デリケートゾーンに関する悩みはそう簡単に周りへ相談できるものではないため、人知れず長年の悩みを抱えている方も少なくありません。
今回は小陰唇、いわゆるびらびらといわれている部位について、標準的な大きさや形を変えるための美容医療までをご紹介します。
びらびらの大きさや平均的な形について
「周りと比べて大きいのではないか」「日常生活で痛みが生じる」「ニオイが気になる」など、デリケートゾーンの悩みにも様々な種類があります。
とはいえ周りに詳しく相談しにくいと感じる方も多く、自分のデリケートゾーンが平均と比べてどう異なるのか知らないままの方も多いでしょう。
特に小陰唇に関しては、「どうにかしたい」と悩む前に、自分が平均値と比較し大きいのか小さいのか、さらには見た目以外に何か困る点があるか、肌トラブルを起こしていないかなども併せて考えてみましょう。
びらびらの大きさは人それぞれ
小陰唇の大きさは、生まれた国はもちろん、日本人の中でも様々な種類があります。
一概にどんな大きさが一般的かと決めつけることはできず、あくまでも平均値として判断するしかありません。
全体的に大きめの方もいれば、左右どちらかが大きい方、サイズ自体は小さくても大陰唇が小さいためにはみ出して見える方など、具体的な悩みも一括りにはできません。
最初に覚えておきたいこととしては、小陰唇の大きさは決して人と比べるものではなく、「自分が気になるかどうか」で判断することが大切です。
他の人のデリケートゾーンを見る機会がないように、周りと比較して気にする必要もありません。
あくまでも平均値は参考として知っておき、他に実害がないか、見た目を気にしてコンプレックスになっていないかなどを重視すると良いでしょう。
一般的な大きさや形について
日本美容外科学会がVIOの脱毛経験者を元に取ったデータによれば、小陰唇の大きさは長さ4cmから5cm、幅1cmから1.5cm程度が平均だとされています。
多くの方は目に見えるほどの大きな左右差がなく、大陰唇に対し少しはみ出すようなサイズ感だといわれています。
サイズを測るときは小陰唇を軽くつまみ、広げるようにして測ると分かりやすいでしょう。
繰り返しになりますが、この平均値からはみ出しているからといって、今すぐに小陰唇のケアをしなければならないわけではありません。
これからご紹介する肥大化の原因や、小陰唇が大きいことによって起こりうるトラブルを参考に、自身に必要なケアを探していきましょう。
びらびらが大きくなってしまう原因とは?
気が付いたときには既に大きくなっていたという方も多い小陰唇。
生まれたばかりのときは目立たなかったものがどうして肥大化してしまうのか、日常に潜む原因についてご紹介します。
先天的・遺伝的要因
成長後の小陰唇がどの程度大きくなるのかは、遺伝的に決まっているといわれています。
身長などと同じく生まれたときからある程度決まっているため、その後の生活を十分に気を付けていても、肥大化のリスクがゼロになることはありません。
反対にいえば、肥大化する遺伝子を持っていない方は、これから挙げるような原因を繰り返していたとしても、それほど小陰唇が目立たない可能性も考えられます。
ホルモンバランスの変化
女性にしかない器官である小陰唇は、ホルモンバランスの変化によって肥大化することがあります。
月経だけでなく、妊娠・出産や更年期など、女性のホルモンバランスが乱れるシーンはたびたびやってくるでしょう。
こうしたタイミングで小陰唇が影響を受け、これまでよりも大きくなってしまう可能性が考えられます。
外的刺激や摩擦
常に下着が擦れていたり、月経時の蒸れなどが原因でデリケートゾーンに触れる機会が多かったりすると、摩擦が原因で小陰唇が大きくなりやすいといわれています。
月経以外のときもパンティライナーを付けていたり、通気性の悪い下着・ボトムスを好んで履いていたりする方は、より一層注意が必要といえるでしょう。
一方、性行為をどれだけ繰り返したとしても、明確に小陰唇が大きくなるといったデータは存在しません。
小陰唇が大きいことでパートナーから過去の行為について聞かれる方も少なくありませんが、両者に明確な結びつきは存在しないため、しっかりと説明してあげましょう。
老化
デリケートゾーンも顔や身体の皮膚同様、日々老化をしています。
肌はコラーゲンやエラスチンが土台となって表皮を支えていますが、これらが失われると肌のハリがなくなったり、土台を失った表皮がたるんだりしてしまうでしょう。
その結果、たるんだ小陰唇が大陰唇から大きくはみ出し、サイズそのものが大きくなったように見えるのです。
皮膚疾患や炎症
アトピー性皮膚炎によって小陰唇周辺に炎症が生じていたり、象皮病など末端が肥大化しやすい疾患にかかっていたりすると、小陰唇が大きくなる可能性があります。
こうした疾患の場合、小陰唇そのものの治療よりも、大元となる疾患の治療を優先して行わなければなりません。
現在持病がある方は、持病が小陰唇のサイズに影響を及ぼしていないか、改めて確認しておくと安心です。
産後の変化
女性の中でも出産を経験した方は、小陰唇が肥大化しやすいといった特徴があります。
女性ホルモンの影響を受けることはもちろん、出産時に小陰唇が刺激を受けて伸びてしまったり、会陰切開の際に形が崩れてしまうケースも珍しくありません。
びらびらが大きいことで生じる可能性のあるトラブル
