ほうれい線を改善するためには様々な方法がありますが、より手軽に受けられる施術として人気なのが「ヒアルロン酸注入」です。
本記事ではヒアルロン酸注入を成功させるため、施術のデメリットと注意点についてご紹介します。
ほうれい線にヒアルロン酸注入するデメリット
手軽に受けられて良い事づくめのようにも思えるヒアルロン酸注入ですが、受ける前にはいくつかのデメリットをおさえておく必要があります。
施術後に「こんなはずではなかった」と後悔することがないよう、リスクを理解した上で施術に臨みましょう。
仕上がりが不自然になる可能性がある
ヒアルロン酸注入は肌の内部にヒアルロン酸を入れ、物理的にボリュームを出す施術です。
注入する部位や量によっては、元の状態と比べて不自然な仕上がりになる可能性があるでしょう。
ヒアルロン酸が肌へ吸収されるにつれてなじんでいくこともありますが、施術直後は見慣れない様子に違和感を覚える方も少なくありません。
定期的なメンテナンスが必要
ヒアルロン酸は元々肌に存在する成分であることに加え、時間が経つにつれて肌の内部へ吸収されていきます。
これにより肌が異物として捉えずに安心して注入できますが、逆にいえば注入後の仕上がりが半永久的に続かず、定期的なメンテナンスをしなければならないといったデメリットがあるでしょう。
ヒアルロン酸の種類によって仕上がりの持ちが異なるため、施術の間隔について医師としっかり相談することが大切です。
副作用が起こる可能性がある
ヒアルロン酸注入はダウンタイムの症状が出にくい施術として知られていますが、それでも完全に何も起こらないとはいえません。
主に注入部位の痛みや内出血、直後の表情の動かしにくさといった症状が見られるため、事前に理解しておくことが大切です。
また、ヒアルロン酸が血管に入り込んで流れをせき止めてしまうことで、血管閉塞が起きてしまう可能性があります。
重度の場合は失明や皮膚の壊死など重篤な合併症が起こることがあるため、違和感を覚えたときはすぐに医師へ相談しなければなりません。
医師による技術の差がある
誰でも簡単に受けられると思われがちなヒアルロン酸注入ですが、実は注入する位置や角度・深さ・量など様々な点に注意しなければなりません。
簡単な施術だと思い込んで医師選びをおろそかにしてしまうと、技術の伴わない医師によって重大な失敗をされてしまう可能性があるでしょう。
特に美容外科・美容皮膚科の経験がない医師や、診察時間が短いなど患者様とのコミュニケーションを取らない医師は注意が必要です。
関連記事:【プロが解説】ヒアルロン酸注射がもたらす美容効果について
ほうれい線へのヒアルロン酸注入の失敗例
これまでご紹介したデメリットのように、ヒアルロン酸注入には様々な注意点が存在します。
特に医師の技術不足や相談不足などが原因となり、施術そのものを失敗してしまう可能性もあるでしょう。
ヒアルロン酸は溶解注射を用いて元の状態に戻せるとはいえ、肌の負担がなくなるわけではないため、失敗しないための入念なクリニック選びが大切です。
続いてはヒアルロン酸注入に失敗した場合はどうなってしまうのか、具体的な5つの例をご紹介します。
すぐにもとに戻ってしまった
ヒアルロン酸の種類によっては注入部にとどまる時間が短いことがあります。
さらに、ほうれい線への注入に適切ではない種類のものを使用すると、思ったような効果が得られなかったり、すぐに元の状態へと戻ってしまうことがあるのです。
セレクトクリニックでは、ほうれい線へ注入するヒアルロン酸として「ジュビダームビスタ ボルベラ XC」「ジュビダームビスタ ウルトラ XC・ウルトラプラス XC」といった種類をご用意しております。
施術前よりもほうれい線が目立つようになってしまった
ヒアルロン酸を注入する位置や角度が適切ではない場合、ほうれい線を目立たなくさせるどころかさらに際立たせてしまう場合があります。
