ニキビの内服薬治療として知られる「イソトレチノイン」ですが、一部では「副作用が怖い」といわれることもあります。
本記事では、そんなイソトレチノインの副作用や服用方法を正しく学び、安全にニキビ治療を進めるための知識をご紹介しましょう。
イソトレチノインが「怖い」と言われる理由とは?
何十年も前からニキビ治療の一つとして使用されてきたイソトレチノイン。詳細を調べてみると、「怖い」といったキーワードと一緒に検索されていることが分かります。
その理由は、イソトレチノインに強い副作用があるためだといえるでしょう。
イソトレチノインはニキビの原因となる皮脂の過剰分泌を抑えるはたらきがありますが、同時に強い副作用が現れることがあり、安全に使用できるか不安に感じる方が多く見られます。
とはいえ、イソトレチノインは医師の処方を受けて正しく服用することで、重度のニキビに対する有効な治療法の一つになります。
過剰に不安がるのではなく、医師から注意点をしっかりと聞き、言われたとおりに服用することが大切です。
イソトレチノインの「怖い」と言われる副作用の実態
イソトレチノインが「怖い」といわれる理由として、強い副作用があることをお伝えしました。
続いては実際にどんな副作用が見られるのか、2つのポイントに分けてその実態をご紹介します。
皮膚や粘膜の乾燥
イソトレチノインの副作用のうち、もっとも多く現れやすいものが「乾燥」です。
皮膚だけでなく粘膜にも乾燥が及び、ほぼすべての内服患者に症状が見られるでしょう。
乾燥状態が長く続くと肌や粘膜のバリア機能が低下するため、それに伴ってシミやシワができたり、毛穴が開いたりする可能性もゼロではありません。
また、乾燥が強く出ると、唇がひび割れたりドライアイになったりする場合があります。イソトレチノインを服用している間は特に、水分をしっかりと補給し、保湿アイテムを使用すると良いでしょう。
重篤な副作用の報告も
イソトレチノインは医師の処方を受けることによって安全に服用できますが、稀に重篤な副作用が出る可能性があります。
代表的な疾患には以下のようなものが挙げられますが、必ず起こるわけではないため、医師からしっかりと説明を受けておきましょう。
- 肝機能障害
- 膵炎
- 潰瘍性大腸炎
また、因果関係はハッキリと解明されていないものの、うつ病などの精神症状が見られたケースも報告されています。
関連記事:【専門医解説】イソトロイン(イソトレチノイン)とは?効果や副作用について徹底解説
イソトレチノインを安全に服用するためのポイント
さまざまな副作用が起こるといわれるイソトレチノインですが、「絶対に服用してはいけない」といった危険な薬剤ではありません。
イソトレチノインを安全に服用するため、これからご紹介する4つのポイントをしっかりと守りましょう。
定期的に医師の診察を受ける
イソトレチノインは医師の処方によって服用をスタートできますが、その後も継続して診察を受け、身体に異変がないかどうか確認してもらうことが大切です。
アフターフォロー体制の整った医療機関であれば、数ヶ月後に再診の予約を入れるように指示されることもあるでしょう。
服用中および服用後1ヶ月は献血を避ける
イソトレチノインを服用している間、および服用後1ヶ月間は献血ができません。
仮に服用の事実を隠して献血を行った場合、採取した血液が妊婦へ使用され、胎児へ薬剤の影響が及ぶ可能性があります。
妊婦でない場合も、肝機能障害や腎機能障害を持った方へ輸血される可能性もあるため、絶対に献血を受けてはいけません。
保湿ケアを欠かさない
イソトレチノインには皮脂の分泌を防ぐはたらきがあるため、服用中は常に乾燥した状態となります。
肌はもちろん、粘膜や眼球への保湿ケアを徹底して行いましょう。同時に肌が非常にデリケートな状態が続くため、保湿メインの肌にやさしいスキンケアを取り入れることが大切です。
医療機関以外からの入手と使用を避ける
イソトレチノインは用法用量を守って正しく服用する必要がありますが、これは医療機関から処方されたものであることが大前提です。
知人から譲ってもらったり、医療機関ではないサイトから購入したり、個人輸入によって仕入れたりすることは決して認められません。
上記の場合はどんな副作用が現れても責任を追及できず、正しい医療が受けられない可能性があります。
関連記事:イソトロイン(イソトレチノイン)の効果はいつから実感できる?
