「ニキビは治ったのに、クレーターのような凹みが顔に残ってしまった」「ニキビ跡がなかなか治らない」など、自己判断でケアを続けても改善が見られず、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
クレーターは、一見すると同じようなニキビ跡に見えても、凹み方や深さによって「アイスピック型」「ボックスカー型」「ローリング型」に分けられ、それぞれ適した治療が異なります。
そこで本記事ではニキビ跡クレーターの種類ごとの特徴から、タイプ別に検討される治療法、治療を選ぶ際のポイントまで詳しく解説します。
クレーターの3つの種類と特徴
ニキビ跡のクレーターは、凹み方や深さによって「アイスピック型」「ボックスカー型」「ローリング型」の3種類に分けられます。
また、一人の肌の中にこれら複数のタイプが混在しているケースも少なくないため、まずはご自身のクレーターがどのタイプに近いのかを知ることが、治療選びの第一歩になります。
アイスピック型

アイスピック型は、針で刺したように狭く深い凹みが特徴で、一見すると毛穴のように見えることもあるタイプです。
表面から見ると小さな凹みに見えても、実際には皮膚の深部にまで達している場合があり、肌表面へのアプローチを中心とした治療だけでは、変化を感じにくいこともあります。
狭く深いという構造上、凹みの底までしっかりとアプローチできる治療かどうかが、選ぶ際のポイントになります。
ボックスカー型

ボックスカー型は、凹みの底が比較的平らで、周囲との境界がはっきりしているタイプです。
比較的浅いものから深いものまであり、同じボックスカー型でも、凹みの深さや範囲によって適した治療方法が変わります。
輪郭がはっきりしているため、凹みの深さだけでなく、周囲の皮膚との境目へどのようにアプローチするかも治療を選ぶ際のポイントです。
比較的浅いものから中程度の深さのものまで幅があり、同じボックスカー型であっても、凹みの深さや範囲によって適した治療方法が変わります。
輪郭がはっきりしている分、周囲の皮膚との境目をどのようになだらかに整えるかが、治療を検討するうえでのポイントになります。
ローリング型