施術直後は問題がなかったものの、なじむにつれて再びシワが出てきてしまう場合も同様です。
こうしたトラブルは術前のシミュレーションが重要となるため、コミュニケーションをしっかりと取ってくれる医師を選ぶことも重要です。
仕上がりが不自然になった
ヒアルロン酸を入れすぎると違和感のある仕上がりになるため、量を見ながら慎重に進めていく必要があります。
多すぎず少なすぎない適量を適切な位置に注入するため、医師の技術力は欠かせないポイントといえます。
しこりによる凹凸ができた
ヒアルロン酸が一ヶ所に集中してしまうと、周りとの吸収スピードに差が出てしまい、しこりのように凸凹として見えることがあります。
あまりにもしこりが大きい場合は別途溶解注射などの施術を受ける必要が出てきます。
顔の皮膚は薄くデリケートなため、ほんの少しの差が大きな影響を及ぼしてしまいます。顔の構造を正しく理解し、経験豊富な医師を選ぶことが大切です。
注入した箇所の皮膚が盛り上がりすぎてしまった
ほうれい線による凹みを改善しようとした結果、ヒアルロン酸を注入しすぎてしまい、期待していた以上の膨らみが出てしまう可能性があります。
膨らみが目立ったり顔全体のバランスを変えてしまったりする場合、前述のように新たな施術を受けて自然な印象を目指す必要が出てくるでしょう。
多量のヒアルロン酸が影響して表情を作りにくくなる可能性もあるため、こういった副作用が出たときの対応についても聞いておくと安心です。
関連記事:ヒアルロン酸注射の効果の持続期間は?注入可能部位と注意事項についても解説!
関連記事:【医師解説】ヒアルロン酸注射の部位ごとの効果やメリットをご紹介
ほうれい線へのヒアルロン酸注入の副作用
ヒアルロン酸をほうれい線へ注入する際は、失敗するリスクについて理解しておくことはもちろん、成功例であっても起こりうる副作用を知っておかなければなりません。
施術後に大切な予定が控えている方などは特に、注入後の肌に何が起こるのかをおさえておきましょう。
施術後に皮膚が赤くなる場合がある
施術後は針を刺した箇所を中心にわずかな痛みや赤みを感じる場合があります。
早い方では数時間程度、長くても数日経つと目立たなくなるでしょう。
注入箇所に内出血が見られることがある
ヒアルロン酸を注入した後の副作用として頻繁に見られる内出血。青みを帯びた色が現れてから、次第に黄色みがかった色へと変わり、そのまま消失していきます。
内出血は美容医療において起こりやすい副作用であり、長い方で2週間ほど続く可能性があるため、メイクやマスクでカバーすることも念頭に置いておきましょう。
一時的な腫れが生じる可能性がある
ヒアルロン酸は水分を多く含む性質があるため、注入した部位を中心に腫れやむくみが生じる可能性があります。
軽度な腫れであれば問題はありませんが、顔全体に広がるような腫れや痛み、かゆみがある場合はアレルギー反応や感染が起きている可能性があるため、即刻医師へ相談しましょう。
腫れは数日、むくみは数週間続くこともあり、その間は肌に刺激を加えないように生活しなければなりません。
注入後に違和感を覚えることがある
人体にとって安全な成分だとはいえ、異物を挿入することには変わりないため、注入後に違和感を覚える方も少なくありません。
多くの方が次第に慣れていきますが、時間が経っても違和感が薄れなかったり、表情の作りにくさがあったりする場合は別途相談が必要です。
関連記事:【お顔の脂肪注入】ヒアルロン酸注入とコンデンスリッチ脂肪注入、ナノリッチ脂肪注入の比較について解説
ほうれい線へのヒアルロン酸注入で失敗しないためのポイント
様々な副作用やリスクを知り、準備万端の状態で臨みたいヒアルロン酸注入。
特に印象を大きく変えるほうれい線への注入は、医師はもちろん受ける側も注意をしなければなりません。
