テスリフトとは
TESSリフト(テスリフト)は、「第三世代のスレッド」として注目されている新しい溶けるタイプのスレッドで、トゲ(バーブ/BARB)のついた糸の周囲を3Dメッシュ(スキャフォールド)が覆っている特殊な形状をしています。
皮下に挿入した際に、トゲがしっかりと組織を持ち上げ、さらに周辺組織が3Dメッシュと絡み合うことで、強力なリフトアップをより長く持続することができます。
また3Dメッシュを使用することで、通常の糸よりも周辺の組織と接する面積が広くなるため、より多くの皮下組織のコラーゲン・エラスチン産生を促進する効果も期待できます。
※TESSリフトはKFDA(韓国の厚生労働省)の認可を得ている他、CEマーク(EU加盟国基準の適合商品)を取得しています。
テスリフト(TESSLIFT)のポイント
① しわやたるみの改善/リフトアップ効果
トゲ付きの糸を皮下組織に挿入することで、顔のSMAS層(筋膜)を引き上げてリフトアップ。従来のスレッドリフトと比較してとげが強力なのでリフトアップ力が強く、長続きしやすいという特徴があります。
② コラーゲン/エラスチンの産生/美肌効果
テスリフト(TESSLIFT)は、コラーゲンやエラスチンの産生を促進することで、美肌効果が期待できます。糸を皮下組織に埋め込むことで、皮下組織が反応し、修復時にコラーゲンやエラスチンの産生を促進します。
ただし、リフトアップ効果と異なり、コラーゲン/エラスチンの産生による美肌効果は実感できるまで少し時間がかかるため、施術直後に美肌を実感することは難しいです。効果が出るまでにかかる時間には個人差がありますが、術後から2週間が目安です。
③ 脂肪委縮によるたるみ引きしめ/小顔効果
PDOはポリジオキサノンという素材で、吸収糸の一般的な素材ですが、脂肪を委縮して減少させる効果もあります。
脂肪が減ることでさらにお顔の引き締め効果が得られ、小顔効果を出すこともできます。
ダウンタイムについて
TESSリフト(テスリフト)のダウンタイムには個人差がありますが、痛み・腫れ・むくみ・内出血などが挙げられます。いずれの症状も術後1~3週間程度で次第に回復していきます。
また、まれに糸の挿入部位に凹凸(おうとつ)が生じることがありますが、長くとも2~4か月程度で次第に落ち着きます。
手術直後
頬を上げるようにデザインをしているため、少し腫れる程度です。(個人差あり)
また、局所麻酔液の影響で直後は口が開けにくい、笑いにくい、ストローでジュースが吸いにくいなど、違和感があります。
顔の下半身に垂れた脂肪の塊を元の位置に戻すようにデザインしてリフトしています。手術直後は糸によるひきつれ感、凹凸が出ることがありますが、数日かけて馴染んできます。(直後にひきつれが出ても、改善しますのでご安心ください。)
手術当日〜夜
局所麻酔が切れてくると徐々に頬周りが痛くなってきます。
痛み止めはロキソニンが効きますので、痛みが強い場合は内服してください。
通常の会話や食事はほとんど差し障りありませんが、口を全開にすると痛みが生じたり、リフトアップ効果が現状する可能性があるのでお気をつけください。
手術翌日〜3日間
頬が腫れる状態が続きますが、少しずつ腫れが引いてきます。口は開きやすくなりますが、笑うと頬が痛むくらいです。
手術4日後〜7日後
痛みはありませんが、笑うと頬辺りの違和感は続きます。
まだ口は全開大できません。
フェイスライン、頬はしっかり上がっているので頬のボリューム感(腫れ)が引いてくる時期です。
手術後1〜2週間
痛みや腫れは気にならなくなり、さらに引き締まってきます。
痩せた?顔が小さくなった?と聞かれるかも。
内出血は出ない方がほとんどですが、出た場合1-2週間かけて治ります。
手術1〜3ヶ月
ここからさらにコラーゲン増成が続き、引き締まっていきます。
テスリフトは持ちが1〜1年半年(入れる本数や元の状態にもよります)と言われているので、
毎年糸を繰り返したくない方にお勧めです。
リスク・副作用
TESSリフト(テスリフト)によるスレッドリフト・糸リフトの施術では、ごく稀に継続的な熱感や腫れが起こる場合があります。
炎症・感染などの症状である可能性も考えられるため、このような状態になった際には早めに医師までご相談ください。
また、術後にマッサージなどで施術部位に過度の負荷をかけたことによって腫れの増長や、糸が皮膚から露出してしまうこともありますので、このような場合にも医師まで早急にご連絡ください。
施術の注意点
- メイクについては、施術当日は控えていただき、翌日から行うようにしてください。
- 洗顔・シャワーは当日から可能です。サウナ・飲酒・激しい運動・熱い湯での入浴などは術後1週間ほどは控えるようにしてください。
- その他、妊娠中の方は施術をお受けいただくことができません。
- 授乳中の方はカウンセリング・診察時にお申し出下さい。
- 腫れは、ほとんど出ない方もいらっしゃれば、出る方もいらっしゃいます。腫れが出る場合は、1~3週間程度、むくんだ感じがあります。
- 麻酔の量が多いと腫れが多めに出る傾向にあります。ただ、痛みに弱い方の場合、患者様とご相談の上、麻酔の量を多くしています。
- 腫れやむくみが気になる場合、ご自宅で冷却パットで顔を冷やすことで、症状を軽減することができます。
- 術後の痛みは、1週間程度ありますが、痛み止めで十分軽減できる痛みになります。生活に困ることはありません。
- 術後2週間が過ぎるまではヘアカラーなどの美容院での施術は避けて下さい。
- お顔のマッサージは1ヶ月間ほど避けて下さい。