、加齢による目のくぼみや小じわにも効果が期待できます。
そのため、涙袋形成は顔の雰囲気を変えたいという方だけでなく、若々しい印象を作りたいという方にも適した施術といえます。
▶関連記事:ヒアルロン酸注射の効果期間は?注入可能部位と注意事項についても解説!
施術の流れ
ヒアルロン酸・涙袋形成の施術の流れは以下の通りです。
1.カウンセリング
どのような印象に仕上げたいか、施術することでどのような効果が期待できるかなど、患者様のご希望を伺いながらカウンセリングを行います。
もしも不安や心配事があれば、遠慮なくご質問ください。
2.施術
カウンセリングを元にヒアルロン酸の皮膚注入治療を行います。
施術時間は5分から10分程度です。
3.終了
施術後はすぐにご帰宅できます。
傷跡もほとんどないため、特別なアフターケアも必要ありません。
当日からシャワー浴での洗顔・洗顔が可能です。ただし強く触る等の施術部位への刺激、また施術当日の入浴や激しい運動、飲酒は避けてください。
▶関連記事:【医師解説】ヒアルロン酸注入のメリットや部位ごとの効果について
涙袋形成のよくある質問
涙袋形成の施術への、よくあるご質問にお答えいたします。
不自然になることはありませんか?
カウンセリングを元に、必要な分だけ適切な量を注入いたします。
涙袋のヒアルロン酸注入は、医師の技量によるものが大きいので、経験と技術がある医師の元での治療をおすすめします。
当院では、仕上がりの状態を見ながら経験豊富な専門医が慎重にヒアルロン酸注入を行うため、不自然になってしまうリスクは少ないです。
副作用はありますか?
施術後2~3日腫れや赤みが起こる場合がありますが、通常は自然に消失していきます。
また、施術直後あるいは2~3日後に内出血が起こることもありますが、1週間程度で自然に吸収されます。これらの発生には個人差があります。
ヒアルロン酸のアレルギーに関しては、基本的に発生することは稀ですが、ごくたまに施術部に腫れや赤みが生じる場合もあります。
また、人によっては注射に含まれている「リドカイン」にアレルギーが起こる場合もあるため、麻酔にアレルギーがある方はカウンセリング時にご相談ください。
また、血管にヒアルロン酸が詰まってしまう「塞栓」が起こる可能性もあり、塞栓によって腫れや痛み、場合によっては皮膚壊死が生じることがあります。塞栓は稀な事例ですが、当院ではカウンセリング時にヒアルロン酸のリスクとして必ずお伝えしております。
当院では細菌感染がないよう十分な滅菌操作を行っていますが、学会等では感染症が起こったという報告例もあります。
万が一強い赤みや腫れが生じた場合は、速やかな治療が必要です。感染症を防ぐためにも、施術後は患部になるべく触れないようお願いいたします。
どのくらいの期間持続しますか?
持続期間は使用するヒアルロン酸の種類によって異なります。
当院の涙袋のヒアルロン酸治療では、患者さまの適正に合わせて「ボルベラ」もしくは「ウルトラXC」を使用しております。
それぞれの持続期間は、「ボルベラ」は約1年半~2年、「ウルトラXC」は約9ヶ月~1年程度です。
ヒアルロン酸は時間が経つにつれて徐々に体に吸収されていきますが、個人差があるのであくまでも目安になります。
似合わなかった時ヒアルロン酸を溶かすことはできますか?
もしも施術後に涙袋が似合わなかった場合、思ったような仕上がりにならなかった場合は
ヒアルロン酸溶解酵素(ヒアラーゼ)を使って注入したヒアルロン酸を溶かすことが可能です。
他院で注入したヒアルロン酸を修正することも可能ですので、ご予約時にご相談ください。
ヒアルロン酸の種類はなにを使用しますか?
美容整形で使用されるヒアルロン酸にはさまざまな種類があります。それぞれの施術に合わせヒアルロン酸を使い分けますが、当院で涙袋形成に使われるものは「ボルベラ」と「ウルトラXC」の2つです。
それぞれの特徴は下記の通りです。
【ボルベラ】
ジュビダームシタシリーズで最新の許可を得た美容ヒアルロン酸がボルベラXCです。
見た目や触り心地がソフトでなじみが良い仕上がりに。安全性も高く、アレルギー症状が出ることもほとんどないです。
持続時間も長く、1年半程度効果が続くという特徴があります。
【ウルトラXC】
3Dマトリックス構造をしているのでなめらかで適度な弾力を持った自然な仕上がりになります。
このシリーズは世界シェアNo.1で一番スタンダードな美容ヒアルロン酸となっています。
かかる費用や持続時間などが異なるため、当院では患者さまのお好みに合わせてヒアルロン酸の種類を選んでいただきます。
▶関連記事:【2024年】ヒアルロン酸注入(クレヴィエル)の特徴・メリット・デメリット・リスクを専門医が徹底解説!
まとめ
顔のパーツの中でも、目元はその人の印象を決定する重要なパーツです。
その中でも涙袋は、女性らしく可愛らしい雰囲気を演出してくれる特別な役割があります。
とはいえ、誰にでもあるパーツではないため、涙袋が欲しいという方は、メイクやヒアルロン酸などで涙袋を形成する必要があります。
ヒアルロン酸注入による涙袋形成は注射のみで気軽に行うことができるため、当院でも人気の高い施術のひとつです。
お顔の雰囲気を変えてみたい、あるいは目元を若々しく印象的にしたい方は、ヒアルロン酸での涙袋形成を検討してみてくださいね。