プラセンタ注射は美容だけでなく疲労回復にも効果のある施術として人気です。
ただし、その効果を最大限に引き出すためには、正しい打ち方をする必要があります。
本記事ではプラセンタ注射の効果的な打ち方や、どこに打つとより効果的なのかについて、詳しく解説します。
プラセンタ注射の効果的な打ち方と推奨頻度
プラセンタ注射の効果的な打ち方として、当クリニックでは1~2週間に一度を推奨頻度としております。
施術の効果を持続、そして最大化させるためには最適な間隔で継続して施術を受けていただくことが重要です。
ただし、プラセンタ注射を打つ頻度は患者様自身の健康面や求める効果によって異なるので、医師と十分に相談したうえで施術を受けるようにしましょう。
そもそもプラセンタ注射とは?
プラセンタ注射とは、胎盤から抽出された栄養素を体内に注入する施術のことです。
胎盤には、アミノ酸やビタミン、ミネラルなど、胎児の成長に必要な栄養素が豊富に含まれています。これらの栄養素を直接体内に注入することで、肌や体の調子を整える効果が期待できます。
プラセンタ注射は、豊富な栄養素によりさまざまな美容・健康効果が期待できる施術であり、切開を伴う美容施術と比べても副作用を抑えた施術が可能です。
豊富な栄養素が配合されている
冒頭でもお伝えしたとおりプラセンタ注射は、皮下に成長因子、アミノ酸、ミネラル、ビタミン、たんぱく質、酵素などの豊富な栄養素を注入する施術です。
これにより、不足しがちな栄養素を補うことができ、細胞の生成を促進することで全身の健康状態の改善が期待できます。プラセンタ注射の主な効果は以下の通りです。
プラセンタ注射により豊富な栄養素を補給することで肌質の改善や美容効果、健康状態の改善など様々な効果を期待できます。
メルスモンとラエンネックの2種類がある
プラセンタ注射薬には、更年期障害の症状改善に効果が期待できる「メルスモン」と、肝機能を強化する「ラエンネック」の2種類が存在します。
メルスモンは、1959年から販売されているヒト胎盤由来成分を含む薬で、一般的に「プラセンタ」と呼ばれるものです。主に更年期障害(ほてりやのぼせ、イライラ)や乳汁分泌不全といった婦人科系疾患の治療薬として効果が期待されています。
ラエンネックは、1974年から販売されているヒト胎盤抽出物を含む薬です。肝細胞増殖因子(HGF)を活性化させて肝臓を保護する効果があり、肝臓疾患の治療薬として期待されています。
そのため、プラセンタ注射薬は自身の体調や目的に合わせて選択することで、より効果的に使用することが可能となります。
プラセンタ注射はどこに打つと効果的?
様々な効果が期待できるプラセンタ注射ですが、どこに打つのが効果的なのでしょうか?
上腕外側・お尻への注射
プラセンタ注射は、皮下注射として上腕外側やお尻へ打つのが一般的です。
上腕外側やお尻は痛みを感じにくく費用も筋肉注射より安く済み、一定の吸収・浸透速度を確保できます。
筋肉注射
一方で、筋肉注射は筋肉層に注射するため皮下注射より痛みが伴いますが、筋肉層には血管が多く薬剤の吸収速度が早く浸透しやすいことから、効果を実感しやすくなります。
このように、プラセンタ注射は打つ場所によって痛みや効果の程度が異なるため、個々の目的に応じて打つ場所を選択することが大切です。
プラセンタ注射の効果とメリット
プラセンタ注射を打つことでさまざまなメリットを得られます。中でも代表的なものは以下の5つでしょう。
- 疲労回復
- 美肌効果
- ハリ・ツヤの回復
- 更年期障害の症状改善
- 白髪の減少
疲労回復
プラセンタ注射は、豊富なアミノ酸やビタミンを体に取り入れて疲労回復を促進する効果があります。
含まれる栄養素が新陳代謝を高め、血行を良くすることで体内の老廃物を効率よく排出。
また、プラセンタ注射は肝機能障害の改善薬としても認可されています。
肝機能の衰えは身体の疲労の蓄積につながるため、肝臓の状態を改善することで疲労回復が期待できます。
美肌効果
プラセンタ注射には高い美肌効果が期待できます。プラセンタ注射に含まれる成長因子や五大栄養素、核酸などにより新陳代謝が促進されます。