ローリング型は、輪郭がなだらかで、波打つように凹んでいるタイプです。
表面からは緩やかな凹凸に見えますが、皮膚の下で線維が周囲の組織と癒着していることがあり、肌表面だけにアプローチする治療では、十分な変化を感じにくい場合があります。
凹みの原因が皮膚の深い部分にある点が、アイスピック型やボックスカー型とは異なるローリング型の特徴です。
クレーターの種類別に適した治療
同じ種類のクレーターでも、凹みの深さや範囲、瘢痕組織の癒着の有無によって適した治療は異なります。
クレーターの種類だけで施術を決めるのではなく、診察で肌状態を確認したうえで検討することが前提となりますが、ここでは種類別に検討される代表的な治療をご紹介します。
【代表的なクレーター治療例】
| クレーターの種類 | 凹みの特徴 | 主に検討される治療 |
| アイスピック型 | 開口部は狭いが、奥に向かって深くなっている | ・TCAピーリング ・キュアジェット ・トライフィルプロ |
| ボックスカー型 | 凹みの底が比較的平らで、縁との境目が明確 | ・ポテンツァ ・ピコフラクショナル ・ダーマペン |
| ローリング型 | 凹みが広く浅いことが多く、皮膚の下に癒着を伴う場合がある | ・サブシジョン ・肌の再構築を促す治療との組み合わせ |
アイスピック型に検討される治療
アイスピック型は、開口部が狭く深い凹みが特徴のため、凹みの深い部分へ局所的にアプローチする治療が選択肢となる場合があります。
【主な治療例】
- TCAピーリング:
深く狭い凹みに薬剤を局所的に作用させる治療
- キュアジェット:
ジェットの力を利用して薬剤を導入する治療で、接触モードでは瘢痕組織の癒着へアプローチする方法もある
- トライフィルプロ:
クレーターの深部にアプローチする治療
いずれも凹みの深い部分へのアプローチが検討される治療ですが、深さや範囲によって適した治療は異なるため、診察のうえで選択することになります。
ボックスカー型に検討される治療
ボックスカー型は、底が平らで境界が比較的はっきりした凹みが特徴のため、肌の再構築によって整えるアプローチが多く検討されます。
浅いものでは肌全体の凹凸を整える治療、深いものでは凹みそのものへ働きかける治療というように、深さによってもアプローチが変わってきます。
【主な治療例】
- ポテンツァ:
RFの熱エネルギーで真皮に働きかけ、肌のハリや凹凸の改善を目指す治療
- ピコフラクショナル:
レーザーによって肌の再構築を促し、凹凸を整える治療
- ダーマペン:
微細な針による刺激によって、肌の自然な修復反応を利用して凹凸の改善を目指す治療
ボックスカー型は同じタイプでも浅さや大きさに幅があるため、単一の治療に限定せず、肌の状態に合わせて施術を選ぶことが大切です。
ローリング型に検討される治療
ローリング型は、皮膚の下にある線維性の癒着によって肌が波打つように見えることがあるため、肌表面への治療だけでなく、凹みの原因となる癒着そのものへのアプローチが重要になります。
【主な治療例】
- サブシジョン:
皮膚の下にある線維性の癒着を切り離し、凹みを引き上げることを目指す治療
- サブシジョン+肌の再構築を促す治療:
癒着にアプローチしたうえで、肌の凹凸を整える治療を組み合わせる方法
深いローリング型では、皮下の癒着の状態を確認したうえで治療方法を検討することが重要で、サブシジョン単独ではなく、肌の状態に応じてほかの治療と組み合わせる場合もあります。
クレーター治療を選ぶポイント
クレーター治療は、種類や深さに応じた治療法を選ぶだけでなく、ダウンタイムや治療回数、複数タイプが混在している場合の対応など、あわせて考慮しておきたいポイントがあります。
クレーターの種類や深さに合った治療を選ぶ
アイスピック型、ボックスカー型、ローリング型は、それぞれ凹み方や原因が異なるため、適した治療も変わります。
また、同じタイプのクレーターであっても、深さによって必要なアプローチは異なり、浅い凹みであれば肌表面への治療が検討される場合もありますが、深い凹みや癒着を伴う場合には、より深い部分へアプローチする治療が検討されることもあります。
そのため、「アイスピック型だからこの治療」と単純に決めるのではなく、実際の深さや状態を踏まえて選んでいくことが大切です。
ダウンタイムや治療回数を考慮する
クレーター治療は、治療の種類によって赤みや腫れなどのダウンタイムの出方や必要となる治療回数が異なります。
期待できる変化だけでなく、ダウンタイムや通院にかかる負担もあわせて考慮することで、ご自身の仕事や日常生活のペースに合わせた無理のない治療を選びやすくなります。
複数の治療を組み合わせる場合もある
複数のクレータータイプが混在している場合や、深い凹みと浅い凹みが同じ肌の中に混在している場合には、1種類の施術だけで対応するのではなく、肌状態に応じて複数の治療を組み合わせることがあります。
ただし、複数の治療を組み合わせればよいとは限らず、肌状態やダウンタイム、治療間隔などを考慮する必要があるため、どの治療を組み合わせるかは、医師と相談しながら決めることが大切です。
クレーター治療を受ける際の注意点
クレーター治療は、肌の状態やクレーターの種類によって適した施術が異なるため、治療前後の注意点を確認しておくことが大切です。
特に、施術ごとの適応条件や現在のニキビの状態、施術後のスキンケアについて、あらかじめ確認しておきましょう。
施術ごとの禁忌と適応条件を確認する
次のようなケースでは、施術が受けられない場合や事前に注意が必要な場合があります。
【確認が必要となる主なケース】
- 妊娠中・授乳中の方
- 持病や既往歴がある方
- 服用中の薬・使用中の外用薬がある方
ただし、レーザーや針、薬剤など治療方法によって禁忌の内容や適している条件は異なるため、「クレーター治療」とひとくくりにせず、検討している施術ごとに確認することが大切です。
自己判断で施術を選ぶのではなく、カウンセリングでは現在の肌状態や既往歴、服用中の薬、これまでに受けたニキビ治療なども医師に伝え、施術が可能かを確認しましょう。
ニキビが治療中の場合は先に確認する
クレーターだけでなく、現在もニキビの炎症が続いている場合は、クレーター治療を優先するのではなく、まずニキビそのものの治療を行うことがあります。
炎症が残っている状態では、施術による刺激によって肌状態が悪化する可能性もあるため、現在の肌状態を踏まえたうえで、治療の順番や方針を決めていくことが重要です。
施術後の過ごし方
クレーター治療後は肌が敏感になりやすいため、次のようなポイントが重要になります。
【施術後に意識したいポイント】
- 紫外線対策を行う
- しっかりと保湿する
- 治療内容ごとに避けるべきスキンケアや期間を確認する
治療内容によって避けたほうがよいスキンケアや期間は異なるため、医師の指示に従って過ごすことが大切です。
クレーターの種類に合わせた治療ならセレクトクリニックへ
クレーターは種類や深さによって適した治療が異なるため、施術名だけで選ぶのではなく、現在の肌状態を確認したうえで治療を検討することが重要です。
セレクトクリニックでは、クレーター治療として複数の治療をご用意しており、医師による診察のもと、一人ひとりの肌状態に合った治療をご提案させていただきます。
| 施術 | 特徴 |
| ポテンツァ | 極細針と高周波によって真皮にアプローチし、ニキビ跡の凹凸や肌質の改善を目指します。 |
| キュアジェット | ジェット噴射の力を利用して、ニキビ跡の凹みや肌の凹凸にアプローチします。 |
| サブシジョン | クレーター状のニキビ跡の癒着を切断し、凹みを引き上げます。 |
| ダーマペン | 極細針で肌に微細な刺激を与え、肌の再生を促してニキビ跡の凹凸や肌質の改善を目指します。 |
| トライフィルプロ | 炭酸ガスによる瘢痕へのアプローチと薬剤注入を組み合わせ、ニキビ跡の凹みにアプローチします。 |
| TCAピーリング | TCA薬剤を用いて、ニキビ跡の凹みに局所的にアプローチします。 |
| ピコフラクショナル | ピコレーザーを点状に照射して肌の再構築を促し、ニキビ跡の凹凸や肌質の改善を目指します。 |
| エルビウムヤグレーザー (クリスタ) | 水分に反応するレーザーを用いて皮膚表面を細かく蒸散し、ニキビ跡の凹凸や毛穴、肌のざらつきなどへアプローチします。 ニキビ跡の形状や深さに応じて、照射方法を調整します。 |
どの治療が適しているかは、クレーターの種類だけで一律に決まるものではなく、凹みの深さや肌状態を踏まえた医師による診察が必要です。
まずは当院のカウンセリングまで、お気軽にお越しください。
以下、実際に施術を受けた方の症例です。
【ポテンツァ】