イソトレチノイン内服を控えるべきケースとは
時に重篤な副作用が起こる可能性のあるイソトレチノインですが、そもそも内服ができない方もたくさん存在します。
これからご紹介する7項目に当てはまる方は、医療機関を受診してもイソトレチノインを処方してもらえない可能性があるため、事前に確認しておきましょう。
妊娠中・妊娠の可能性がある・妊活中の方
献血の部分でもご紹介したように、イソトレチノインは胎児にとって悪い影響を及ぼす可能性があります。
献血によって成分が体内に入ることはもちろん、妊娠中または妊娠の可能性がある方も処方は認められていません。
また、イソトレチノインの内服中、内服後約1ヶ月間は避妊が必要です。
授乳中の方
授乳中の方にもイソトレチノインの処方はできません。授乳期が終わってから服用していただくことになります。
15歳未満・成長期の方
イソトレチノインは15歳未満のお子様や成長期で身長が伸びている方への処方はできません。
肝・腎機能障害のある方
イソトレチノインの副作用に肝機能・腎機能障害が挙げられるため、元々これらの疾病を抱えている方は服用ができません。
既往歴を隠して服用をスタートした場合、重篤な副作用が起こりやすくなるでしょう。
中性脂肪やコレステロール値が高い方
イソトレチノインの服用によって、中性脂肪やコレステロール値が上昇する可能性があります。
よって、元々中性脂肪やコレステロール値が高い場合は、イソトレチノインの服用が認められないケースが多いでしょう。
値が低く内服が認められた場合も、定期的に検査を受け、問題がないことを確認していく必要があります。
ビタミンA過剰症やアレルギーのある方
イソトレチノインはビタミンA誘導体であるため、元々ビタミンA過剰症を患っている方の場合、症状を悪化させる可能性があります。
同様にビタミンA関連のアレルギーがある方、過去に特定の薬剤でアレルギー反応が出た方などは服用を避ける必要があるでしょう。
精神疾患のある方
因果関係がハッキリしていないものの、元々うつ病など精神疾患のある方は、気分の落ち込みや不安感を引き起こすことがあると言われているので注意しましょう。
特定の食物や成分にアレルギーのある方
- 大豆
- ピーナッツ
- パラベン
イソトレチノインの製剤には上記の食物や成分のアレルゲンが含まれています。
そのため、これらのアレルギーを持っている方は問診の際に必ず申し出てくださいますようお願いしております。
セレクトクリニックのイソトレチノイン(イソトロイン)内服について
セレクトクリニックでは「イソトロイン」による内服治療を行っています。
半年から1年ほど継続して内服することが推奨されているため、その期間内はもちろん、服用を終えた後も定期的にアフターケアを受けていただきます。
イソトロインだけでなく他のニキビ治療にも多数対応しているため、自分に合う治療が分からない方、イソトレチノインやイソトロインの副作用が心配な方はお気軽にご相談ください。
施術 | 内容 | 料金 |
イソトロイン内服薬 | 30日分 | 27,500円
4箱以上のご購入で1箱あたり22,000円 |
以下、セレクトクリニックで施術を受けた方の症例です。
まとめ
「怖い」と思われることも多いイソトレチノインによるニキビ治療ですが、副作用について正しい知識を持ち、医師のサポートを受けながら施術を行うことにより、安心してニキビの改善を目指せます。
手厚いサポートを受けられるクリニックを選び、二人三脚でニキビの改善に向けて治療を進めていくと良いでしょう。