- お肌に潤いとハリを与える
- しみやそばかすを防ぐ
- 肌トラブルを改善する
このように、プラセンタ注射は肌のターンオーバーを正常化させることで、美肌に導いてくれる施術です。
ハリ・ツヤの回復
プラセンタ注射は抗酸化作用や成長因子の働きにより肌の老化を防ぐ効果が期待できます。
施術を受けることで老化に伴うシミやシワを改善し、ハリ・ツヤのある肌へ導きます。
更年期障害の症状改善
プラセンタ注射は豊富な栄養素により新陳代謝を活発化させることで、更年期障害の症状を改善します。
女性ホルモンの分泌を促す作用を持っており、人間が本来持つ自己治癒力を高める効果も。
また、更年期障害による肩こりや腰痛をはじめ、だるさや冷え、皮膚の乾燥やかゆみといった症状の緩和をサポートしてくれます。
あくまで副次的な効果ではありますが、更年期障害でお悩みの方は、美容効果のついでにぜひプラセンタ注射をご検討ください。
白髪の減少
先述したとおりプラセンタ注射には豊富な栄養素が含まれており、白髪対策の効果が期待できます。
プラセンタの栄養成分が毛髪の健康に影響を与え毛髪の色素の生成を促進し、結果的に白髪を減少させる手助けをしてくれるのです。
全体的に白髪になってきている女性が週に1回プラセンタ注射を受け続けた結果、一年後には黒髪が生えてくるようになった事例も報告されています。
関連記事:プラセンタ注射の効果は?打つ場所で違う効果実感や安全性について解説
プラセンタ注射のデメリットは?
プラセンタ注射はメリットだけでなくデメリットもあるため注意が必要です。プラセンタ注射を打つ際の主なデメリットは以下の4つです。
- 注射による一時的な痛み
- 献血ができなくなる
- 副作用が出るリスクがある
- 効果が長続きしない
プラセンタ注射を打つ際はデメリットも理解したうえで施術を検討してください。以下でそれぞれ解説します。
注射による一時的な痛み
プラセンタ注射以外にもいえることですが、注射を打つ際に針を刺さなければならないため、どうしても一時的な痛みが出る可能性があります。
献血ができなくなる
プラセンタ注射を一度でも施術を行うと、生涯にわたり献血が出来なくなります。
プラセンタの成分の多くは人間の胎盤から採取したものであり、vCJD(動物でいう狂牛病や狂犬病と似た病気)が伝播する理論的なリスクが否定できないため、念のための措置として献血が制限されているのです。
そのため、厚生労働省によりプラセンタ注射の施術を受けた方は献血をしてはいけない指示が出されています。
日頃から献血をされている方は、こうした注意点を理解したうえで施術を検討しましょう。
副作用が出るリスクがある
プラセンタ注射は感染症などにかかっていない健康なヒトの胎盤を原料としているため、基本的に大きな副作用はありません。
しかし、注射に対して身体が異物反応を示し、軽度の発熱や発疹が生じることがあります。
そのため、プラセンタ注射を打つ際は副作用が出る可能性がゼロではないことを理解して施術を検討することが大切です。
効果が永続的ではない
プラセンタ注射の効果は一時的なものであり、継続して施術を受ける必要があります。
プラセンタの成分は体内にスムーズに吸収されますが、効果の持続期間は2〜3日程度と数日しか持続しない点には注意しましょう。
関連記事:プラセンタ注射のメリット・デメリット、リスクとは?打ちすぎた場合や施術の流れも解説
セレクトクリニックのプラセンタ注射の料金
施術名 | 料金 | |
---|---|---|
プラセンタ | 1A | 1,500円 (税込1,650円) |
※自由診療には本国における未承認医薬品・医療機器が含まれます。
治療に使用する機器は当院医師の判断の元、個人輸入にて手続きを行っております。
【Q&A】プラセンタ注射に関するよくある質問
プラセンタ注射を初めて打つ方は、施術に関しての疑問や悩みを抱える方もいらっしゃいます。
ここでは、プラセンタ注射に関するよくある質問を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
Q1.プラセンタ注射の効果が出るまでどれくらいかかる?
