「ヒアルロン酸を注入した部分が青白く透けて見える気がする」「チンダル現象という言葉を聞いたけれど、実際どんな状態を指すのかわからない」と不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
チンダル現象は、注入されたヒアルロン酸に光が当たって散乱することで青白く見える現象であり、見た目が似ている青あざとは原因が異なります。
そこで本記事ではチンダル現象の仕組みや起こる原因、予防のために重要なポイント、万一起きた場合の対処法をわかりやすく解説します。
チンダル現象とは?
ヒアルロン酸注入後に「注入した部分が青っぽく見える」「思っていた仕上がりと違う」と感じた場合、チンダル現象が関係している可能性があります。
まずは、チンダル現象の基本的な仕組みと混同されやすい青あざとの違いを解説します。
光の散乱によって青白く見える現象
チンダル現象とは、ヒアルロン酸などが皮膚の浅い層に存在することで、光が散乱し、注入部位が青白く透けて見える現象を指します。
ヒアルロン酸自体は無色透明な製剤ですが、本来注入されるべき層よりも浅い位置にとどまると、皮膚を通して当たった光が散乱し、青白い色として見えてしまうことがあります。
特に目の下や涙袋など、もともと皮膚が薄い部位では、こうした光の散乱が目立ちやすい傾向にあります。
青あざとの違い
チンダル現象は光の散乱によるものであるのに対し、青あざは内出血によるものであり、見た目が似ていても原因はまったく異なります。
どちらも注入部位が青みがかって見えるという点では共通していますが、チンダル現象が「ヒアルロン酸そのものが透けて見えている状態」であるのに対し、青あざは「施術による内出血が皮膚を通して見えている状態」という違いがあります。
自己判断で見分けるのは難しいため、気になる場合は自己判断せず、施術を受けた医師に相談することが大切です。
チンダル現象が起こる原因
チンダル現象は、「ヒアルロン酸を注入したから起こる」というものではなく、注入する層の深さや部位、製剤や量といった複数の要因が関わって生じます。
チンダル現象が起こりやすくなる代表的な3つの要因について解説します。
注入する層が浅くなることによる影響
チンダル現象がもっとも起こりやすくなる要因の一つが、注入する層の深さです。
ヒアルロン酸は製剤や注入部位によって適した注入層が異なりますが、皮膚の浅い位置に注入されると、ヒアルロン酸に当たった光が散乱し、青白く見えることがあります。
皮膚の浅い位置にあるほど、ヒアルロン酸と皮膚表面との距離が近くなるため、光の散乱による色の変化が表面から確認されやすくなります。
起こりやすい部位の特徴
チンダル現象は、体のどの部位でも同じように起こりやすいわけではなく、皮膚の厚みによって目立ちやすさが異なります。
目の下や涙袋などは、もともと皮膚が薄く、内部にあるヒアルロン酸の存在が表面から見えやすいため、頬や顎など皮膚が比較的厚い部位に比べて、チンダル現象が目立ちやすい傾向にあります。
製剤や量による影響
ヒアルロン酸を必要以上に注入すると、注入部位の膨らみやヒアルロン酸の存在が目立ちやすくなる場合があるため、製剤ごとの特性を踏まえたうえで、適切な量を見極めることが大切です。
同じ部位であっても、選ぶ製剤や注入量によってチンダル現象の現れやすさには違いが出ることを理解しておくとよいでしょう。
チンダル現象を防ぐために重要なポイント
チンダル現象は、適切な注入方法を選択することで発生リスクを抑えられる場合がありますが、必ず防げるものではありません。
そのため、リスクをゼロにすることを目指すというよりも、発生リスクを十分に考慮したうえで注入方法を決めることが、現実的で大切な考え方になります。
注入する部位や深さを適切に判断する
ヒアルロン酸は、同じ部位であっても、どのような変化を目指すかによって注入する位置や方法が変わるため、その部位や目的に応じた適切な層へ注入することが重要です。
特に目の下や涙袋は皮膚が薄く、注入位置によってはヒアルロン酸が青白く見えるチンダル現象が目立つ場合があるため、施術を受ける際は、希望する仕上がりだけでなく、注入位置についても医師に確認しておくとよいでしょう。
部位や状態に合わせて製剤と注入量を調整する
同じヒアルロン酸であっても、製剤によって硬さや性質は異なるため、注入する部位や目的に合わせて適切な製剤を選択することが大切です。
また、一度に多くの量を注入するのではなく、仕上がりのバランスを見ながら必要な量を見極めていくことも、チンダル現象の発生リスクを抑えるうえで重要なポイントの一つです
カウンセリングでは、「どの製剤を使うか」だけでなく、なぜその製剤を選ぶのか、どの程度の量を注入するのかについても確認しておくとよいでしょう。
ヒアルロン酸注入を任せる医師の専門性を確認する
チンダル現象を含む注入後のトラブルを避けるには、解剖学的な知識を踏まえて注入部位や深さ、量を適切に判断できる医師に相談することが欠かせません。
クリニックや医師を選ぶ際には、次のようなポイントを確認しておくと安心です。
【確認したいポイント】
- ヒアルロン酸注入の症例や経験があるか(特に目の下など皮膚の薄い部位)
- チンダル現象を含むヒアルロン酸注入のリスクについて説明しているか
- 希望する仕上がりだけでなく、適応の有無についても説明しているか
- 注入後に気になる症状が生じた場合の相談体制が整っているか
- 日本美容外科学会(JSAPS)専門医や日本形成外科学会専門医資格などの専門医資格を取得しているか
チンダル現象が起きた場合の対処法
チンダル現象が疑われる場合は、自己判断で様子を見るのではなく、まず施術を受けたクリニックに相談することが大切です。
