ニキビが治った後も、赤みや茶色い色素沈着、肌の凹凸などが残ってしまうことがあります。
これらは一般的に「ニキビ跡」と呼ばれますが、赤みが残るタイプ、色素沈着が残るタイプ、肌が凹むクレーター、皮膚が盛り上がるタイプなど、いくつかの種類があります。
なお、医学的には赤みや色素沈着は瘢痕そのものとは区別されることがありますが、一般的にはニキビの炎症後に残る変化として「ニキビ跡」と呼ばれることがあります。
ニキビ跡は種類によって肌の状態や必要なアプローチが異なるため、すべてに同じケアを行えばよいわけではありません。
そこで本記事では、一般的にニキビ跡と呼ばれる主な4種類の特徴や見分け方、種類別のセルフケア、美容医療による治療方法について解説します。
ニキビ跡の主な4種類
一般的に「ニキビ跡」と呼ばれるものには、赤み・色素沈着・クレーター状の凹み・盛り上がった瘢痕などがあります。
医学的な瘢痕だけでなく、ニキビの炎症後に残る赤みや色素沈着も、一般的にはニキビ跡として扱われることがあります。
| 種類 | 特徴 | 主な要因 |
| 赤み | ニキビの炎症が治まった後も赤色やピンク色に見える | 炎症後の血管の変化などが関係する |
| 色素沈着(茶色・黒ずみ) | ニキビの炎症後に茶色や黒っぽく残る | 炎症によってメラニンが過剰に生成されることなどが関係する |
| クレーター | 肌表面が凹んで見える | 強い炎症などによって皮膚組織が損傷し、修復過程で萎縮性瘢痕として残る |
| 盛り上がり(ケロイド・肥厚性瘢痕) | 皮膚表面から盛り上がった瘢痕 | 創傷治癒の過程でコラーゲンが過剰に形成されることなどが関係する |
赤みが残るニキビ跡

ニキビの炎症が治まった後も、赤色やピンク色の跡が残るタイプです。炎症後紅斑とも呼ばれ、炎症後の血管の変化などが関係しています。
肌表面に大きな凹凸がなく、赤色やピンク色に見えることが特徴です。
茶色や黒ずみが残る色素沈着

ニキビの炎症後にメラニンが過剰に生成され、茶色や黒っぽい色素沈着として残ることがあります。炎症後色素沈着とも呼ばれ、紫外線や摩擦などの影響によって目立ちやすくなる場合があります。
そのため、日常的な紫外線対策や肌への摩擦を避けることが大切です。
肌が凹んで見えるクレーター

ニキビによる強い炎症などによって皮膚の深い部分まで組織が損傷し、修復過程で肌が凹んだ状態として残ることがあります。
クレーター状のニキビ跡は萎縮性瘢痕に分類され、主にアイスピック型・ボックスカー型・ローリング型などに分けられます。
形状や深さ、皮下組織との癒着などによって、適した治療方法が異なります。
赤く盛り上がるケロイドや肥厚性瘢痕

ニキビによる炎症が治癒する過程で組織が過剰に形成され、皮膚が盛り上がった状態で残ることがあります。
肥厚性瘢痕は一般的に元の炎症部位の範囲内で盛り上がるのに対し、ケロイドは元の範囲を越えて広がることがあります。
体質などが関係する場合もあり、クレーターとは異なり皮膚が隆起していることが特徴です。
ニキビ跡の種類を見分けるポイント
ニキビ跡は、色や凹凸、形状などからある程度タイプを確認できます。
ただし、赤みと色素沈着、複数のクレーターなどが混在していることもあるため、見た目だけで正確に判断できない場合があります。
赤色や茶色など色の違いを確認する
肌表面に大きな凹凸がなく、ニキビの炎症後に赤色やピンク色が残っている場合は赤み、茶色や黒っぽい色が残っている場合は炎症後色素沈着の可能性があります。
ただし、赤みや黒ずんで見える原因は一つとは限らないため、色だけで判断しないことが大切です。
肌が凹んでいるか盛り上がっているか確認する
肌表面が凹んでいる場合は萎縮性瘢痕によるクレーター、皮膚が盛り上がっている場合は肥厚性瘢痕やケロイドなどの可能性があります。
凹みや盛り上がりがある場合は、自己判断で刺激せず、医療機関で状態を確認してもらうことが大切です。
クレーターの形状を確認する
クレーター状のニキビ跡には、主に次のような種類があります。
- アイスピック型:針で刺したような細く深い凹み
- ボックスカー型:円形や楕円形で、境界が比較的はっきりした凹み
- ローリング型:なだらかに波打つように広がる凹み
実際には複数のタイプが混在している場合もあります。
ニキビ跡の種類別に見るセルフケア