小陰唇が大きいことで、具体的にどのようなトラブルが起きるのでしょうか。
主として挙げられる5つのトラブルを参考に、自身の悩みについて整理してみましょう。
見た目上の問題
小陰唇が大きいことで悩んでいる方の多くは、見た目を気にして不安を抱えているのではないでしょうか。
大陰唇からはみ出している状態が一般的とされていますが、立っていてわかるほど大きくはみ出しているケースも少なくありません。
大陰唇の中におさまっている方がスッキリとして見えることから、はみ出した部分を何とかしたいと考える方もいます。
痛みや違和感
小陰唇が大きいことで、下着や内ももに擦れて痛みを感じたり、自転車に乗ったときに痛みを感じる方もいます。
こうした摩擦による刺激が積み重なると、さらにサイズが大きくなったり、炎症が起きたりすることも考えられます。
さらには摩擦による刺激でメラノサイトが活性化し、デリケートゾーンが黒ずんでしまうこともあるでしょう。
衛生面の問題
小陰唇が大きくなり、所々にシワができるようになると、その間に汚れが溜まってしまいます。
入浴時に洗い流すことはもちろんですが、一日過ごすだけでもこれらの汚れが臭いを発してしまうため、衛生面に関する悩みへと繋がってしまうでしょう。
デリケートゾーンの衛生環境が悪くなると、おりものが増えて下着が汚れたり炎症が起きたりしてしまい、さらに環境が悪くなる悪循環にも陥ってしまいます。
排尿時の不便
小陰唇が大きくなると、形によっては尿道を塞いでしまうことがあります。
通常時はまっすぐ下に流れるはずの尿が、出口を塞がれることによって色々な方向へと飛び散り、不便を感じる方も多いでしょう。
お手洗いに行くたび尿の方向が変わる方や、お手洗いを汚してしまう方は、小陰唇のサイズもチェックしてみることをおすすめします。
性行為時の不快感
小陰唇が大きく膣口を塞いでしまうことによって、性行為の際に不快感を覚える方もいます。
挿入時に小陰唇が巻き込まれてしまうと、痛みが生じる場合も多いでしょう。
こうしたトラブルをパートナーに伝えられず、性行為自体を苦痛に感じてしまうと、関係性の悪化にも繋がってしまいます。
びらびらの大きさを改善するには
既に肥大化してしまった小陰唇を改善するためには、物理的にサイズを小さくするための施術が必要となります。
デリケートな悩みとなるため、安心して相談できるクリニックを探しましょう。
同時にこれ以上の肥大化を防ぐため、日常生活でできるケアについても知っておくと安心です。
外科的な処置
小陰唇の縮小術は、多くの場合小陰唇そのものを切除して縫合し、バランスの良い仕上がりを目指す方法で行われます。
抜糸が必要な縫合と不用な縫合があり、それぞれの予算や状況に応じて相談し選択が可能です。
いずれにしても肥大した小陰唇は外科手術でなければ改善できないため、どの程度小さくしたいのか、予算はいくらまでなのかといった細かい点についてもしっかりと相談しておきましょう。
日常生活でのケア
外科的な処置に加え、日常生活でのケアを続けることによって、今後の肥大化を防ぐことができます。
根本的な解決にはなりませんが、肥大化だけでなく臭いや黒ずみを抑えることにも繋がるため、覚えておいて損はないでしょう。
第一に、デリケートゾーンへの摩擦を最小限に抑えることが重要です。
締め付けの強い下着を付けたり、欠かさずにパンティライナーを付けたりするのを避け、常に刺激が加わる状況を改善しましょう。
さらには通気性の良い下着を選んだり締め付け感が少ないボトムスにするなど、デリケートゾーンが蒸れない工夫をすることもおすすめです。
また、清潔さを保ちたいがために、入浴時に過度な洗浄を行う必要はありません。
皮膚に必要な皮脂幕を洗い流してしまうと乾燥したり、黒ずみの原因になることがあります。
デリケートゾーン専用のソープを使用し、優しく泡で洗い流すのがよいでしょう。
関連記事:ビラビラが大きいのはどうすればいい?小陰唇肥大について解説
セレクトクリニックの小陰唇縮小術について
セレクトクリニックでは、デリケートゾーン関連の施術経験が豊富な医師が担当するため、周りに言いにくい悩みもしっかりと相談していただけます。
感染症がないかどうか検査をしてから行われるほか、希望に応じて笑気麻酔や静脈麻酔のご用意もあるため、リラックスしながら安心して施術へ臨めます。
施術後1週間ほどは痛みや腫れ・内出血といった副作用が見られますが、その間も安心して過ごしていただけるよう、念入りなアフターケアを完備しています。
小陰唇縮小術は、若い方から高齢の方まで様々な世代に必要とされる施術です。
見た目や痛み・かゆみ・臭いといった悩みのほか、将来の介護を見据えて施術を希望する方も多く見られます。
施術 | 料金 |
小陰唇縮小 抜糸あり | 165,000円 |
小陰唇縮小 抜糸なし | 220,000円 |
採血代(感染症チェックのため) | 22,000円 |
表面麻酔代 | 3,300円 |
笑気麻酔代(オプション) | 11,000円~33,000円 |
静脈麻酔代(オプション) | 55,000円 |
まとめ
小陰唇(びらびら)の大きさに悩んでいる方の多くは、特に対策を行うことなく悩みを抱えたまま過ごしています。
今回ご紹介した小陰唇縮小術は多くの方が受けている施術のため、肩の力を抜いてお気軽にご相談ください。
経験豊富で相談のしやすい医師を選び、後悔のない美容医療を選択しましょう。