- 施術の説明:ポテンツァ(マックーム)3回
- 副作用:腫れ、痛み、点状の出血、赤み、色素沈着
- 費用:104,500~313,500円
【キュアジェット】

【サブシジョン】

- 施術の説明:サブシジョン2回+ヒアルロン酸
- 副作用:むくみ、鈍痛、内出血、瘢痕形成、感染
- 費用:110,000円〜435,600円(税込)
【ダーマペン】

- 施術の説明:ダーマペン3回/TCAピーリング+ミックスピール2回
- 副作用:接触性皮膚炎、遷延する発赤、皮膚の乾燥、色素沈着、色素脱失、びらん、潰瘍
- 費用:153,560~668,800円(税込)
【トライフィルプロ】

- 施術の説明:トライフィル医師照射200ショット/ジュベルック3cc2回
- 副作用:腫れ、内出血、色素沈着、かさぶた、熱感、針跡、点状出血、皮下気腫、硬結
- 費用:391,600円(税込)
【TCAピーリング】

- 施術の説明:TCAピーリング2回/ミックスピール5回/ダーマペン+PRP5回
- 副作用:接触性皮膚炎、遷延する発赤、皮膚の乾燥、色素沈着、色素脱失、びらん、潰瘍
- 費用:153,560~668,800円(税込)
【ピコフラクショナル】

- 施術の説明:ピコフラクショナル5回×ミックスピーリング4回
- 副作用:痛み、腫れ、乾燥
- 費用:153,120円(税込)
【FAQ】クレーター治療でよくある質問
ここでは、クレーター治療に関して多くの方から寄せられる質問を、回答とともにご紹介します。
クレーターはセルフケアで改善できますか?
クレーターは、ニキビによる炎症などをきっかけに皮膚の構造そのものに変化が生じた状態のため、化粧品や保湿といったセルフケアだけで、凹みそのものを改善することは難しいとされています。
気になる凹みが浅いように見えても、皮膚の深い部分の構造が変化していることもあるため、まずは医師の診察を受け、状態を確認するとよいでしょう。
クレーター治療は保険適用されますか?
ニキビ跡のクレーターを改善する美容目的の治療は、基本的に保険適用の対象外となり、自由診療となります。
費用面が気になる場合は、事前に料金プランを確認したうえで治療を検討することをおすすめします。
クレーター治療後にニキビができることはありますか?
クレーター治療を受けても、ニキビができる原因そのものがなくなるわけではないため、治療後に新たなニキビができる可能性はあります。
現在もニキビを繰り返している場合は、クレーター治療単独で考えるのではなく、あわせてニキビそのものへの治療も検討し、両方に対応していくことが大切です。
まとめ
ニキビ跡のクレーターは、凹み方や深さによって「アイスピック型」「ボックスカー型」「ローリング型」の3つに分けられ、タイプによって原因や検討される治療が異なります。
ただし、同じタイプのクレーターであっても深さや範囲は一人ひとり異なり、複数のタイプが混在しているケースもあるため、施術名だけで治療を選ぶのではなく、現在の肌状態を踏まえて検討することが大切です。
セレクトクリニックでは、医師が丁寧に診察したうえで、ニキビ跡のクレーター改善に適した複数の治療のなかから、患者様一人ひとりの肌状態に合った治療をご提案させていただきます。
ニキビ跡のクレーターでお悩みの方は、まずはお気軽に当院までご相談ください。