赤みや色素沈着は、時間の経過とともに目立ちにくくなる場合があります。
一方、皮膚の構造的な変化を伴うクレーターや盛り上がった瘢痕は、セルフケアだけで改善することが難しい場合があります。
赤みには刺激を避けて紫外線対策を行う
赤みが残っている場合は、肌を強くこすったり、刺激の強いスキンケアを重ねたりすることを避けましょう。
また、日焼け止めや帽子などを使用し、紫外線対策を行うことも大切です。
赤みが長期間続いている場合や気になる場合は、医療機関へ相談し、美容医療を検討する方法もあります。
色素沈着には紫外線と摩擦への対策を行う
炎症後色素沈着がある場合は、日焼け止めなどで紫外線を防ぎ、洗顔やスキンケアの際に肌を強くこすらないことが大切です。
無理に角質を剥がそうとしたり、刺激の強いケアを繰り返したりせず、肌への負担を抑えましょう。
クレーターは無理に押したり削ったりしない
クレーター状のニキビ跡は、皮膚の構造的な変化を伴うため、セルフケアだけで元の状態に戻すことは難しい場合があります。
肌を強く押したり削ったり、強いマッサージを行ったりすることは避けましょう。
凹凸が気になる場合は、クレーターの形状や深さに応じて美容医療を検討する方法があります。
盛り上がったニキビ跡は自己判断で刺激しない
ケロイドや肥厚性瘢痕が疑われる場合は、強くこすったり潰したりせず、医療機関へ相談しましょう。
特に盛り上がりが大きくなっている場合や、痛み・かゆみなどがある場合は、状態を確認してもらうことが大切です。
ニキビ跡の種類に合わせた美容医療
ニキビ跡の治療は、赤み・色素沈着・クレーター・盛り上がりなど、状態によって異なります。
また、複数のタイプが混在していることもあるため、肌状態を確認したうえで治療方法を検討することが大切です。
【赤み】血管や赤みにアプローチする治療
ニキビの炎症が治まった後も赤みが残っている場合は、赤みや血管にアプローチするレーザー治療などが選択肢になる場合があります。
赤みの程度や肌状態を確認したうえで、適した治療を検討します。
【選択肢となる治療】
- アドバテックスレーザー:
589nmの波長などを使用し、赤みの原因となる血管などにアプローチすることで、ニキビ跡の赤みなどの改善を目指します。 - Vビーム:
血液中のヘモグロビンに反応するレーザーを照射し、ニキビ跡として残った赤みや血管にアプローチします。
【色素沈着】色素や肌状態に応じた治療
茶色や黒っぽく残ったニキビ跡は、炎症後色素沈着などが関係している場合があります。
色素沈着の状態や肌質などを確認したうえで、メラニン色素や古い角質などにアプローチする治療を検討します。
【選択肢となる治療】
- ピコレーザートーニング:
低出力のピコレーザーを広範囲に照射し、メラニン色素にアプローチすることで色素沈着などの改善を目指します。 - ピーリング:
薬剤を使用して古い角質などにアプローチします。肌状態に応じて、くすみや肌のざらつきなどが気になる場合の選択肢になります。
【クレーター】凹みの状態に合わせた治療を選ぶ
クレーター状のニキビ跡は、アイスピック型・ボックスカー型・ローリング型など、形状や深さが異なります。
凹みの深さや形状、皮下組織との癒着などを確認し、それぞれの状態に適した方法で肌の凹凸にアプローチします。
【選択肢となる治療】
- サブシジョン:
皮膚の下から凹みを引っ張っている瘢痕組織の癒着を切り離し、クレーター状の凹みの改善を目指す治療です。 - ダーマペン:
極細針で肌に微細な刺激を与え、肌の修復過程を利用してニキビ跡の凹凸などの改善を目指します。 - ピコフラクショナル:
レーザーを高密度に照射し、肌の再生を促すことで、ニキビ跡の凹凸や肌質の改善を目指します。 - ジュベルック:
ポリ乳酸を主成分とする製剤を注入し、コラーゲン生成を促すことで、ニキビ跡の凹凸や肌質などの改善を目指します。
【盛り上がったニキビ跡】状態を確認して治療を検討する
ケロイドや肥厚性瘢痕による盛り上がりは、クレーター状のニキビ跡とは状態や治療方法が異なります。
自己判断で美容施術を受けるのではなく、まず医療機関でケロイドや肥厚性瘢痕などの状態を確認し、必要に応じて適切な治療を検討しましょう。
セレクトクリニックでニキビ跡の種類に合わせた治療を
ニキビ跡は、赤み・色素沈着・クレーターなど、状態によって必要なアプローチが異なります。
セレクトクリニックでは複数の治療方法をご用意しており、肌状態やニキビ跡の種類を確認しながら治療をご提案いたします。
【セレクトクリニックで提供している主なニキビ跡治療】
| 施術名 | ニキビ跡のタイプ | 特徴 |
| アドバテックスレーザー | 赤み | 589nmの波長などを使用し、赤みの原因となる血管などにアプローチする |
| Vビーム | 赤み | 血液中のヘモグロビンに反応するレーザーによって、赤みや血管にアプローチする |
| ピコレーザートーニング | 色素沈着 | 低出力のピコレーザーを広範囲に照射し、メラニン色素にアプローチする |
| ピーリング | くすみ・ざらつき | 薬剤を使用して古い角質などにアプローチする |
| ピコフラクショナル | クレーター・肌の凹凸 | レーザーを高密度に照射し、肌の再生を促すことでニキビ跡の凹凸や肌質改善を目指す |
| サブシジョン | クレーター | 凹みの原因となる皮下の癒着にアプローチする |
| ダーマペン | クレーター | 極細針で肌に微細な刺激を与え、肌の修復過程を利用して凹凸などの改善を目指す |
| ジュベルック | クレーター | ポリ乳酸を主成分とする製剤を注入し、コラーゲン生成を促すことでニキビ跡の凹凸などの改善を目指す |
ニキビ跡は複数のタイプが混在していることもあるため、自己判断で施術を選ばず、診察を受けたうえで治療方法を検討することが大切です。
以下、実際に施術を受けた方の症例です。
【アドバテックスレーザー】
【Vビーム】
【ピコレーザートーニング】
【ピーリング】
【ピコフラクショナル】