A.一般的には2~3回目の注射後から効果を感じ始める方が多いです。
とはいえプラセンタ注射の効果が出るまでの時間は、個人差があるため一概には言えません。
特に、疲労回復や肌のハリの改善などの効果が現れやすいとされています。
しかし、慢性的な症状や体質改善を目的とする場合は、定期的に継続することで数週間から数ヶ月かけて効果を実感できることが多いです。
Q2.プラセンタ注射を打ち続けると一年後にどうなる?
A.体質の改善など、主に体の内部への好影響が期待できます。
肌への効果は比較的早くから現れ、一年も継続していただくと、ホルモンバランスが整うことで慢性的な疲労を感じにくくなったり、免疫力が向上し、体調を崩しにくくなったりすることも考えられます。
Q3.プラセンタ注射は保険適用になる?
A.プラセンタ注射には基本的に保険は適用されません。
当クリニックでは、プラセンタ注射は自由診療として取り扱っております。
おそらく、他のクリニックでも保険適用で受けられるところはほとんどないと思われます。
Q4.プラセンタ注射で白髪が増える?
A.プラセンタ注射によって白髪が増えるという科学的な証拠や報告はありません。
むしろ、記事中でもお伝えしたとおり、プラセンタ注射にはホルモンバランスを調整する作用や細胞の活性化を促す効果があり、加齢による髪のダメージや薄毛などの改善が期待できることが多いとされています。
Q5.プラセンタ注射を50代で打っても効果はある?
A.年齢にかかわらず美容や体調面での効果が期待できます。
特に50代くらいだと更年期症状や疲労感に悩まされることも少しずつ増えるため、美容効果とあわせてこうした悩みを改善できるプラセンタ注射はおすすめといえるでしょう。
Q6.メルスモンとラエンネックはどっちが良い?
A.それぞれ効果や使用目的が少し異なります。どちらが良いかは目的や個人の体質によって変わるため、用途に応じて選ぶことが重要です。
下記で比較しているので、ぜひ参考にしてみてください。
メルスモン |
ラエンネック |
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由来 |
ヒト胎盤由来のプラセンタ | ヒト胎盤由来のプラセンタ |
主な用途 |
更年期障害や乳汁分泌不全の治療 | 肝機能障害の改善や美容目的 |
特徴 |
ホルモンバランスの調整に優れ、更年期症状の緩和や生理不順の改善に効果があるとされる
女性のホルモン関連の症状を緩和する目的で使用されることが多い |
肝臓の機能をサポートする作用があり、肝臓の疾患やダメージの改善が期待される
疲労回復や免疫力の向上、ハリ・ツヤの回復にも効果があるとされる |
効果 |
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Q7.プラセンタ注射を打ってはいけないのはどんな人?
A.献血をしたい方は施術を受けてはいけません。
記事中でもお伝えしたとおり、厚生労働省はプラセンタ注射の施術を受けた方は献血をしてはいけない指示を出しています。
反対にいえば、それ以外の方は基本的にプラセンタ注射が禁忌となることはほとんどありません。
まとめ
プラセンタ注射は、肌の若々しさを保つために欠かせない成分を含んでおり、男性や女性問わずエイジングケアとして効果的です。
また、更年期障害や乳汁分泌不全などの治療では保険も適用されることから、更年期障害や乳汁分泌不全悩みを抱えている人のサポートにつながります。
プラセンタ注射の効果は個人差があるため、効果を最大限実感するためには専門の医療機関に相談し、適切な施術を受けることが重要です。
自分にあった施術プランや効果を確認するために、お近くのクリニックにカウンセリングに訪れて、自身の悩みや目標を相談してください。
また、セレクトクリニックでも、プラセンタ注射を受けることが可能です。ぜひお近くのセレクトクリニックまでお越しください。