そのうえで、実際にはどのような対処が行われるのか、代表的な3つの方法をご紹介します。
経過を確認しながら自然吸収を待つ
チンダル現象が見られたからといって、必ずしもすぐにヒアルロン酸を分解する処置が行われるとは限りません。
注入した量や部位、見た目の程度などを医師が確認したうえで、まずは経過を見ながら自然な吸収を待つという対応が取られる場合があります。
自己判断で何かを行うのではなく、医師の判断のもとで様子を見ていく期間として捉えるとよいでしょう。
ヒアルロニダーゼによる分解
チンダル現象は、製剤の種類や注入された深さによっては、時間が経っても目立った変化が見られず、長期間残ってしまうことがあります。
そうした状態では、注入されたヒアルロン酸そのものを分解する、ヒアルロニダーゼ(ヒアルロン酸溶解注射)による処置が検討される場合があります。
この処置によってヒアルロン酸を分解することで、チンダル現象の改善が期待される場合があります。
改めてヒアルロン酸注入を行う場合もある
ヒアルロニダーゼなどによってチンダル現象そのものが改善した後も、もともとの悩みであったくぼみやシワが残っている場合には、状態を確認したうえで、再度ヒアルロン酸注入を検討することがあります。
ただし、単純に同じ場所へ追加注入すればよいわけではなく、前回の注入によってチンダル現象が生じた可能性を考慮し、注入する位置や深さ、製剤、量などを改めて検討する必要があります。
再注入を検討する場合も、まずは現在の状態を医師に確認してもらい、チンダル現象が改善しているかを含めて判断することが大切です。
チンダル現象を考慮したヒアルロン酸注入ならセレクトクリニック
セレクトクリニックでは、ヒアルロン酸注入によるチンダル現象などのリスクを考慮し、注入する部位や製剤、量などを患者様一人ひとりの状態に合わせて検討しております。
額・こめかみ・目の下・頬・ほうれい線・鼻・顎・唇など幅広い部位に対応しており、患者様のお悩みやご希望を丁寧に確認したうえで、自然な仕上がりを目指した施術をご提案させていただきます。
また、万一チンダル現象が生じた場合にも、状態に応じて適切に対応できる体制を整えております。
| 施術名 | 容量 | 料金(税込) |
| ジュビダームハイラクロス各種 (ウルトラXC、ウルトラプラスXC) | 1cc 1回 | 38,500円 |
| ジュビダームバイクロス各種 (ボリューマXC、ボルベラXC) | 1cc 1回 | 66,000円 |
| ジュビダームバイクロス各種 (ボリフトXC、ボラックスXC) | 1cc 1回 | 88,000円 |
| スキンバイブ(SKINVIVE) | 1cc 1回 | 66,000円 |
※本記事でご紹介しているヒアルロン酸製剤は、いずれも国内で承認された医薬品・医療機器です。
※薬剤によって適応部位が変わります。
「どの部位にヒアルロン酸を注入すればよいかわからない」「目の下への注入でチンダル現象が起こらないか心配」という方も、まずはお気軽にカウンセリングへお越しください。
参考までに、当クリニックの症例写真をご覧ください。
【FAQ】ヒアルロン酸注入によるチンダル現象でよくある質問
ここでは、ヒアルロン酸注入によるチンダル現象に関して多くの方から寄せられる質問を、回答とともにご紹介します。
チンダル現象はヒアルロン酸注入後すぐに起こりますか?
ヒアルロン酸注入後、比較的早い段階で青白く見えることがある一方で、腫れなどが落ち着いてから目立つようになる場合もあります。
注入後の青白さや変色には、腫れや内出血、ヒアルロン酸が透けて見えるチンダル現象など複数の原因が考えられるため、見た目だけで自己判断せず、気になる変化が続く場合は施術を受けたクリニックへ相談することをおすすめします。
チンダル現象は自然に治ることがありますか?
チンダル現象は、時間の経過とともに目立たなくなる場合もあります。
ただし、自然に改善するかどうかは、注入したヒアルロン酸の量や位置、部位などによって異なるため、「必ず自然に治る」と言い切れるものではありません。
チンダル現象が起きた場合は自分でマッサージしてもよいですか?
チンダル現象が気になる場合でも、自己判断で強くマッサージすることは避けましょう。
注入部位を刺激することでヒアルロン酸の状態に影響する可能性があるため、気になる変化への対応は自己判断ではなく、医師の診察のもとで検討することが大切です。
チンダル現象以外でヒアルロン酸注入のリスク・副作用はありますか?
ヒアルロン酸注入後は、腫れ、赤み、内出血、痛み、感染、しこり、アレルギー反応などが生じる場合があります。
また、まれにヒアルロン酸が血管に詰まることで血流障害が起こり、強い痛みや皮膚壊死などにつながる可能性もあります。
そのため、強い痛みや腫れ、皮膚の色の変化などを感じた場合は、自己判断で様子を見ず、速やかに施術を受けたクリニックへご連絡ください。
まとめ
チンダル現象は、皮膚の浅い層に存在するヒアルロン酸に光が当たって散乱することで、注入部位が青白く見える現象で、内出血による青あざとは原因が異なります。
万一チンダル現象が起きてしまった場合も、経過観察やヒアルロニダーゼによる分解など、状態に応じた対処法があるため、自己判断で様子を見たり対処したりせず、まずは施術を受けたクリニックに相談することが大切です。
セレクトクリニックでは、幅広い部位へのヒアルロン酸注入に対応しており、チンダル現象などのリスクを考慮したうえで、患者様一人ひとりの状態に合わせた注入部位・製剤・量をご提案するとともに、万一の場合にも適切に対応できる体制を整えております。
ヒアルロン酸注入を検討している方、チンダル現象が気になる方は、まずはお気軽に当院までご相談ください。