- 施術の説明ピコフラクショナル5回×ミックスピーリング4回
- 副作用痛み、腫れ、乾燥
- 費用153,120円(税込)
【サブシジョン】
【ダーマペン】

- ジュベルック(3回)
- 【費用】※自験例ではございません
- 【リスク】内出血、赤み、ごく稀に硬結など
【FAQ】ニキビ跡の種類でよくある質問
ニキビ跡とニキビはどう見分けますか?
赤みや腫れ、痛みなどの炎症がある場合は、まだニキビそのものが続いている可能性があります。
一方、炎症が治まった後も赤みや色素沈着、凹凸などが残っている場合は、一般的にニキビ跡と呼ばれる状態の可能性があります。
ただし、見た目だけでは判断が難しい場合もあるため、症状が続く場合や判断に迷う場合は医療機関へ相談しましょう。
ニキビ跡は複数の種類が同時にできることがありますか?
はい。赤みと色素沈着、クレーターなど、複数のタイプが同じ肌に混在することがあります。
その場合、一つの治療だけで対応するのではなく、それぞれの状態に応じて複数の治療方法を検討する場合があります。
クレーターの種類によって治療方法は変わりますか?
クレーターは形状や深さ、皮下組織との癒着などによって適した治療方法が異なります。
また、実際には複数のタイプが混在していることもあるため、形状だけで治療を決めるのではなく、深さや癒着の程度、肌状態などを確認することが大切です。
- アイスピック型:針で刺したような細く深い凹みが特徴です。
- ボックスカー型:円形や楕円形で、境界が比較的はっきりした凹みが特徴です。
- ローリング型:皮下の組織との癒着などによって、なだらかに波打つような凹みが生じるタイプです。癒着の状態などによっては、サブシジョンが治療の選択肢になる場合があります。
いずれのタイプも、凹みの深さや肌状態などを確認したうえで治療方法を検討します。
まとめ
一般的に「ニキビ跡」と呼ばれるものには、赤み・色素沈着・クレーター状の凹み・盛り上がった瘢痕などがあります。
赤みや色素沈着は、時間の経過とともに目立ちにくくなる場合があります。一方、皮膚の構造的な変化を伴うクレーターや盛り上がった瘢痕は、セルフケアだけで改善することが難しい場合があります。
また、クレーター状のニキビ跡にはアイスピック型・ボックスカー型・ローリング型などがあり、形状や深さ、皮下組織との癒着などによって適した治療方法が異なります。
ニキビ跡は複数のタイプが混在している場合もあるため、見た目だけで治療方法を決めず、肌状態を確認したうえで適した治療を検討することが大切です。
セレクトクリニックでは、患者様一人ひとりのニキビ跡の状態を丁寧に確認させていただいたうえで、治療法をご提案させていただきます。
「気になるニキビ跡を改善したい」とお悩みの方は、まずはお気軽に当院までご相談ください。














