これからご紹介する5つのポイントを参考に、後悔のないヒアルロン酸注入を受けましょう。
料金の安さだけで判断しない
ヒアルロン酸注入は医療保険が使えないため、かかる費用は全て自分の負担となります。そのため、クリニックを選ぶ際は料金の安さに注目してしまう方が多いでしょう。
とはいえあまりにも安いクリニックを選んでしまうと、別途オプション料金として高額な費用を請求されたり、経験の伴わない医師の練習台にされてしまったりすることがあります。
施術にかかる費用を明確に記載してあるクリニックや、麻酔代などのオプション料金もプランに含まれているところを選ぶと良いでしょう。
実績豊富な信頼できるクリニックを選ぶ
ヒアルロン酸注入に関する経験が豊富なクリニックを選ぶには、症例数を具体的な数字で紹介していたり、公式サイトに症例写真を掲載していたりするかどうかをチェックすることが大切です。
多くの医師が在籍するクリニックでは、患者様が自分で医師を選べるかどうかも確認しておきましょう。
医師の中には「形成外科専門医」「美容外科専門医」などを標榜している人もいます。
これらは各分野において専門知識や経験を豊富に有していることを示しているため、信頼して任せられるクリニック選びに役立ちます。
施術内容に納得したうえで受ける
ほうれい線へのヒアルロン酸注入に関しては、「単なる注入治療」と簡単に考える方も少なくありません。
とはいえ、これまでご紹介した副作用や失敗のリスクを理解し、納得した上で施術を受けることが大切です。同時に副作用が出たときの対応や保証の有無なども確認しておきましょう。
適切な量のヒアルロン酸を注入する
ほうれい線を目立たなくさせたいからといって、適量以上のヒアルロン酸を入れてしまうと、却って不自然な仕上がりになってしまいます。
医師のアドバイスに従い、適切な量のヒアルロン酸を注入するようにしましょう。仕上がりを見ながら追加することはできても、入れすぎたヒアルロン酸に対応することは難しくなります。
少量ずつ、違和感のない仕上がりを目指せるクリニックを選ぶと安心です。
アフターケアをしっかり行う
ヒアルロン酸注入を成功させるためには、帰宅後のアフターケアも重要といえます。
腫れや痛みがあるうちはクーリングを行ったり、施術部位にはなるべく触らないように心掛けたりと、自力でできるケアをコツコツと続けていきましょう。
ヒアルロン酸が安定していないうちは、サウナや入浴・運動・飲酒など血行が促進される行動を控えることも大切です。
関連記事:ヒアルロン酸注入後のダウンタイムの正しい過ごし方とは
セレクトクリニックのヒアルロン酸注入の料金
セレクトクリニックで受けられるヒアルロン酸注入の料金をご紹介します。
施術 | 内容 | 料金 |
ジュビダームハイラクロス
(ウルトラXC/ウルトラプラスXC) |
1㏄ | 38,500円 |
ジュビダームバイクロス
(ボリューマ/ボリューマXC/ボルベラXC/ボリフトXC/ボラックスXC) |
1㏄ | 66,000円 |
セレクトクリニックのほうれい線へのヒアルロン酸注入の症例
実際にセレクトクリニックでほうれい線のヒアルロン酸注入を受けた方の症例をご紹介します。
※施術当時、ボリューマ1ccは107,800(税込)で提供しておりましたが、2025年2月現在は66,000円(税込)となっております。
詳しくは下記料金表ページの「注入治療」をご確認ください。
まとめ
ほうれい線へのヒアルロン酸注入は、メリットだけでなくデメリットも理解した上で受けることが大切です。
量・種類・深さ・角度・位置など様々な面に気を配れるよう、経験豊富な医師を選ぶことも忘れてはいけません。
さらには理想とする仕上がりを維持するため、複数回の通院も負担なくできるような工夫を心掛けてみてはいかがでしょうか。